<ライブレポート>SEVENTEENが魅せるダンス・歌・トークセンスに世界のCARATが熱狂

2022年12月8日 / 19:00

 SEVENTEENの日本ドームツアー【SEVENTEEN WORLD TOUR [BE THE SUN] – JAPAN】が2022年12月4日に愛知・バンテリンドーム ナゴヤでファイナルを迎えた。本稿では11月27日の東京ドーム2日目の模様をお伝えする。

 15時開演という少し早めのスタートながら、白スーツに身を包んで登場した13人は、前日の疲れを全く見せつけないパワフルで華麗なステージを約4時間にわたって、会場そして世界のCARATに向けて届けた(当日はオンライン配信もされていた)。

 スタートナンバーの「HOT」で四方八方から視線を集めた彼らが唸り声をあげたり、ソロショットが大きなスクリーンにアップで映ったりするたびに、会場からは「おお~」というため息に近いどよめきが起こる。最後はHOSHIが大砲を放ち、これから待っているライブへの期待を高めた。続く「March」ではバイカーやダンサーが登場し、JEONGHANのドアップからスタートした「HIT」に観客5万人は早くも息があがった。

 メンバーを代表してHOSHIが「ついにやってきました! 皆さん、会いたかったです!」と挨拶。クールな顔立ちに反して心は熱いJOSHUA(HOSHIたちがJOSHUAを触って「熱い!」と騒ぐ)、「大きい目! 小さい目!」など、誰よりも自己紹介に時間を使ったHOSHI、マイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」のイントロに合わせて「D.I.N.O.」と叫ばれるDINO、35億ネタで笑いを取るSEUNGKWAN、大勢を前に瞑想を始めるTHE 8、エネルギーを発信するJUNなど、立て続けに披露されたパフォーマンスの後ながらもメンバーたちの個性あふれる挨拶は健在で、そこら中で笑いが絶えなかった。

 オーディエンスたちに「BE THE SUN!」の掛け声に合わせて両手で丸を作ってもらうコーナーでは、「あそこにいるひなちゃんがやってない!」「さえちゃんも、ちなみちゃんも!」「こずえちゃんも!」と、過去のファンミーティングで覚えたというファンたちの名前を使って会場を盛り上げたSEVENTEENは、「Rock with you」を日本語で披露。JOSHUAとVERNONはユニット曲「2 MINUS 1」でロックサウンドを届け、滴るガラスの壁の向こうに現れたPERFORMANCE TEAMは指先を活かした華麗なダンスとともに「MOONWALKER」、紺や深青色のドレープシャツやシルクスーツで登場したVOCAL TEAMは「Come to Me」を星が輝く幻想的な演出とともに繰り広げた。

 打って変わって、HIPHOP TEAMはオートチューンを使用した「GAM3 BO1」や「Back it up」でクールにきめ(サングラスをかけていたMINGYUがそれを外した途端に黄色い声があがった)、チームごとに異なる魅力を表現した。

 その後、赤いスポーツルックで登場したSEVENTEENは、VERNONの「世界に一つだけの花」の歌唱をはさんで、「Mansae」「Left & Right」「VERY NICE」と立て続けに披露し、この日一番の盛り上がりを作った。

 そして、色とりどりのセットアップで登場した13人はBillboard JAPAN総合アルバム・チャート“HOT Albums”で2週連続トップを飾った日本1st EP『DREAM』からタイトル曲をお披露目。ラベンダー色に染まった会場を夢見心地でいっぱいにし、続く「ひとりじゃない」「舞い落ちる花びら (Fallin’ Flower)」という人気日本オリジナルナンバーでシアトリカルな空間を作り上げた。

 「Shadow」「Crush」に続いて、本編のラストは最新アルバム『SECTOR 17』のタイトル曲「_WORLD」。ステージを広々と使ったパフォーマンスで、メンバーたちの個々の動きはもちろん、両手で地球を形作る振り付けなど、最初から最後まで見どころが詰まった1曲だった。

 少し時間を置いて、トロッコに乗った13人のサプライズ登場とともにアンコールは幕開け。Tシャツや眼鏡、キャップなど、ラフな姿の13人を目の前にしたCARATの興奮は最高潮に到達し、それに応えるようにハーフハートや指ハートを送ったり、大きく手を振ったりするメンバーたちの姿を目に焼き付けたことだろう。

 それぞれの感謝の気持ちを韓国語・日本語で伝えたSEVENTEENたちのライブはまだまだ終わらず、「チリンチリン」コールが永遠に続いた「CALL CALL CALL!」、そして「アジュナイス!」が響いた「VERY NICE」をエンドレス・リピート。メンバーたちもCARATたちも、最後まで笑顔が絶えなかった。

Text by Mariko Ikitake
(P)&(C) PLEDIS Entertainment


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