『アニメ縛りフェスティバル』に観た、FLOWの名曲5選

2023年7月3日 / 18:00

『アニメ縛りフェスティバル』に観た、FLOWの名曲5選 (okmusic UP's)

FLOWのデビュー20周年を記念したイベント『FLOW 20th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE 2023 ~アニメ縛りフェスティバル~』が、7月1日(土)に幕張メッセ 国際展示場にて開催された。04年にリリースされたアニメ『NARUTO』第4期OPテーマとなる「GO!!!」をきっかけに、数多くのアニメテーマ曲を手掛けてきたFLOW。確固たる自身のロックスタイルと、アニメの世界観を見事に融合した、ロックとアニメのミクスチャーが世界から評価を受け、海外でも大きな人気を集める、彼らの楽曲たち。今回は『アニメ縛りフェスティバル』の模様とともに、FLOWの名曲たちを紹介する。
「Howling」(’18)/ FLOW×GRANRODEO

ライヴ1曲目となるインスト曲「Perfect Time」を、FLOWの楽器隊と共にGRANRODEOのe-ZUKAが演奏。そのまま、FLOW×GRANRODEOによる「7-seven-」、「Howling」と続き、お祭り感を演出した『アニメ縛りフェスティバル』のオープニング。アニメ『七つの大罪』EDテーマとして発表された「7-seven-」に続く、アニメ『七つの大罪 戒めの復活』のOPテーマとしてリリースされた、夢のコラ第二弾が「Howling」だったが。初めてのコラボを経た両組が、より濃厚なDNAを注入すべく、作詞作曲も完全共作。疾走感ある曲調とヘヴィで分厚いサウンド、3人の呼吸がぴったり合った勇ましいヴォーカルはFLOW×GRANRODEOならでは。ハードロックの様式美を感じる、間奏のTAKEとe-ZUKAのツインリードもカッコ良い!
「CHA-LA HEAD-CHA-LA」(’13)

コラボレーションゲストで登場した影山ヒロノブとともに歌い、会場中の大合唱が起きた国民的人気アニメソング。劇場版『ドラゴンボールZ 神と神』劇中歌としてカバーしたFLOW ver.は、パワフルで勢いあるロックアレンジにツインヴォーカルが拍車をかけ、躍動感あるめちゃくちゃカッコ良い仕上がりになっている。影山が加わっての説得力と高揚感はハンパなかった。さすが本家! さらにFLOWとのコラボで、『第2次スーパーロボット大戦α』のテーマ曲、JAM Project「SKILL」を披露した影山。会場中が《Motto! Motto!!》の掛け声を合わせて拳を上げ、尋常じゃない盛り上がりを見せていた。FLOWの重厚な演奏や、KEIGOやKOHSHIを圧倒する、影山ヒロノブのエネルギッシュなステージングも凄まじかった!
「DAYS」(’05)

ライヴ中盤、アニメ『交響詩篇エウレカセブン』のレントン・サーストン役の三瓶由布子とエウレカ役の名塚佳織が登場「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」の名台詞から始まった、アニメ『交響詩篇エウレカセブン』OPテーマ曲である「DAYS」。ヒートアップした会場の雰囲気を変える、ストリングスを前面に出したイントロから哀愁あるヴォーカルで始まったこの曲。4つ打ちのダンスビートに乗せて、《あの日交わした約束はくだけて散った》と色褪せた景色を美しく描く楽曲表現を、本人たちが「それまでなかった挑戦だった」と後に語っていたこの曲。作品の世界観に新たな表現方法を重ね、バンドの新境地を切り開いた楽曲は、FLOWとアニソンの関係性をより強固にした。
「デイドリーム ビリーヴァー」 (’22)/FLOW×ORANGE RANGE

ライヴ後半に登場したのは、デビュー前から交流があり、デビュー時期もほぼ一緒である戦友、ORANGE RANGE。『15周年 コードギアス 反逆のルルーシュ R2』第2クールOPテーマとして、FLOW×ORANGE RANGEとして発表した「デイドリーム ビリーヴァー」に加え、ORANGE RANGEの「02」、「ビバ★ロック」の3曲を披露し、会場を大いに湧かせた2組のコラボ。このコラボをライヴで観たのは初めてだったが、楽器隊5人&ヴォーカル5人という大所帯によるスケール感ある歌と演奏は圧巻だったし。歌もサウンドも、抜群の相性の良さを見せていた両組。それぞれがのびのびと個性を発揮し、互いの魅力を高め合うマイクリレーは、両組の強い信頼関係あってこそだろう。MVは両組のヴォーカリストの普段あまり見せない表情が見える、MCバトル風の演出に注目!
「GO!!!」(’04)

アニメ『NARUTO』第4期OPテーマとなる、現在につながるアニソンキャリアの起点となる初タイアップ曲であり、FLOWの代表曲と言えるこの曲。この日もラストに演奏され、出演した全てのコラボアーティストをステージに迎え入れ、グランドフィナーレを賑やかに華々しく彩った。《音を立てず忍び寄る影が》といった作品を想起する表現はあれど、キャッチーで勢いと躍動感に溢れた曲調は完全ライヴ仕様。まさにFLOW流のアニメとロックのミクスチャーの原点と言える楽曲。作品にもしっかり寄り添いながら、高みを目指す自身の物語へと自然と置き換えることが出来ているこの曲から、FLOWとアニソンの親和性の高さがよく見える。何年経っても、色褪せることのない名曲だと改めて思った。
TEXT/フジジュン 

フジジュン プロフィール:1975年、長野県生まれ。『イカ天』の影響でロックに目覚めて、雑誌『宝島』を教科書に育った、ロックとお笑い好きのおもしろライター。オリコン株式会社や『インディーズマガジン』を経て、00年よりライター、編集者、デザイナー、ラジオDJ、漫画原作者など、なんでも屋として活動。12年に(株)FUJIJUN WORKSを立ち上げ、バカ社長(クレイジーSKB公認)に就任。メジャー、インディーズ問わず、邦楽ロックが得意分野。現在は音楽サイトや、雑誌『昭和50年男』等で執筆。


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