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vistlip、東名阪ワンマンツアー初日公演のオフィシャルレポートが到着

2月25日(日)@新宿BLAZE photo by Lestat C&M Project (okmusic UP's)

vistlipが東名阪にて開催する『ONEMAN TOUR [Blossom by Blossom.]』の初日・東京公演を2月25日、新宿BLAZEにて開催した。3月20日には大阪・ESAKA MUSE、3月22日には愛知・名古屋Electric Lady Landにて行われる各公演に先駆けて、ツアー初日の模様をレポートする。
〈vistlipが動き出した〉――“やっと”と、少し挑発的な言葉で恐縮だが、直近で最初にこの感情を抱いたのが、今年1月に17周年へ向けてのスケジュールを一挙に発表した時だった。このファーストアクションを経て、ここから快進撃を起こすバンドの息吹を形として表す第1フェーズとして用意したのが、今回の「Blossom by Blossom.」と題したワンマンツアーと言っていいだろう。
実際にツアー初日に足を運ぶと、“はじまり”を思う存分体感することができた。ツアータイトルからすぐに連想できる“春”をテーマに構成されたライブは、Tohyaが事前に〈花が咲き始める、曲でストーリーを描く〉とSNSにて触れていた、デジタルなピアノベースの麗らかさを持ったSEから幕を開けた。以降、本編16曲のメニューは、vistlipテイストで巧に描かれる“色彩”や“季節感”を感じられる楽曲が新旧織り交ぜた形でセレクトされていた。同時に、vistlipのライブにおいて比較的“聴く”ことに重きを置くことができる、とても贅沢な時間とも言える。
今回のテーマ的に、セレクトされる選択肢に並ぶ楽曲の印象としてはポップやメロウな方向へと偏りがちであるだろうが、智はMCで「可愛すぎず、かっこよく見せていく」と宣言していた通り、そこが今ツアーの見どころでもあることは初日のステージを観ても明らかだった。それには、演奏の迫力が欠かせない。例えば、登場SEの空気感を継ぐようにしてポップにオープニングを飾った「CHIMERA」の時だけ少し高めに構えた瑠伊の存在感のあるベースや、「STRAWBERRY BUTTERFLY」で着実に1歩を踏みしめていくようなTohyaのドラムも心地よく、智の言う“かっこよく”の基盤を支えていることが冒頭からとても印象的だ。
「“ブロブロ”ツアーへようこそ」と挨拶を挟み、春めく温かい空気の間にクリスマスにゲリラ配信された「DIGEST -Independent Blue Film-」が冷ややかな冬の情景もはさみながらも、「WEB」をはじめとした“自由に曲に乗る”というスタンスもしっかりと提示。しかし硬派な演奏シーンとは裏腹、MCへと突入すると一変して朗らかさを発揮するところも彼ららしい。春をテーマにしたツアーの初日だというのに都心でも雪が舞うほどの寒さだったこともあり、智が今の季節をファンに問うと「冬!」と頑なにレスポンスするオーディエンスに、「vistlipと春を迎えに行きましょう」とロマンチックな添えた一言で絶妙にカバー。
後のMCでYuhは、「Rosalia Lombardo」のように気持ちを入れてギターからスタートする楽曲の前に「ふざけるのやめて!(笑)」と話していたが、実際に中盤に挟んでいたバラードセクションも見事だった。中でも、「音色-melody line-」では「僕たちの中ではずっと色褪せない曲です。歌わせてください」と、バンドにとって大切な彩りとなっている楽曲も今回のテーマの中では忘れてはいけない要素だという事を印象付ける。

ラストスパートでは、実に音で表現する極彩というべき強めのニュアンスで「四季彩」を交えながら、ラストは「Recipe」で日々を辿る、時間の経過をバンドとファンとでしっかりと体感しながら一体感を持って締めくくられた。
そして、アンコールでは新曲を初披露。「(再登場までに)時間がかかっちゃったんだけど、新しい服着せてもらいました」と新衣装と共に届けた新曲は、まさに春を予感させるぬくもりのあるメロディアスな1曲。まだできたばかりで現状レコーディングの予定も立ってないというが、即効性を持って届けてくれたことが嬉しい。続いたMCでは、6月に開催されるvistlip presents[Party On]の2マンライブの相手を「大阪は甘い暴力と、愛知はDOG inThePWOなんですけど」と海がナチュラルな会話の中で発表した。こうして、アンコールでは本編とは打って変わってライブ感満載な楽曲を並べて白熱し、それでもラストはしっかりと「Dead Cherry」で満開の桜に準えたvistlipにしか生み出せない独創的な世界観を見せつけて、エンディングを飾った。
「これから新しい春を迎えるけど、何年も何年も同じ季節を歩んでいきたいと思います」

