エンターテインメント・ウェブマガジン
2001年にDASEINのボーカリストとしてメジャーデビューして以来、R*A*P、RIDER CHIPS、THE MICRO HEAD 4N’Sなど数々のバンドでボーカルを努めてきたRickyが、2023年4月1日に『ソロデビュー14周年記念ワンマンLIVE 2023 「THE☆ANNIVERSARI☆CKY」ー春めぐり ソロもそぞろに 十四年ー』を渋谷REXにて開催。歳を重ねてますます輝きを増す“HYPER NEO SOLOIST”が魅せた一夜の模様をお伝えする。
暗転後、まず響いたのはDIE(キーボード)が奏でるピアノの流麗な調べ。観客の拍手に迎えられステージに現れたRickyが美しい歌声をていねいに重ねたのは、「闇の世界」だ。Rickyの歌声、存在は、ファンにとって闇を照らす光そのものだ、とあらためて思う。
眞鍋香我(ギター)、YUCHI (ベース/sukekiyo) 、MINAMI(ドラム)、巧(マニピュレーター)が演奏に加わり、「今日は声出していいからね。思いきり叫んでください!」とRickyが客席に向け呼びかけたのはエレクトロポップな「キミリテラシー」。Rickyの指にもクラップするオーディエンスの指にもキラキラリングが光って、目も耳も楽しい。
<僕だけの ユニークなスタイルで ニューフロンティアを 描いてく>と堂々宣言する、和情緒漂うテクノロック「人の振り見て我がREFRECTION」。<笑うも歌うも想うも 幸せになるのも僕次第>と大切なことに気づかせてくれる、エレクトロロック「洗脳ビリーヴァー」。力強く導いてくれるロックなRickyを目の前に、フロアの熱狂もどんどん加速していく。
Rickyが「久しぶりにこのナンバーを」と前置きした「メトロリズム」では、オーディエンスが大きく手を振る中、バンドメンバーのソロ回しも。「革ジャンあちぃ!」と本音を漏らしつつ、「雨のスパイラル」では手にしたタオルをくるくる回したり、オーディエンスをジャンプさせたり。これも久々の披露となった「Ga.rA.Ku.tA」では、Rickyの気迫のロングトーンにオーディエンスも大合唱で応える。なんてエモーショナル!
ステージが赤いライトに染まる中、狂気さえはらんだピアノ演奏にRickyが艶っぽいフェイクを絡ませながらなだれ込んだのは「BLACK ANT」。マイクスタンドを掴みながら、がなりボイスやウィスパーボイス、ハイトーンやシャウトも交えながら歌うその姿は、あまりにカリスマティックなロックスターだ。
バンドメンバーが場をつなぐ間に革ジャンからカジュアルなジャケットに着替えたRicky、ファンキーな「ヨウコソサヨウナラ」では軽やかにジャンプしたり、<君>というフレーズに合わせてフロアを指さしたり。<トンネル潜るぐらいなら 遠回りしていこう><死ぬまで生まれ変わろう>という至言も光る。
フロアをトランス状態にしてしまった「Hi-Techno-Boy」。歌謡曲的なメロディとEDMが絶妙に融合する「曖昧モラトリアム」。限界突破するような高揚感を味わえるライブは、やっぱり格別だ。
「すげぇ汗だくだけどすげぇ楽しいです」と笑顔を見せ、「今この場所から新しいRickyワールドを始めたいと思います」と告げた本編ラストのナンバーは「「現在」~此ノ場所~」。<想い描く世界が はるか遠くでも>、Rickyの歌声が寄り添ってくれるならきっと前を向いて歩いていける。
そして、眞鍋香我の爪弾くアコースティックギターで幕を開けたアンコール。
「アンコールありがとう。2009年4月1日にソロデビューしてからちょうど14年、記念日にこうして足を運んでくれて、みなさんありがとうございます。ここからは、アコースティックアレンジで少しだけお届けしたいと思います。まずは、みんなと一緒に作り上げた13年の軌跡に捧げる歌です」
アコースティックの演奏のみをバックに歌ったのは、ソロデビュー曲「唯我独SONG」だ。人生に、歌に、<君>に真っ直ぐ向き合い、誠実に生きてきた彼だから、その歌声にどうしたって心が動く。
「まなてぃ(眞鍋)の素晴らしいギターを聴いてもらいたいという想いもあって、今日は「唯我独SONG」をギターと2人でやってみました。アコースティックでのもう1曲はメンバー全員とやりたいと思います。カモン!」
