エアロスミス、スティーヴン・タイラーの声帯負傷が予想より“深刻”だったためツアーの残りを延期

　エアロスミスが、フロントマンのスティーヴン・タイラーの声帯負傷のため、フェアウェル・ツアーの残りを延期する。

　2023年9月29日にインスタグラムに投稿された声明には、「残念ながら、スティーヴンの声帯損傷は当初考えられていたよりも深刻です。彼の主治医は声帯の損傷に加え、喉頭を骨折していることを確認しました。速やかに回復するために最善の治療を受けていますが、骨折の性質上、忍耐が不可欠だと言われています」と記載されている。

　その結果、バンドは現在の【ピース・アウト】ツアーの日程を“2024年のいつか”に延期すると発表した。この声明はまた、既に購入されたチケットは変更された日程でも有効だが、購入時点での払い戻しも可能としている。

　スティーヴンは自身の声明で、「エアロスミス、ブラザーたち、そして素晴らしいブラック・クロウズと一緒に、世界最高のファンと一緒にロックができないことに心を痛めている。出来るだけ早く戻ると約束するよ」と述べている。エアロスミスは、数週間前にスティーヴンの声帯損傷により6公演を延期したばかりだった。

　エアロスミスの最後の北米ツアーは米ライブ・ネイションがプロデュースしている。ツアーを発表する声明には、「さよならじゃない、ピース・アウト（またな）だ！覚悟を決めてこっちへ歩け（ウォーク・ディス・ウェイ）、俺たちの人生で最高のショーをお届けする。毎晩、エアロスミスの画期的なヒット曲の50年を祝い、アメリカの最も偉大なロック・バンドとしての50年を祝う」と記載されていた。

　スティーヴン・タイラー、ギタリストのジョー・ペリー、ベーシストのトム・ハミルトンによって1970年に結成されたエアロスミスは、2001年に【ロックの殿堂】入りを果たしている。