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日本を代表するラウドロックバンド・coldrainが今年結成15周年という大きな節目に横浜アリーナでライヴを行ない、大成功のうちに幕を閉じた。そんな彼らが地元ポートメッセなごやで自身のフェス『BLARE FEST.2020』を開催し、2日目のトリ前にはPay money To my Painが舞台に立つなど、観た人たちの間で”伝説”化する凄まじい盛り上がりを記録した。そして、来年2回目となる『BLARE FEST.2023』(2月4日&5日)の出演バンド全35組が一気に発表され、話題になっている。今回はそこで観るべき注目アクトを紹介したい。
「Super Fiend」(’22)/WARGASM
coldrainは海外ツアー経験も豊富なこともあり、バンド主催のフェスには珍しく、異国のバンドも積極的にブッキングしている。『BLARE FEST.2022』ではFEVER333やWE CAME AS ROMANSなど、彼らがカッコ良い、あるいは今観ておくべきバンドをチョイスし、いい音楽に国境は存在しないことを自らのフェスで体現した。『BLARE FEST.2023』でもHOOBASTANK、DON BROCO、そして、要注目はWARGASMである。イギリス出身の男女2人組で、パンク、ヒップホップ、メタル、エレクトロをごった煮にしたデジタルミクスチャーっぷりは新世代の輝きに満ちている。前回で言えばFEVER333の枠になるだろうか…。WARGASMも何かやらかしてくれそうなデンジャラスな匂いがプンプン漂う。これが初来日になるので必見!
「AREA PD」(’22)/Paledusk
前回に続き2回目の出演を果たすPaledusk。今年の彼らの飛躍ぶりには目を見張るものがあった。ピザ・オブ・デス・レコード主催のフェス『SATANIC CARNIVAL 2022』では大勢の観客を狂喜乱舞させ、今やPaleduskのライヴはフロアー大沸騰の凄まじい盛り上がりを作り出している。さらに今年12月にはオーストラリアで開催された『Good Things 2022』にBRING ME THE HORIZON、DEFTONESなどが名を連ねる中、ONE OK ROCKと並んでPaleduskも出演したのだ。彼らがユニークなところはメタルコアを出発点にエレクトロ、ヒップホップ、トラップなどを貪欲に吸収し、音楽性をどんどん発展させ、未知のミクスチャーサウンドを構築しているところだ。『BLARE FEST.2023』でも大暴れてしてくれることだろう。
「The Eternal」(’22)/SABLE HILL
TAKUYA(Vo)とRict(Gu)の兄弟率いるメタルコア4人組、SABLE HILLSも今年大きな話題を呼び、成長真っ只中の強力アクトと言っていい。とりわけ、ドイツ最大級のメタルフェス『WACKEN OPEN AIR 2022』内の「W:O:A Metal Battle」で朝イチの出演だったにもかかわらず、現地で砂埃を巻き起こす大フィーバーを作り出し、日本代表として見事優秀を獲得した。『BLARE FEST.2023』初出場という切符も手にし、バンドは勢いに乗りまくっている。メタル濃度マシマシの男臭いサウンドに加え、ライヴでは扇風機ヘドバンでフロアを焚きつける泥臭いアプローチも逆にフレッシュ! 彼らの剛腕パフォーマンスをぜひ体感してほしい。
「tokyo insomnia.」(’22)/CVLTE
札幌発の気鋭オルタナバンド4人組、CVLTE(カルト)。同郷の先輩にあたるNOISEMAKER主催の『KITAKAZE ROCK FES.2022』、SiM主催の『DEAD POP FESTiVAL 2022』と多くのフェスに出演を重ね、人気をグングンと高めている。アルゼンチンと日本をルーツに持つAviel(Vo)のカリスマ性を帯びた容姿と歌声を武器に、エレクトロ、ヒップホップ、トラップ、エモ、アンビエントと多彩なジャンルを盛り込み、憂いを帯びたメロディーセンスは抜群。SABLE HILLSに続き、こちらも『BLARE FEST.2023』に初出場となった。どんなステージを魅せてくれるのかが非常に楽しみだ。
「Cut Me」(’22)/coldrain
最後になるが、主催バンドであるcoldrainに触れないわけにいかない。今思い返すだけでも心臓がドキドキするけれど、『BLARE FEST.2020』2日目のトリを飾るcoldrainが機材トラブルに見舞われ、1時間押し(!)でライヴが始まり、無事にフェスが終わるという綱渡り状態でピリオドを打った。それもあり、『BLARE FEST.2023』でも何かが起きるのではないかと心配してしまう。もちろん平穏無事に終わることが一番だが、トラブルもフェスの思い出として観た人の胸に深く刻まれるもの。この曲は「PARADISE(Kill The Silence)」同様にドラムンベースを取り入れ、SEVENDUST、SLIPKNOT、THE MAD CAPSULE MARKETSなど彼らのルーツが染み込んだ清々しい直球ナンバー。ライヴでも実に映える一曲だ。
TEXT:荒金良介
荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。
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