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2023年3月1日、エド・シーランがニュー・アルバム『−(サブトラクト)』をアトランティック・レコードより5月5日にリリースすることをSNSで明らかにした。
この作品は、2011年の『+(プラス)』、2014年の『x(マルティプライ)』、2017年の『÷(ディバイド)』、そして昨年の『=(イコールズ)』に続く、エドの10年にわたる数学記号タイトル時代の最終作となる。
彼はインスタグラムへの投稿で、「僕は“サブトラクト”に10年間取り組んでいた。完璧なアコースティック・アルバムを造形しようと、自分が考える明確なビジョンを持って何百曲も書き、レコーディングしていた。すると2022年の始まりに、一連の出来事が僕の人生、メンタル・ヘルス、そして最終的には音楽と芸術の見方を変えてしまった」と、最新アルバムについて綴っている。
続けて彼は、「曲を書くことは僕のセラピーだ。自分の気持ちを整理するのに役立つ。曲がどうなるのかまでは考えずに、ただ浮かんでくるものを書いた。そして、たった1週間と少しで、10年分の作品を自分の最も深く暗い心の内に置き換えた。1か月の間に、妊娠中の妻に腫瘍があると告げられ、出産後まで治療の道はないと知らされた。兄弟同然の親友ジャマールが急死し、そして僕は自分のソングライターとしての誠実さとキャリアを守るために法廷に立つことになった。恐怖と憂鬱と不安のスパイラルに陥っていた」と書いている。
エドは最後に、「溺れているような、水面下に頭を突っ込んでいるような、上を向いているのに空気を吸うために浮上できないような、そんな気分だった。アーティストとして、自分が今どこにいて、どのように自分を表現すべきかを正確に示していない作品群を世に送り出すことはできないと思った。このアルバムは、まさにそれを表現したものだ。僕の魂への扉を開いている。僕は初めて人々が好むようなアルバムを作ろうとせず、ただ単に自分の成人期において現在いる場所に正直で誠実なものを出すことにした。これは昨年2月の日記であり、(その時期を)理解するための自分なりの方法だ。これが“サブトラクト”だ」と締め括っている。
エドは、今度のアルバムのソングライティングとプロデュースで、友人のテイラー・スウィフトを通じて知り合ったザ・ナショナルのアーロン・デスナーとタッグを組んだ。1か月間のスタジオ滞在中に書き上げた30曲以上から厳選された14曲が収録されたこのアルバムは、フォーク・テイストに加え、バンド・サウンドやオーケストラ・アレンジも含まれるという。
◎『-(サブトラクト)』トラックリスト
1. Boat
2. Salt Water
3. Eyes Closed
4. Life Goes On
5. Dusty
6. End Of Youth
7. Colourblind
8. Curtains
9. Borderline
10. Spark
11. Vega
12. Sycamore
13. No Strings
14. The Hills of Aberfeldy
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