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ドージャ・キャットの「ペイント・ザ・タウン・レッド」が3週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
2023年8月4日にリリースされた「ペイント・ザ・タウン・レッド」は、8月19日付で15位に初登場した後、5週目の9月16日付で首位に到達して、先週(10月7日付)返り咲き、今週(10月14日付)で2週連続、通算3週目の首位を獲得した。
Hot 100での首位獲得は、2020年5月16日付でNo.1に輝いた「セイ・ソー feat. ニッキー・ミナージュ」に続く2曲目で、複数週をマークしたのは「ペイント・ザ・タウン・レッド」が初のタイトルなる。
今週の集計期間中(2023年9月29日~10月5日)には、エアプレイが6,180万回(18%増加)、ストリーミングが2,330万回(15%減少)、セールスは6,000(9%減少)をそれぞれ記録して、エアプレイはその週最も伸びた曲に贈られるAirplay Gainerを3週連続で獲得した。
各チャートでは、ストリーミング・ソング・チャートで先週の1位から2位、デジタル・ソング・セールス・チャートでも1位から4位にそれぞれダウンしたが、エアプレイ・チャートでは7位から5位に浮上して、自身7曲目のTOP5入りを果たしている。
その他、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートで6週目、ラップ・ソング・チャートでは7週目の首位をそれぞれキープした。
先週2位に浮上したシザの「スヌーズ」も同位をキープ。セールスは2,000(5%減少)、ストリーミングも1,650万回(5%減少)にそれぞれ下降したが、エアプレイは4%増加の7,580万回に上昇して、エアプレイ・チャートでは先週の3位から1位に最高位を更新した。
シザがエアプレイ・チャートで1位を獲得したのは「スヌーズ」が初めてで、その他には以下の3曲がTOP5入りしている。
1位「スヌーズ」(2023年)
2位「キル・ビル」(2023年)
2位 ドージャ・キャット「キス・ミー・モア feat. シザ」(2021年)
5位 マルーン5「ホワット・ラヴァーズ・ドゥ feat. シザ」(2017年)
ジャンル別では、R&Bソング・チャートで通算11週目の首位を獲得した。
1位の「ペイント・ザ・タウン・レッド」、2位の「スヌーズ」はいずれもRCA Recordsからリリースされた曲で、先週に続き今週も同レーベルがTOP2を独占した。なお、2010年以降にRCA Recordsの曲がワンツーフィニッシュを成し遂げたのは、初のチャート・アクションとなる。
また、今週3位にはテイラー・スウィフトの「クルーエル・サマー」がランクインして、TOP3を女性アーティストの曲が独占した。上位3組を女性アーティストの曲が占めたのは、2023年3月4日付以来約7か月ぶりで、今年は2月4日付でもTOP3を女性アーティストの曲が独占している。
2023年3月4日付
1位 マイリー・サイラス「フラワーズ」
2位 シザ「キル・ビル」
3位 ピンクパンサレス&アイス・スパイス「ボーイズ・ア・ライアー Pt. 2」
2023年2月4日付
1位 マイリー・サイラス「フラワーズ」
2位 シザ「キル・ビル」
3位 テイラー・スウィフト「アンチ・ヒーロー」
テイラー・スウィフトの「クルーエル・サマー」と入れ替わり、ルーク・コムズの「ファスト・カー」は先週の3位から4位に順位を下げたが、カントリー・ソング・チャートでは3週目の首位をキープしている。
続いて今週5位には、BTSのJUNG KOOKとラッパーのジャック・ハーロウによるコラボレーション・シングル「3D」が初登場。JUNG KOOKは、今年の7月29日付で1位に初登場した「Seven feat. ラトー」に続く2曲目のTOP10入りを果たし、BTSのメンバーでは複数回TOP10入りした初のアーティストとなった。
BTSのメンバーがソロとしてリリースした曲がTOP40入りしたタイトルは以下の6曲で、Hot 100(100位内)には7人全員がランクインしたことがある。
※順位は最高位、()内は最高位到達日
1位 JUNG KOOK「Seven feat. ラトー」(2023年7月29日)
1位 JIMIN「Like Crazy」(2023年4月8日)
5位 JUNG KOOK「3D feat. ジャック・ハーロウ」(2023年10月14日)
22位 チャーリー・プース「Left and Right feat. JUNG KOOK of BTS」(2022年7月9日)
29位 ジュース・ワールド&SUGA「Girl of My Dreams」(2021年12月25日)
30位 JIMIN「Set Me Free, Pt. 2」(2023年4月1日)
なお、BTSとしてはこれまで15曲がTOP40入りしていて、そのうち10曲がTOP10入り、6曲が1位を獲得している。
9月29日にリリースされた「3D」は、初週ストリーミングが1,360万回、エアプレイが310万回、セールスは87,000をそれぞれ記録。デジタル・ソング・セールス・チャートでは1位に初登場して、JUNG KOOK、ジャック・ハーロウいずれも3曲目のNo.1タイトルを獲得した。
ザック・ブライアンの「アイ・リメンバー・エヴリシング feat. ケイシー・マスグレイヴス」は、先週の5位から6位に順位を下げたが、ストリーミング・ソング・チャートでは今週2,520万回を記録して4週目の首位を獲得し、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとロック・ソング・チャートでは、それぞれ6週目の首位をキープした。
先週6位に浮上したモーガン・ウォレンの「ラスト・ナイト」も今週7位にダウン。ガンナの「FukUMean」は8位をキープして、オリヴィア・ロドリゴの「ヴァンパイア」は7位から9位、レマ&セレーナ・ゴメスの「カーム・ダウン」も9位から10位にそれぞれ順位を下げた。「カーム・ダウン」は、アフロビーツ・ソング・チャートで58週目の首位を獲得している。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは10月13日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「ペイント・ザ・タウン・レッド」ドージャ・キャット
2位「スヌーズ」シザ
3位「クルーエル・サマー」テイラー・スウィフト
4位「ファスト・カー」ルーク・コムズ
5位「3D」JUNG KOOK feat. ジャック・ハーロウ
6位「アイ・リメンバー・エヴリシング」ザック・ブライアン feat. ケイシー・マスグレイヴス
7位「ラスト・ナイト」モーガン・ウォレン
8位「FukUMean」ガンナ
9位「ヴァンパイア」オリヴィア・ロドリゴ
10位「カーム・ダウン」レマ&セレーナ・ゴメス
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