【ビルボード】“ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20”ゆこぴ「強風オールバック」が首位返り咲き、読谷あかねの初投稿作がトップ10内に

　2023年6月14日公開（集計期間：2023年6月5日～2023年6月11日）のBillboard JAPAN”ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20”で、ゆこぴの「強風オールバック」が首位を獲得した。

　本楽曲は、当週、再び首位に返り咲き本チャート始まって以来、初となる9回目の首位に。前週と比べると、二次創作動画の動画総数がさらに増加している。ここまで安定して動画総数が伸び続けている楽曲は直近で投稿された作品の中では群を抜いているといえるだろう。また、動画総数が増え続けることで、必然的に再生数やコメント数も増加している。さらに、6月14日公開の“Heatseekers Songs”にも9位でチャートイン。前週からYouTubeでの再生回数やカラオケ指標の順位が大幅に上がっており、世間での認知度もじわじわと広がっていることが窺える。

　続く2位には、いよわ「ももいろの鍵」がチャートイン。本楽曲は、前週8連覇を更新していた、ゆこぴ「強風オールバック」を抜いて首位に輝いたが、当週は僅差でランクダウンとなった。順位は下がったものの、オリジナル動画の再生数は前週と比べ2倍ほど増加。二次創作動画に関しては驚異的な伸びみせており、動画総数と再生数は約6倍、コメント数は約10倍近く増加している。

　そして3位には、Kanaria「酔いどれ知らず」が前週の11位から大幅にランクアップした。本楽曲は、6月9日に発表された本チャート初となる、 2023年上半期チャートで首位を獲得。さらに、YouTubeで公開されているユーザー生成コンテンツ（UGC）のみを集計した “2023年上半期UGC Songs”でも首位を獲得しており、2023年上半期において2冠を達成している。前週と比べると、6月8日にニコニコ動画の再生数が300万を突破するなど、オリジナル動画の再生数が増加。その結果、ユーザーからお祝いのコメントが数々と投稿されるなど、コメント数も増加し、チャートアクションに影響を与えた。さらに二次創作動画の動画再生数の伸びも好調で、 “歌ってみた”カテゴリーを見てみると、本楽曲を使用した10万再生越えの動画が数多く投稿されている。

　その他6位に、読谷あかね「散り散り」が初登場。本楽曲はなんと自身初投稿の作品で、楽曲だけでなくイラストや映像なども本人が手掛けているという。初投稿でTOP10入りを果たした作品は本楽曲が初となっている。読谷あかねの今後の活躍に期待したい。

　同じく初登場には、きさら「シィちゃんクライシス」が10位にチャートイン。本楽曲は、On Prism Records（VOCALOIDの音楽サークル）企画の総合プロジェクト【キラハピ2023】にて見事ランキング1位を獲得した作品だ。投稿日からまだ日が浅いこともあり二次創作動画の伸びは少ないが、オリジナル動画の再生回数は順調に伸び続けている。

　当週は、ゆこぴの「強風オールバック」や、上半期チャートを制したKanaria「酔いどれ知らず」が、再浮上する週となった。2作の共通点を見てみると、オリジナル動画だけでなく、二次創作動画も安定して伸ばし続けることが今後もチャートを制する上で、重要になってくるだろう。

◎ニコニコ VOCALOID SONGS TOP10
1位「強風オールバック」ゆこぴ
2位「ももいろの鍵」いよわ
3位「酔いどれ知らず」Kanaria
4位「ラビットホール」DECO*27
5位「きゅうくらりん」いよわ
6位「散り散り」読谷あかね
7位「フォニイ」ツミキ
8位「ラヴィ(Lavie)」
9位「バカ通信」のすけ
10位「シィちゃんクライシス」きさら