【深ヨミ】アナログ盤の発売で3位に上昇、藤井風『LOVE ALL SERVE ALL』の販売動向を調査

2022年11月6日 / 14:00

 2022年11月7日付のBillboard JAPAN週間“Top Albums Sales”で、藤井風『LOVE ALL SERVE ALL』が15,271枚を売り上げ3位を獲得した。(集計期間2022年10月24日~2022年10月30日)

 『LOVE ALL SERVE ALL』は藤井風のセカンドアルバムで、2022年3月23日にリリースされた。発売初週に142,921枚を売り上げ首位を獲得し、2週目も14,269枚で6位を獲得した。その後もロングセールとなり、8週目にも1,907枚で4位を獲得、そして2022年10月26日にアナログレコードをリリースし、32週目に3位に返り咲いた。

 ここでは、藤井風『LOVE ALL SERVE ALL』の販売動向を、SoundScanJapanのデータを元に調査した。

 まず、2022に発売されたアナログレコードの中で最も販売枚数が多いのは、山下達郎の『SOFTLY』が2022年10月30日現在20,626枚である。そして、アナログ盤の発売週に『LOVE ALL SERVE ALL』のアナログレコードは14,351枚を売り上げ、13,928枚を売り上げている宇多田ヒカルの『BADモード』を抜き2位につけている。

 次に、『LOVE ALL SERVE ALL』の発売初週と32週経過した現在までの累計値の実店舗での地域別の販売比率を調査し、グラフ化したものが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/118494/2)である。一般的なアルバムの販売比率とも比較するため集計週までの2022年の全アルバムの販売比率も全アルバムとしてグラフに追加している。

 初週のみを見ると、全シングルよりも販売比率が高いのは中国地方13.2%、北海道地方6.5%、甲信越地方4.7%、四国地方3.1%、北陸地方2.7%となっており、特に出身地の中国地方は近畿地方超える関東地方に次ぐ販売比率となっている。

 32週経過した現在までの累計を見ると、中国地方は11.6%と少し落ち着いた数字となっている(しかし全アルバムの4.9%よりもかなり高い値である)。そして、関東地方(33.2%→34.0%)、近畿地方(12.3%→13.4%)、中部地方(9.4%→9.8%)と、大都市を持つ地方が大きく販売比率を伸ばし、人気が広がっている傾向が見て取れる。また、北陸地方は元々2.7%と全アルバムの2.4%よりも高い比率だったが、2.9%と更に販売比率を伸ばしている。

 また、初週の販売数量を現在までの販売数量で割り、都道府県別に販売総数のうちの初週の占める割合を調査した。まず、初週率が低い都道府県は下記の通り。初週率が高い都道府県は、発売初週に購入するコアなファンが多いといえるだろう

〇『LOVE ALL SERVE ALL』初週率が高い都道府県
1位 岡山県 57.7%
2位 大分県 57.5%
3位 山形県 55.7%
4位 新潟県 54.2%
5位 熊本県 54.2%

 地元である岡山県はやはり1位であり、同じ中国地方の広島県も7位(53.5%)、山口県は12位(51.0%)と高くなっている。

 一方、初週率が低い都道府県は下記の通りで、リリースより時間が経過して購入している新規のファンが多い都道府県といえる。

〇『LOVE ALL SERVE ALL』初週率が低い都道府県
47位 島根県 40.0%
46位 石川県 41.8%
45位 徳島県 41.9%
44位 鳥取県 42.3%
43位 山梨県 42.4%

 岡山県・広島県・山口県は初週で購入する率が高い結果と出ているのに反して、島根県と鳥取県は2週目以降購入する比率が高く、新規ファンの購入が多い傾向にあるという結果となった。

 元々地元からの厚い支持があったが、時間が経つにつれて、人口の多い地方や、地元の近くに人気が広がっているようだ。これからも藤井風から目が離せない。


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