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SoundScan Japanによる2022年年間のアナログ・レコードの総売上金額が、前年比104%となっていることが分かった。
2022年のオーディオ(CD/アナログ/カセット含む)の総売上枚数は約6,580万となっている。そのうちアナログ・シングルが約15.6万枚、アナログ・アルバムが約43.3万枚となり、合計売上枚数が約58.9万枚で前年比99%となった。また総売上金額で比較すると、2022年のオーディオ(CD/アナログ/カセット含む)は約153.7億。そのうちアナログ・シングルが約3.4億円、アナログ・アルバムが約20.3億円となり、合計売上金額が約23.7億円で前年比104%となっている。
アーティスト別の売上金額では、約3.8億円を売り上げた宇多田ヒカルが首位に輝いた。2022年はオリジナルアルバムのアナログ盤や、Netflixシリーズ『First Love 初恋』の公開を記念した7inchアナログ盤『First Love/初恋』など多くのリリースがあったことが今回の結果に繋がっている。なお、アーティスト別の売上枚数においても宇多田ヒカルが首位となった。
タイトル別の売上枚数では、前述した宇多田ヒカル『First Love/初恋』がアナログ・シングル1位に登場。2位には数量限定盤でリリースされた米津玄師『M八七』が続いている。そして、大滝詠一『夢で逢えたら』は3位に登場。本作の表題曲は、映画『ぜんぶ、ボクのせい』エンディングテーマのために初めて5.1chミックスが施された。一方でアナログ・アルバムでは、2022年上半期に引き続き山下達郎の通算14作目『SOFTLY』が1位にチャートイン。宇多田ヒカル『BADモード』『First Love』がトップ5に入る中、藤井 風『LOVE ALL SERVE ALL』は3位に登場している。
2022年の新譜タイトルは、前年比104%と若干増加傾向を見せているアナログ・レコード。近年は、CDリリース後にしばらく期間を置いてからの発売、ライブ会場限定での発売や旧譜の復刻盤発売などが当たり前となってきている。そういったこともあり、2022年に8回目を迎えた国内最大級のアナログレコードのイベント【レコードの日】は、2デイズで開催されることとなった。加えてレコードプレーヤーについても、オーディオテクニカは新製品『サウンドバーガー』を、HMV record shopは『フリースタイル ポータブル・プレーヤー GP-N3R』HMV別注カラーモデルを発売するなどアナログ・レコード産業は盛り上がり始めている。さらにヤマハは、スマートフォンをターンテーブルにするアプリケーション『TurnT』を発表し、どんな形であれ“アナログ・レコードを聴く”ことに需要があるようだ。そういったことを踏まえて2023年の売上動向はどうなるのか注目したい。
◎アナログ・シングル・セールス
1位『First Love/初恋』宇多田ヒカル
2位『M八七』米津玄師
3位『夢で逢えたら』大滝詠一
4位『残響散歌/朝が来る』Aimer
5位『明け星/白銀』LiSA
◎アナログ・アルバム・セールス
1位『SOFTLY』山下達郎
2位『BADモード』宇多田ヒカル
3位『First Love』宇多田ヒカル
3位『LOVE ALL SERVE ALL』藤井 風
5位『Quiet Life』竹内まりや
※SoundScan Japan調べ
(集計期間:2022年1月3日~2023年1月1日)
※アナログ・アルバム・セールスの宇多田ヒカル『First Love』と藤井 風『LOVE ALL SERVE ALL』の売上枚数は同一
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