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テイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』が通算4週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
1位に初登場した11月5日付から今週で登場5週目を迎えた『ミッドナイツ』は、前週から13%減少したものの、今週も177,000ユニットと高水準を維持して通算4週目の首位を獲得した。
11月5日 1,578,000ユニット(1位)
11月12日 342,000ユニット(1位)
11月19日 299,000ユニット(2位)
11月26日 204,000ユニット(1位)
12月3日 177,000ユニット(1位)
今週獲得した177,000ユニットの内訳、アルバム・ストリーミングが118,000(16%減少)、アルバム・セールスが57,000 (4%減少) 、トラックによるユニットが2,000 (49%減少) をそれぞれ記録していて、週間ストリーミング数も1億5,580万回と5週連続で1億回を突破している。
11月19日付で1位に初登場したドレイクと21サヴェージのコラボレーション・アルバム『ハー・ロス』は今週も2位をキープ。前週から30%減少したが、週間ユニットは3週連続で10万超えの119,000を記録している。
3位もバッド・バニーの『Un Verano Sin Ti』 (56,000ユニット / 1%未満増加)、4位もリル・ベイビーの『イッツ・オンリー・ミー』 (48,000ユニット / 9%減少)がそれぞれ同位をキープして、5位にはモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』 (42,000ユニット / 2%増加)が先週の6位から上昇し、再TOP5入りを果たした。また、ザ・ウィークエンドの『ザ・ハイライツ』 (39,000ユニット / 2%減少)も先週の7位から6位に順位を上げている。
続いて今週7位には、故マイケル・ジャクソンの『スリラー』が先週の115位からジャンプアップして再ランクインを果たした。
『スリラー』は、1982年11月30日にリリースされた言わずと知れた大ヒット作で、翌1983年から84年にかけて通算37週の首位をマークして83年、84年の年間アルバム・チャートを2年連続で制覇した。最後にTOP10入りしたのは8位をマークした1984年6月30日付で、200以内には1985年4月20日付まで約2年半ランクインしたが、以降カタログ・アルバムがチャートインできるようになった2009年12月5日付までチャートインすることはなかった(Billboard 200では、1991年5月~2009年11月までカタログ・アルバムがチャートインできないルールが定められていた)。
今週再びTOP10に返り咲いたのは、2022年11月18日に発売40周年を記念した2枚組CDの<40周年記念エクスパンデッド・エディション>がリリースされたからで、その効果を受けてセールスは820%増加の27,500に急増。ストリーミングが9,000(1,317万回)、トラックによるユニットも500にそれぞれ上昇し、それらを合計した週間ユニットは前週から238%増加の37,000に跳ね上がっている。
40周年記念盤は、オリジナル盤に加えて制作当時の完全未発表デモ&レア音源を含む全10曲が新たに収録されていて、オリジナルと新曲いずれのポイントも今週のセールス、ストリーミングに加算されている。本作は、2001年にスペシャル・エディション、2008年には25周年を記念したデラックス・エディション(リマスター盤)がリリースされていて、ウィル・アイ・アムやエイコン、ファーギー、カニエ・ウエスト(イェー)といった人気アーティストが参加し話題となった。
チャートに戻り、8位はハリー・スタイルズの『ハリーズ・ハウス』 (33,000ユニット / 10%増加)が先週の9位から上昇し、9位にはロッド・ウェーブの新EP『Jupiter’s Diary: 7 Day Theory』が初登場している。
『Jupiter’s Diary: 7 Day Theory』は、全8曲で構成されたロッド・ウェーブ初のEP(ミニ・アルバム)で、Billboard 200では以下に続く通算5作目、今年2度目のTOP10入りを果たした。
10位『Ghetto Gospel』(2019年)
2位『Pray 4 Love』(2020年)
1位『SoulFly』(2021年)
1位『Beautiful Mind』(2022年)
9位『Jupiter’s Diary: 7 Day Theory』(2022年)
『Jupiter’s Diary: 7 Day Theory』の初動ユニットは31,000で、全体の9割強(30,000)をアルバム・ストリーミングが占めた。わずか8曲にもかかわらず、週間ストリーミングは4,332万回と高記録を打ち出している。
続いて今週10位には、マイケル・ブーブレの『クリスマス』が先週の19位から浮上し、今年の1月8日付(2位)以来11か月ぶりにTOP10復帰した。本作のリリースは2011年10月で、同年12月10日~2012年1月7日付までの5週間1位を獲得したホリデー・アルバムの金字塔だが、発売以降毎年この時期になるとセールス、ストリーミングが急上昇し、今週も31,000ユニット(51%増加)を記録して11年目(11年連続)のTOP10入りという快挙を達成した。次週以降、本作を含めその他のクリスマス・アルバムも上昇することが予想される。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは12月2日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『ミッドナイツ』テイラー・スウィフト
2位『ハー・ロス』ドレイク&21サヴェージ
3位『Un Verano Sin Ti』バッド・バニー
4位『イッツ・オンリー・ミー』リル・ベイビー
5位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
6位『ザ・ハイライツ』ザ・ウィークエンド
7位『スリラー』マイケル・ジャクソン
8位『ハリーズ・ハウス』ハリー・スタイルズ
9位『Jupiter’s Diary: 7 Day Theory』ロッド・ウェーブ
10位『クリスマス』マイケル・ブーブレ
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