松崎しげる主催『黒フェス2023〜白黒歌合戦〜』のオフィシャルレポートが到着

2023年9月7日 / 17:00

『黒フェス2023〜白黒歌合戦〜』 (okmusic UP's)

2015年、松崎しげるのデビュー45周年という節目に「松崎しげる デビュー45周年『黒フェス』~白黒歌合戦~」としてスタートした“黒フェス”。以降、毎年9月6日の“96=クロの日”にはジャンルを超越した出演者を招き、幅広い層が楽しめるフェスとして定着している。そんな黒フェスも今年で9回目だ。

さて、今年の一番手は異色のメタルアーティスト、THE冠が登場。本格的なヘヴィーメタルを圧倒的なボーカルで熱唱。一気に場内のボルテージを上げていく。「愛のメモリー」をメタル風にカバーするサービス精神ものぞかせ、トークでも会場を湧かせていた。続いては超ときめき♡宣伝部。正統派の6人組アイドルだ。人気爆上がり中の彼女達がステージに登場すると、場内のファンが一斉にペンライトを掲げて声援を送る。キラキラのポップスをキュートに歌いあげ、息の合ったダンスで魅了。来年1月27、28日には横浜アリーナ公演も決定しており、今後の活躍に注目だ。

3番手は艶のある歌声を持つ実力派の演歌歌手、丘みどり。今年リリースした「椿姫咲いた」に加え、X JAPANの「紅」のカバーを披露。抜群の表現力で会場を熱く盛り上げた。観客も機転をきかせて、ペンライトの色を赤に設定。場内を紅色に染めて、彼女の熱唱に華を添えた。

4番手にはLiLiCoが登場。もともと歌手を志し、シンガーとしても活動していただけに、その歌声は本格的。ミュージカルでもおなじみの名曲「And All That Jazz」を見事に歌いこなした。この1曲のみで彼女は楽屋に戻ったが、のちに松崎しげるとのコラボで再度ステージに登場することになる。

この後、5番手で出演したのはnobodyknows+。2004年、シングル「ココロオドル」が大ヒットし、紅白歌合戦にも出場した彼ら。そこから時が経ち、昨年「THE FIRST TAKE」で披露した「ココロオドル」がキッカケとなって再ブレイク。この日は「ココロオドル」だけでなく、「ワサワサ」など、観客とのコール&レスポンスを引き出す曲をちりばめ、会場をひとつにしていった。ラストではシゲルBROWN(=松崎しげる)を呼び込み、コラボ曲「Fallin’ feat.シゲルBROWN」で締めくくった。

さて、フェスもそろそろ後半戦。ここで目の覚めるようなダンス・パフォーマンスで場内を引き締めたのが男性7人組のダンス・ボーカルグループ、OCTPATH。1曲目の「Perfect」から高いシンクロ率のダンスを見せつけ、観客の視線をクギ付けに。6曲目のポップチューン「Like」ではメンバーがタオルを持ち出し、観客にも「タオルを振って!」と促す。様々なアーティストのタオルが揺れて、フェスらしい光景が広がった。一体感を大事にするメンバーの心意気が伝わる。彼らもここで新たなファンをつかんだに違いない。

次に登場したのは華原朋美。幅広い世代に浸透したヒット曲を持つ歌姫の降臨に場内は総立ちに。彼女が披露したのは「I BELIEVE」と「I’m proud」。楽曲にはストリングス・アレンジが施され、落ち着いた雰囲気に変わっていたが、変わらないのはその歌声。繊細ながら芯の通った歌に、観客は存分に酔いしれた。

そして、いよいよ黒フェスは佳境に。トリ前を務めたのは黒フェス皆勤賞のももいろクローバーZ。メンバーの登場でモノノフ(=ももクロファンの呼び名)からは地鳴りのような声援が響き、「ロードショー」でライブがスタート。続く鉄板曲のロックナンバー「黒い週末」で一気にクライマックスへ。さらに、8月にリリースしたシングル「MONONOFU NIPPON feat. 布袋寅泰」でも、モノノフとの見事なコール&レスポンスを展開。息の合ったところを見せつけた。今年15周年という節目を迎えた彼女達だが、パフォーマンスはこの日も全力! 短い時間ながら、圧巻のアイドル魂を堪能できた。

ラスト前にはサプライズ(!)で布袋寅泰のモノマネ芸人、ペレ草田が観客をなごませたあと、いよいよトリの松崎しげるが登場。今年の1曲目は1972年に発表したシングル「黄色い麦わら帽子」だった。彼としてはアイドル時代の作品ゆえ、なかなか歌う気にはなれなかったそうだが、ももクロのあーりんこと、佐々木彩夏からのリクエストだったそうで挑戦したとのこと。優しいメロディーが新鮮だ。次にガンと戦う盟友、大橋純子のために彼女の代表曲「愛は時を超えて」をカバー。再び同じステージで歌えるようにと願いを込めながらの歌声が心に響く。その後、松崎はLiLiCoを呼び込み、まさに黒フェス当日の9月6日にリリースした彼女とのデジタルシングル「これを愛と呼ぶのか?」をデュエット。これは86年にLiLiCoの母国スウェーデンでリリースされた楽曲だが、ぜひ松崎とデュエットしたいという思いから、LiLiCo自身が現地の作曲家の許諾を取り、さらに日本語の作詞にも挑戦した力作。こうして長年の夢を実現させたLiLiCoについては松崎も「とにかくいろんなことに一生懸命努力する人」とベタ褒め。そんな松崎も73歳にして、新たなコラボに挑戦するモチベーションを持ち続けているのはさすがだ。彼は「10回目も目指して頑張りたいと思います」と力強く宣言し、ラスト曲「愛のメモリー」へと導く。やはりこの曲を聴かねばフェスは終わらない。最後までパワフルに歌い切った松崎の頭の中には、すでに1年後の黒フェスの構想が描かれているのかもしれない。そこでは、ぜひ予想外な出演者や意外なコラボでまた我々を驚かせて欲しいものだ。 
『黒フェス2023〜白黒歌合戦〜』
9月06日(水) 東京・豊洲 PIT

開場 16:45/開演 17:30

<出演>

・松崎しげる

・ももいろクローバーZ

・nobodyknows+

・THE冠

・超ときめき♡宣伝部

・LiLiCo

・華原朋美

・丘みどり

・OCTPATH

・シークレットゲスト(芸人) ※第3弾出演者

※順不同

<MC>

・伊津野亮 ※第3弾出演者

・守永真彩 ※第3弾出演者

<出店>

・日本橋 たいめいけん

・パティスリー・ビィズ・ショコラ

・やき鳥 信玄

・海苔使黒滝

・ヴァレッジヴァンガード


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