『フジロック’23』でのFoo Fighters演奏曲予想ランキングTOP5

2023年3月6日 / 18:00

(okmusic UP's)

さまざまな分野のイベントやフェスの開催が続々と発表されている昨今、音楽フェスもコロナ前の状況にようやく戻りそうなムードになってきました。その理由のひとつにあるのが『フジロック』のラインナップ。海外アーティストが数多く出演し、新たな音楽と出逢えることが魅力の日本最大野外フェスに、錚々たる顔ぶれの海外アーティストの出演が発表されました。そこで今回は8年振りに『フジロック』に帰還する王者フー・ファイターズをピックアップ!
「Best Of You」(’05)/ Foo Fighters

フー・ファイターズがストロークス、リゾとともに『フジロック』のヘッドライナーを飾ることが発表された2月3日、フェス公式SNSに投稿されたアナウンス動画で使用されていたのが「Best Of You」でした。22年3月にバンドはドラマーのテイラー・ホーキンスを失い、悲痛の中で追悼ライヴを実施。大晦日にはバンドの継続を発表、翌1月にはUSでのフェス出演を明らかにして注目される中で『フジロック』出演が決定。前回と同じく8年振りとなる日本でのショーも『フジロック』を選んだバンド、そして『フジロック』初回からコンスタントに出演してきたバンドに対するフェス側の深い思いも感じられるアナウンス動画はまさに“これぞロックフェス、これぞ『フジロック』”。泣かされました。
「All My Life」(’02)/ Foo Fighters

イントロのギターのカッティング一音目から沸点に達することができてしまうエネルギッシュでタイトな爆発型ロックナンバー。世界中のロックキッズに溺愛されているバンドの代表曲ですが、リリースされたのはなんと20年以上も前! 実は性的な行為にインスパイアされて生まれた曲で、リリース当時「ちょっとダーティな曲なんだよね」とデイヴ・グロールが語っていました。歌詞をよく読むと「なるほど」と腑に落ちますが、深読みせずただポジティブに受け止めることもできます。2005年の『フジロック』で2曲目にプレイされた際、グリーンステージ前方に向かってまるでバンドに飲み込まれるように猛ダッシュしていったオーディエンスの群れが印象的でした。
「My Hero」(’97)/Foo Fighters

22年12月15日にLAで開催されたビリー・アイリッシュのショーにゲストとして出演した際、ホーキンス逝去の翌月に開催されたグラミー賞受賞式で、ビリーがホーキンスが大きくプリントされたTシャツを着てパフォーマンスしたことに触れ、“本物の愛を感じた”と感謝を述べたデイヴ。その時にふたりでセッションしたのが「My Hero」でした。「ロックは死んだ」という人もいますが、世代を超えて脈々と受け継がれ、今世界で最も支持されるアーティストの音の中にもしかと生きていることを伝えるハートフルなエピソードを持つこの曲は、27年前に音楽の癒す力、そして人生は続いていくものだということを象徴するために結成されたフー・ファイターズの誇る名曲のひとつです。
「I’ll Stick Around」(’95)/ Foo Fighters

97年初開催の大雨が吹き荒れるステージで締め曲として演奏されたのが、シングルと1stアルバム『Foo Fighters』にも収録されている「I’ll Stick Around」。22年にロンドンとLAで開催されたホーキンスの追悼ライヴでは「My Hero」とこの曲のドラマーとして、ホーキンスの息子シェーン(当時16歳)がフーファイメンバーと共にプレイしました。『フジロック』などのフェス出演に加え、単独ツアー実施を発表したフーファイ。“テイラーが亡くなった今、これまでと同じバンドには2度と戻れないこと、テイラーなしでこれから違うバンドとなって進んでいくこともわかっている“という声明を出したバンドで、誰が亡きホーキンスの後を継ぐのか、或いは誰がサポートするのか。悲しいけれど注視します。
「Everlong」(’97)/Foo Fighters

フー・ファイターズのライヴと言えば、この軽快ながら儚さもある愛を歌ったロックチューンが第一に挙げられます。ニルバーナ後のデイヴ・グロールがひとりで結成したフーファイは、1stアルバムはデイヴがひとりで録音、この曲が収録された2ndアルバムでバンドが形作られた歴史があります。その後のフーファイのライヴで放出されてきた膨大なエネルギーの根底にテイラー・ホーキンスのパワフルでワイルドなドラミングがあったことは周知の事実。一方、テイラーがフーファイ加入前までドラムを担っていたアラニス・モリセットも、フーと同日の『フジロック』2日目に登場するとのこと。今夏の苗場ではホーキンスの魂を感じられる場面が多く観られそうです。
TEXT:早乙女‘dorami’ゆうこ

早乙女‘dorami’ゆうこ プロフィール:栃木県佐野市出身。音楽を軸に、コンサート制作アシスタント通訳、音楽プロモーション、海外情報リサーチ、アニメや人形劇の英語監修及び翻訳、音楽情報ウェブサイトにて執筆。


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