――智

まだまだ寒さを感じるも、そんなことにも動じることなく新たな季節を求めて動き出したvistlip。“Blossom by Blossom.”――だんだんと咲いていく、すなわちこの先の未来の序章となり得る今回のワンマンツアーに、まずは目を向けて欲しい。大阪公演、名古屋公演を通し、ライブという空間で生まれるエネルギーによって花が咲き誇る、いい春が訪れることを心から願う。
photo by Lestat C&M Project

text by Ayako Hirai 

【セットリスト】

SE.

1. CHIMERA

2. LIFE

3. Sara

4. NEXT

5. STRAWBERRY BUTTERFLY

6. DIGEST -Independent Blue Film-

7. WEB

8. Pavê au chocolat

9. Rosalia Lombardo

10. 音色-melody line

11. Legacy

12. Making of day 1.

13. It

14. 四季彩

15. GLOSTER IMAGE

16. Recipe

<ENCORE>

17. (新曲)

18. DANCE IN THE DARK

19. HEART ch.

20. Dead Cherry
【ライブ情報】
『vistlip ONEMAN TOUR [Blossom by Blossom.]』

3月20日(水・祝)  大阪/ESAKA MUSE

3月22日(金)  愛知/名古屋Electric Lady Land

<チケット>

前売6,500円/当日 7,500円 (税込) ※入場時ドリンク代別途必要

チケット一般発売中!

・イープラス  https://x.gd/GCaG6  

・ローソンチケット https://l-tike.com/search/?keyword=vistlip  

・チケットぴあ  https://t.pia.jp/pia/search_all.do?kw=vistlip  

『vistlip ONE MAN LIVE[Sunny Side Up]』

4月08日(月) 東京/SHIBUYA PLEASURE PLEASURE[Side:A] 

※SOLD OUT

4月09日(火) 東京/SHIBUYA PLEASURE PLEASURE[Side:B] 

※SOLD OUT

4月20日(土) 大阪/Yogibo META VALLEY[Side:A]

4月21日(日) 大阪/Yogibo META VALLEY[Side:B]

<チケット>

前売 6,500円/当日 7,500円(税込) 

※入場時ドリンク代別途必要

チケット一般発売中!

・イープラス https://x.gd/c00nk  

『vistlip ONEMAN LIVE[ENCORE:BLAZE SHOW DOWN]』

5月03日(金・祝) 東京/新宿BLAZE

<チケット>

前売 6,500円 (税込) 

※入場時ドリンク代別途必要

◎オフィシャルFC先行<V.I.P. LiST(年額)先行>

受付期間:2024年2月24日(土)21:00〜3月3日(日)23:59

詳細、受付URL:https://www.vistlip.net/posts/pages/mnkueq 

◎オフィシャルFC先行<MEMBERS LiST(月額)先行>

受付期間:2024年3月9日(土)18:00〜3月17日(日)23:59

詳細、受付URL:https://www.vistlip.com/posts/pages/caxtzg  

◎チケット一般発売:2024年3月23日(土)

『BugLug VS vistlip』

5月04日(土) 東京/吉祥寺CLUB SEATA

<チケット>

前売 6,000円 (税込) 

※入場時ドリンク代別途必要

◎チケット プレオーダー

https://eplus.jp/sf/detail/4050710001-P0030001 

受付期間:2月24日(土)21:00~3月3日(日)21:00

◎チケット一般発売:2024年3月16日(土)

『vistlip presents[Party On]』

6月08日(土) 大阪/Yogibo META VALLEY

w/甘い暴力

6月09日(日) 大阪/Yogibo META VALLEY

6月15日(土) 愛知/SPADE BOX

w/DOGinThePWO

6月16日(日) 愛知/SPADE BOX

※詳細後日

『vistlip 17th Anniversary ONE MAN LIVE』

7月7日(日) 東京/Zepp DiverCity Tokyo

※詳細後日

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