メンバー全員がステージにそろうと、3月13日が誕生日の眞鍋香我、4月2日が誕生日のYUCHIを祝うべく、 Rickyがケーキとバースデーソング生歌唱をサプライズプレゼント。「人の誕生日を祝うっていいね、いい人っぽい(笑)」と笑みを見せるRicky、彼の粋な計らいに眞鍋香我はニッコニコだし、YUCHIは「Rickyさんのサポートをするようになって5年、ついに誕生日を祝ってもらいました!(笑)」と感激しきりだ。
「2019年に10周年を迎え、頑張るぞ!という気持ちでアルバムやシングルをリリースしまして。あっという間に4年経っちゃいました。みなさんご存知のようにこれからしばらく充電期間に突入しますが、しっかり新しい一歩、二歩を進めて帰ってきますので、それまで待っていてほしいな、と思います」
そう約束して、10周年の節目に発表した「O.1.O~Only One Ocean~」へ。どうしても回転してしまうハイチェアに翻弄され、「面白い俺が出ちゃってるけど、今じゃない(笑)」と笑いを誘いつつ、「でもこれが俺!」と言い切って、<舵を切れ 自分の思い通り>と高らかに歌い、<よかったら君も 一緒にどうだい?>とフロアを見渡してオーディエンスをいざなうRicky。胸がいっぱいになる。
Rickyもオーディエンスも赤と青のサイリウムを両手に持って一体感を高めた「覚醒リフレーミング」。「よっしゃ暴れようぜ!」とRickyが気を吐き、<UP>も<DOWN>も思いのままにフロアを操った「↑UP←SIDE→DOWN↓」。「まだまだいくよ、Rickyの世界へようこそ!」と叫ぶRickyにオーディエンスが大歓声で応えた「R☆MY WORLD」。驚くことに、Rickyの歌力も観客の熱量も天井知らずだ。
「今年1発目のワンマンとなるこの公演をもってしばらくソロワンマンライブはお休み。その前にやれることはやろう!と思って、全ソロ楽曲を3月14日にサブスク解禁しました。あらためて振り返ってみると、歌詞でいいこと書いてるんですよ(笑)。自分の歌詞に励まされたり、背中押されたりして不思議な感覚があったし、歌っていることに今の自分がともなっているのか、っていうことを考えたりもして。こうやって歌っているんだから俺もうちょっと頑張れよ、って思ったりとかね。今日は、より自分の曲としてみなさんに届けられているような気がしています。
みなさん、ここまで一緒に歩んで応援してくれて本当にありがとうございます。そして、復活したときにはまたよろしくお願いします。そんな想いを込めて、バンドで初アレンジした春にぴったりな曲を贈ります」
未来への期待を込めて最後に届けてくれたのは「春風、吹く日に…」だ。桜色のライトに照らされたRickyの、柔らかくふくよかな歌声。仲間やファンへ向けたありったけの愛と感謝、その心地よい温かさにいつまでも抱かれていたかった。
鳴り止まないコールに応え、再びステージに現れたRickyとバンドメンバー。Rickyが「キラキラしたいしチヤホヤされたい(笑)」と指にキラキラリングをつけて、「ALIEN from TOKYO」へ。クラップとシンガロング、Rickyダンスで一丸となった賑やかなエンディングとなった。最幸な記憶を糧に、再びのソロライブ開催を待とう。
photo by 折田琢矢
text by 杉江優花
【セットリスト】
01_闇の世界
02_キミリテラシー
03_人の振り見て我がREFRECTION
04_洗脳ビリーヴァー
05_メトロリズム
06_雨のスパイラル
07_Ga.rA.Ku.tA
08_BLACK ANT
09_ヨウコソサヨウナラ
10_Hi-Techno-Boy
11_曖昧モラトリアム
12_「現在」~此ノ場所~
13_唯我独SONG
14_O.1.O~Only One Ocean~
15_覚醒リフレーミング16_↑UP←SIDE→DOWN↓
17_R☆MY WORLD
<ENCORE>
18_春風、吹く日に…
19_ALIEN from TOKYO
Vo:Ricky
Gt:眞鍋香我
Ba:YUCHI
Dr:MINAMI
Key:DIE
Mnp:巧
【Ricky全曲サブスク解禁】
・vol.1
https://linkco.re/eaVydSmr
・vol.2
https://linkco.re/FCDNMuQ1
・vol.3
https://linkco.re/dxDncc8G
・vol.4
https://linkco.re/Pe0fC3bt
【ライブ情報】
『テクノイド- EXCEED II-』
5月27日 (土) Music Lab.濱書房
開場:17:30 開演:18:00
出演:ADAPTER。 / Ricky
<チケット>
