X


<ライブレポート>WANDSが新旧楽曲で観客を魅了、第5期として初となるツアーが終末

 WANDSが、9月7日に神奈川・KT Zepp Yokohamaで【WANDS Live Tour 2022 ~FIRST ACT 5th period~】を開催した。

 2019年11月に復活を宣言し、再始動したWANDS。今回、第5期として初となるライブツアーは、9月1日に大阪・Zepp Nambaと9月5日に愛知・Zepp Nagoyaでも開催され、3公演ともチケットはソールドアウトに。これまで新型コロナウイルス感染拡大を受けて活動の自粛を余儀なくされていたため、満を持しての開催となった。なお、タイトルに冠された“FIRST ACT 5th period”は、“第5期初ツアー”と”有観客で初のフルライブアクト”という意味が込められているという。今回はその最終公演をレポートしていく。

 今回のツアーのために上原大史(Vo.)が制作したSEが流れ始める。会場全体に鳴り響く鐘の音が特徴的で、ステージ開幕を告げているようだ。上原と柴崎浩(Gt.)が登場すると、一気に胸を高鳴らせるギターイントロの「時の扉」でライブの幕が上がる。序盤から安定したギターソロを奏でる柴崎には圧巻だ。そのまま2曲目「Secret Night~It’s My Treat~」へ。上原はローボイスをはじめ、サビで一気に解放する高音、裏声やシャウトなど巧みに声色を使い分けていく。続く「David Bowieのように」でも歌唱とギターソロが交互に織り成すプレイでフロアを沸かせていった。

 最初のMCでは「あっという間でした!」と上原と柴崎が今回のツアーについて振り返っていた。場を和ませる話題をした後は、初となるツアーを開催できたことに感謝を述べて「愛を語るより口づけをかわそう」をパフォーマンス。上原はステージ上をゆっくりと歩いていき、一人一人に想いを届けるような歌い方でオーディエンスを魅了していく。そして「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」から流れるように「もっと強く抱きしめたなら」と第1~3期のヒット曲が続いていった。「もっと強く抱きしめたなら」では柴崎の鋭利なギターサウンドやタッピングが煌めき、温かみのある照明が楽曲をより引き立たせていった。

 中盤戦は、アコースティックなギターサウンドと上原の伸びやかな歌声が広がる「DON’T TRY SO HARD」からスタート。そして、オーディエンスの激しい手拍子で会場が熱を帯びていった「星のない空の下で」を皮切りにメドレー形式で楽曲が展開されていった。「天使になんてなれなかった」「Jumpin’ Jack Boy」と第2期の楽曲たちが蘇っていく。会場がヒートアップしたところで「真っ赤なLip」をパフォーマンス。テンポよく繋がるメロディを圧倒的なブレスで届けていく。その後、思わず体を揺らしたくなるようなカッティングから始まる「Burning Free」では、上原と柴崎が肩を組んで笑顔を見せる場面もあった。
 
 怒涛のパフォーマンスを終え、上原が「熱かったね」、柴崎が「皆さんの(心の)声が聞こえてきましたよ」とコメント。一息ついたところで、上原はこれまでの活動について「徐々に応援してくれる人が増えました。3年目を迎えることができて良かったです。これからもよろしくお願いします!」と胸中を明かしていた。ここでは、そんな感謝の気持ちを込めて最新曲「愛を叫びたい」を披露。ストーリー性のある歌詞でオーディエンスの心を掴んでいく。次の「YURA YURA」でも後半にかけて演奏のスケール感がアップしていくのと同時に、上原の歌声もパワフルさを増していった。ラストは「カナリア鳴いた頃に」で本編を締め括った。

 大きな拍手に迎えられて再びステージに登場したWANDS。アンコールでは、オリジナルグッズの紹介に加え、年末にBREAKERZとの2マンライブを開催することを電撃発表。ファンに嬉しいお知らせを届けた後は「Brand New Love」からライブのエンジンをかけ直す。二曲目「アイリメンバーU」では、オーディエンスも腕を上げてウェーブを巻き起こしていった。そして、最後を飾った楽曲は上原本人も思い入れのある「世界が終るまでは…」だ。全国のファンに向けて壮大な歌詞と歌声を届け、ステージを後にした。

 なお、WANDSとBREAKERZの2マンライブ【ROCK BONDZ -WANDS × BREAKERZ-】は12月6日に東京・Zepp Hanedaで、12月13日に大阪・Zepp Osaka Baysideで開催される。ビーインググループのレーベルメイトでもあり、どんなコラボが繰り広げられるのか期待が高まる。

Text by Tatsuya Tanami
Photo by Yamaguchi Nagisa

◎公演情報
【WANDS Live Tour 2022 ~FIRST ACT 5th period~】
2022年9月7日(水)
神奈川・KT Zepp Yokohama

音楽ニュースMUSIC NEWS

<ライブレポート>サラ・オレイン、聴く者にジャズの魔法をかけるビルボードライブ・ツアー開幕

J-POP2024年5月18日

 ポップスやロック、ジャズや映画音楽など幅広いジャンルの楽曲を、美しくも力強い歌声で表現し国内外のファンを魅了してきたサラ・オレインが、春のビルボードライブ・ツアー【Sarah Àlainn Quartet ~MAY there be Ja … 続きを読む

NakamuraEmi、ニューAL『KICKS』リードトラック「火をつけろ」MV公開

J-POP2024年5月18日

  NakamuraEmiが、5月29日にリリースするオリジナルアルバム『KICKS』に収録される「火をつけろ」のミュージックビデオを公開した。   今回のミュージックビデオは、日々過ごす中での葛藤やもどかしい思いを歌った楽曲の世界観をイメ … 続きを読む

PENGUIN RESEARCH、1年半ぶりニューSG『Fire and Fear』リリース決定

J-POP2024年5月18日

  PENGUIN RESEARCHが、ニューシングル『Fire and Fear』を7月24日にリリースすることが決定した。   新曲「Fire and Fear」は、尖りつつも厳かなギターサウンドとシンセサイザーサウンドを重厚感とスピー … 続きを読む

Omoinotake、TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』EDテーマ「蕾」MVプレミア公開決定

J-POP2024年5月18日

  Omoinotakeの最新曲「蕾」のミュージックビデオが、5月18日21時にプレミア公開されることが決定した。   「蕾」は、TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第7期エンディングテーマの為に描き下ろされた楽曲。他者と自分の価値観の違い … 続きを読む

ヒトリエ、両A面SGリリース記念シアター上映会開催決定

J-POP2024年5月18日

  ヒトリエが両A面シングル『オン・ザ・フロントライン / センスレス・ワンダー[ReREC]』のリリースを記念して、6月27日・28日にユナイテッド・シネマ豊洲で二夜連続シアター上映会を開催する事が決定した。   上映会では、ニューシング … 続きを読む