エンターテインメント・ウェブマガジン
ケミカル・ブラザーズが、2月1日~3日に東京・東京ガーデンシアターにて【For that beautiful feeling tour 2024 LIVE IN TOKYO】を開催した。
デビュー以降今もなお、ダンス・ミュージック界を代表するケミカル・ブラザーズ。2020年にはアルバム『No Geography』を引っ提げた来日公演を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でやむなく中止に。今回の来日公演は、2023年9月にリリースされた最新アルバム『For That Beautiful Feeling』を引っ提げたツアーで、2019年開催の【FUJI ROCK FESTIVAL ’19】以来、待望の約5年ぶりの開催である。本稿では、2月2日に行われた来日公演2日目の模様をお届けする。
約5年ぶりの来日公演とのこともあり、この日はソールドアウトで、オープン後はスペシャルゲストのJames HolroydがDJをプレイ。続々と大勢のファンが集う会場を見渡すと、観客の年齢層は幅広く、アリーナから4階席まで超満員だ。独特な期待感が漂うなか、定刻を迎え暗転すると、早くも観客から拍手と大歓声が沸き起こり、そのまま「Come With Us」のオープニングへ。
青いライト演出と共にスクリーンには“大きな顔”のビジュアル映像が映し出され、どんどんアップテンポになるサウンドと共に加速する強烈なフラッシュ。登場を予感させる演出のなか、すかさず神々しいスポットライトがステージ中央のDJセットに一気に集まり「Go」で満を持してエドとトムが姿を現すと、待ち侘びたオーディエンスから発狂ばりの大歓声が沸き起こった。
体中に響き渡るヘビィでパワフルなサウンドに、シンクロする凄まじい光演出とビジュアル映像は圧巻で、ケミカルワールド全開に。一瞬にして満員の東京ガーデンシアターを踊らせクラブ化させると、そこからノンストップで、歴代のキラーチューンから最新曲まで新旧織り交ぜた怒涛のセットリストを惜しみなくパフォーマンス。
“大きな人”の手からレーザーが出るビジュアル演出が印象的だった「MAH」や、最新アルバム『For That Beautiful Feeling』収録曲の「No Reason」では、ミュージックビデオにも登場するピンクと緑のパフォーマーがスクリーンに登場するなど、目の前で繰り広げられるケミカルならではの音と光と映像の圧倒的なオーディオビジュアルライブに、会場の熱気はライブが進むにつれ爆発的にヒートアップ。序盤から期待を裏切ることのないオーディエンスを魅了する彼らのエンターテイメント精神とタフネスさが本当に素晴らしい。
パフォーマンス中も大歓声が飛び交うほどの盛り上がりで、その後も<Hear We Go !!>のシンガロングが沸き起こったアンセム曲「Hey Boy Hey Girl」や、<ぶっ壊したい何もかも>のリリックが印象的な「Eve Of Destruction」、幻想的な「Swoon」からライブならではのアレンジで繋いだ「Star Guitar」など立て続けに披露し、オーディエンスをひたすら踊らせた。
中盤、ビジュアル演出でピンクのパフォーマーがランウェイする「Got To Keep On」では、途中とんでもなく大量な白い紙吹雪が下から出現。フラッシュ演出も相まって、目の前が全く見えなくなる程でただただ圧巻だった。トランス状態で、その流れからMixも効いた美しくエモーショナルな「Wide Open」。そしてそこまで怒涛に進んでいたライブも一旦ブレイクタイムへ。
終盤に差し掛かると、ビジュアル演出と共にフロアにバルーンが出現した「Saturate」や、巨大なオレンジと緑のロボットがステージ左右に登場したアンセム「Chemical Beats」など、どこまでがリアルなのかわからなくなる秀逸な演出で会場中を魅了。常に最高潮だったがさらに盛り上がりをみせた「Galvanize」を経て、途中スクリーンに“HOLD TIGHT TOKYO”のテキストが映しだされるシーンも。ラストに披露した「Block Rockin’ Beats」まで本当に畳みかけるような怒涛のセットリストだった。
大歓声と拍手のなか迎えたアンコールでは、「No Geography」をドロップ。カラフルでアートなビジュアル演出とMixされた「The Darkness That You Fear」、クラップが沸き起こり狂気的でアシッドな映像が印象的だった「The Private Psychedelic Reel」。最後はこれでもかとマシンガンのような音と光で締めくくられ、大歓声を浴びながらエドとトムがハイタッチ。約2時間に及ぶ圧巻の来日公演を締め括った。日本での再来日を是非また期待したい。
Text:Rumi Miyamoto
Photo:Masanori Naruse
◎セットリスト
【For that beautiful feeling tour 2024 LIVE IN TOKYO】
2024年2月2日(金)東京・東京ガーデンシアター
1. Go
2. Do It Again
3. Get Yourself High
4. MAH
5. No Reason
6. Hey Boy Hey Girl
7. Eve Of Destruction
8. Feels Like I Am Dreaming
9. Swoon
10. Star Guitar
11. Live Again
12. Got To Keep On
13. Wide Open
14. Escape Velocity
15. Dig Your Own Hole
16. Free Yourself
17. Saturate
18. Goodbye
19. Three Little Birdies Down Beats
20. Setting Sun
21. Chemical Beats
22. Galvanize
23. Leave Home
24. Block Rockin’ Beats
25. No Geography
26. The Darkness That You Fear
27. The Private Psychedelic Reel
洋楽2024年11月22日
故マック・ミラーの遺族が、2020年にリリースされた最初の遺作アルバム『サークルズ』の5周年を記念して、2枚目の遺作アルバムをリリースする予定だ。『サークルズ』は、2018年に急逝したミラーが生前に制作していたアルバムだった。 米ピッツ … 続きを読む
J-POP2024年11月22日
Eveが、TVアニメ『アオのハコ』エンディングテーマとして書き下ろした「ティーンエイジブルー」のミュージックビデオを公開した。 現在配信中の本楽曲は、11月27日発売のニューアルバム『Under Blue』にも収録される。 ◎映像情報 … 続きを読む
J-POP2024年11月22日
TM NETWORKのドキュメンタリー映画『TM NETWORK Carry on the Memories -3つの個性と一つの想い-』が、2025年春に劇場公開される。 1984年4月21日に、シングル『金曜日のライオン』でデビュー … 続きを読む
J-POP2024年11月22日
モーニング娘。’24の一発撮りパフォーマンス映像『モーニング娘。’24 – 恋愛レボリューション21 / THE FIRST TAKE』が、2024年11月22日22時にYouTubeプレミア公開される。 一発撮りのパフォー … 続きを読む
J-POP2024年11月22日
tuki.が、2025年1月8日に1stアルバム『15』を発売する。 同作は、tuki.が15歳を迎えるまでに作ったという楽曲が収録されたアルバム。「晩餐歌」をはじめ、「一輪花」「サクラキミワタシ」「ひゅるりらぱっぱ」といった既発曲のほ … 続きを読む