前売:¥5,500 / 当日:¥6,000 *1DRINK別途
配信:¥3,500
■会場チケット TIGET(TIGET事前決済)
受付期間:3/25(土)13:00~
*お一人様2枚まで購入できます。
*事前決済の公演となります。
購入後のキャンセル/払い戻しは出来ませんのでご注意ください。
*お申し込み時に氏名/ご住所/連絡先電話番号/メールアドレスの入力が必要です。
*営利目的のチケットの転売は禁止です。
お申込みはこちらから
■配信チケット
ツイキャス 3/25(土)13:00~
アカウント:濱書房
https://twitcasting.tv/ml_hamashobo
『L’amant de R’oman』
~二人きりのオリジナル紅白歌合戦 in 徳島~
8月19日(土) 徳島club GRINDHOUSE
開場:17:00 開演:17:30
出演:Kaya / Ricky
<チケット>
前売:6,000円(税込・Dr代別)
当日:6,500円(税込・Dr代別)
プレイガイド:TIGET https://tiget.net/events/238043
発売日:2023年4月22日(土)正午
※お一人様2枚まで
販売終了:2023年8月17日(金)18:00
※それ以前に予定枚数に達した場合販売終了となります
入場順:1.TIGET 2.当日券(各整理番号順)
席種:オールスタンディング
★打ち上げパーティー開催★
時間:OPEN/20:45 START/21:00 END/21:40
出演:Kaya/Ricky
価格:¥2,000 (D別)
※打ち上げパーティーは前売券などはございませんので当日入場時にお支払いください
『Kaya&Ricky
SUMMER ACOUSTIC DUET NIGHT 『L’amant de R’oman』』
~二人きりのリクエストカバー紅白歌合戦 in 徳島~
8月20日(日) 徳島Cafe&Barコティ
開場:15:00 開演:15:30
出演:Kaya / Ricky ピアノ:三浦雄希
<チケット>
前売:6,000円(税込・Dr代別)
当日:6,500円(税込・Dr代別)
プレイガイド:TIGET https://tiget.net/events/238047
販売開始:2023年4月22日(土)13:00
※お一人様2枚まで
販売終了:2023年8月19日(金)18:00
*それ以前に予定枚数に達した場合販売終了となります
入場順:1.TIGET 2.当日券(各整理番号順)
席種:全椅子席/全席自由
★打ち上げパーティー開催★
時間:OPEN/18:30 START/18:45 END/19:45
出演:Kaya/Ricky
価格:¥2,000 (D別)
※打ち上げパーティーは前売券などはございませんので当日入場時にお支払いください
洋楽2024年11月22日
故マック・ミラーの遺族が、2020年にリリースされた最初の遺作アルバム『サークルズ』の5周年を記念して、2枚目の遺作アルバムをリリースする予定だ。『サークルズ』は、2018年に急逝したミラーが生前に制作していたアルバムだった。 米ピッツ … 続きを読む
J-POP2024年11月22日
Eveが、TVアニメ『アオのハコ』エンディングテーマとして書き下ろした「ティーンエイジブルー」のミュージックビデオを公開した。 現在配信中の本楽曲は、11月27日発売のニューアルバム『Under Blue』にも収録される。 ◎映像情報 … 続きを読む
J-POP2024年11月22日
TM NETWORKのドキュメンタリー映画『TM NETWORK Carry on the Memories -3つの個性と一つの想い-』が、2025年春に劇場公開される。 1984年4月21日に、シングル『金曜日のライオン』でデビュー … 続きを読む
J-POP2024年11月22日
モーニング娘。’24の一発撮りパフォーマンス映像『モーニング娘。’24 – 恋愛レボリューション21 / THE FIRST TAKE』が、2024年11月22日22時にYouTubeプレミア公開される。 一発撮りのパフォー … 続きを読む
J-POP2024年11月22日
tuki.が、2025年1月8日に1stアルバム『15』を発売する。 同作は、tuki.が15歳を迎えるまでに作ったという楽曲が収録されたアルバム。「晩餐歌」をはじめ、「一輪花」「サクラキミワタシ」「ひゅるりらぱっぱ」といった既発曲のほ … 続きを読む