ザ・ウィークエンド、がんと闘う3歳のファンとバックステージで交流

　ザ・ウィークエンドが、現在がんと闘っている3歳の女の子とコンサートのバックステージで面会している動画が話題を呼んでいる。ある母親が、彼の大ファンだという娘のカタナに会ってくれないかとSNSで頼んだところ、32歳の彼は米ロサンゼルスで最近行われた自身のライブ会場のバックステージに親子を招待し、たっぷりと時間をとって交流した。

　この出会いは、カタナが大好きなザ・ウィークエンドことエイベル・テスファイへの愛を宣言している動画を、母親のリサがTwitterに投稿したことがきっかけで実現した。2022年7月26日に動画を公開したリサは、「娘は大好きなアーティスト、ザ・ウィークエンドに会って、彼のコンサートに行きたいと言っています。私はそれを叶えてあげたい。彼女には最上級のものがふさわしい。彼女はがんに勝つために全力を尽くしていて、まだこの世界の光であり続けているのです」とキャプションに添えていた。

　親子が招待されたのは、9月2日と3日に開催された米LAのSoFiスタジアムでの両公演で、母親のSNSに投稿された写真や動画では、カタナがザ・ウィークエンドを抱きしめ、プレゼントを渡すなどしながらショーの前に彼と一緒にいる姿が捉えられている。

　ある動画では、ザ・ウィークエンドを見たカタナが歓声を上げ、興奮気味に、「これからステージで歌うの？」と質問しており、彼が、「そう、ステージで歌う準備をしているんだよ」と答え、彼女を大きなハグで包み込んでいる。

　SoFiスタジアムでの公演は両日とも完売で、初日は問題なく行われたものの、2日目にザ・ウィークエンドの声が突然出なくなるハプニングがあり、序盤で中止となってしまった。それでもその夜、彼がステージに上がる前に、カタナは自分にとってのアイドル的存在と手をつないで歩くことができた。

　そして彼がバックステージに戻ってきた時に走って迎えたカタナに、彼は優しい笑顔で、「前回は楽しめたかな？君の名前を叫んだの聞こえてた？」と彼女を抱き上げながら話しかけている。

　母親のリサはこの動画に、「彼らのつながりは、私が今まで目撃した中で最も可愛らしいものです。エイベルの一刻も早い回復を心から祈っています。彼は私たちの心の中で最も特別な位置を占めています」と添えた。