ビルボードジャパンが注目の女性アーティストのトピックをお届けする【WIM Weekly Select】。今週はちゃんみな、XG、AVOCADO BOYS、poor man’s roseの4組を紹介する。
■ちゃんみな『Naked』
同世代から圧倒的な支持を集めるラッパー/シンガー=ちゃんみなが4thアルバムをリリース。自身のルーツである日本語と韓国語、そして英語を織り交ぜたトリリンガルなリリックはさらに磨きがかかり、これまで以上に痛みも愛もダイレクトに感じられる一作となった。“全然大丈夫じゃない”と吐き出すラストソング「I’m Not OK」に至るまでの流れはまるで一本の映画のようで、ぜひ最初から最後まで通しで聞いてみてほしい。
■XG「LEFT RIGHT REMIXX (FEAT. CIARA X JACKSON WANG // PROD BY JAKOPS)」
7人組HIPHOP/R&Bガールズグループ=XGが、1月にリリースした「LEFT RIGHT」のリミックスバージョンをリリース。同曲にはシアラとジャクソン・ワンが客演で参加しており、4月に行われた【コーチェラ・フェスティバル2023】のジャクソン・ワンのステージにて初披露されていた。4月末にはファンによる「LEFT RIGHT」の関連動画を集めた特別映像も公開。多国籍なファンの個性際立つダンスは必見だ。
■AVOCADO BOYS「Melon」
名古屋を拠点に活動する7人組バンド=AVOCADO BOYSが8か月ぶりの新曲をリリース。ボーカルのLena(リナ)は35歳で初めてこのバンドを組み、活動をスタートした経歴の持ち主。そんなLenaが作詞を手がけた「Melon」は、自身が日本で生まれ育つ中でハーフ/ミックスとして好奇の目で見られ続けてきたコンプレックスを「木に生るメロン」に例えた一曲だ。バンドのTwitterやInstagram、LenaのTikTokアカウントでは本楽曲の和訳動画が投稿されているのでぜひチェックを。
■poor man’s rose『I’m Fine』
福岡を拠点に活動するオルタナティブ・ロック・バンド=poor man’s roseが3rd EP 『I’m Fine』をリリース。キャッチーな歌メロに相反した、不安や諦めを感じさせる歌詞が秀逸。轟音ギターが唸りをあげる「解放」、ぶっきらぼうな歌い方が焦燥感を煽る「杞憂に終わる」など、曲ごとに印象を変えていくGt./Vo.愛美のボーカルが魅力的。
<ビルボード・ジャパン・ウィメン・イン・ミュージックとは>
米ビルボードが2007年から主催する、音楽業界に多大に貢献し、その活動を通じて女性たちをエンパワーメントしたアーティストを表彰する【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】の日本版。Billboard JAPANでは、2022年より独自の観点から“音楽業界における女性”をフィーチャーした企画を発足し、ライブイベントやインタビュー連載、トークセッションを展開している。
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