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SUPER★DRAGON 、『コカ・コーラ SUMMER STATION ⾳楽LIVE』初日ステージに登場

『コカ・コーラ SUMMER STATION ⾳楽LIVE』(7月24日@六本木ヒルズアリーナ) photo by 米山三郎 (okmusic UP's)

SUPER★DRAGONが7月24日、『コカ・コーラ SUMMER STATION ⾳楽LIVE』の初日ステージに登場した。このイベントは毎年夏にテレビ朝日が主催している『テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION』の一環として行われているものだが、昨年、一昨年はコロナ禍により見送りとなったため、六本木ヒルズアリーナでの音楽LIVEも実に3年ぶりの開催に。加えてSUPER★DRAGON自身、4月にツアーを終了して以来3ヶ月ぶりのライブということで、集まったBLUE(SUPER★DRAGONファンの呼称)の熱気もMAXだった。満員の客席を前に、9人は新境地を拓いたポップな新曲から今の季節にピッタリのサマーソング、そして彼らの真骨頂とも言えるアグレッシブなミクスチャーロックと、今、持てる力を余すところなく発揮。3年ぶりとなった“サマステ”再開の狼煙を、その間の成長も確かに示しながら見事にあげてみせた。

心も体も踊る“踊れるミクスチャー”をテーマに、今年5月より毎月新曲を配信リリースしているSUPER★DRAGONのステージは、7月に発表された最新曲「Summer Party」の初披露で幕開けた。ブルーを基調とした爽やかな新衣装を身に纏った9人は、メロウなサウンド感と軽快なテンポに乗せて“とびきりの夏にしよう”と歌いかけ、初っ端からBLUEを悩殺。チルアウトな雰囲気を漂わせた新しいダンスミュージックに、場内は声無くしても沸き上がる。続いてお披露目された6月リリースの「Cruisin’」でも、ストーリーを感じさせる動きや、なめらかなダンスで一夜の恋物語をグルーヴィーに表現。連続リリース作が醸す夏の気だるさと大人のムードは、明らかにこれまでのスパドラとは一線を画したもので、MCでの古川毅の言葉を借りるなら「サマステに来てくださった皆さんが最初の目撃者」というわけだ。「Put your hands up!」という彼の号令で、一気に客席のペンライトが上がった「My Playlist」でも、息の合ったフォーメーションダンスやグレードアップしたアクロバットはもちろん、憂いを帯びた表情や笑みでノックアウト。単に勢いまかせではなく、ユルい仕草でも感情を表す緩急あるパフォーマンスは、3年前に彼らが“サマステ”に出演した当時に比べても飛躍的に洗練の度合いを増している。

この日は日中の気温が30度超えとなったため、MCでは口々に水分補給を呼びかける一方「忘れられない夏にしていきましょう」(池田彪馬)、「ぜひ僕らと一緒に熱い夏を過ごそうぜ!」(志村玲於)といった言葉も。おなじみとなった伊藤壮吾の車内アナウンスも、この日は日比谷線バージョンで届けられた。そして「人生で初めてパーマをかけてみました」と告白したジャン海渡が「俺らについてこれますか! 最後まで楽しんでいきましょう!」と煽ってからは、恋愛度の高い楽曲で濃密な感情を描きだしていく。古川&池田のクリアなボーカルで曲名通りの夏風を運び、それぞれのセクシーな仕草でも魅了する「Summer Breeze」に続いて、メンバー同士で絡む振りや歌声からも艶めかしさが香る「love or like(Tokyo)」では、ジャンに頤を捉えられた田中洸希が思わず吹き出してしまう場面も。全英詞の「BLOODY LOVE」ではダークな色合いを押し出し、不敵な空気を振りまく9人にドッと拍手が湧いた。

事あるたびに雨を呼ぶグループとも言われるSUPER★DRAGONだが、晴天の空に「雨降んなくてよかった! 晴れBLUEのおかげ」と飯島颯も感謝。さらに「野外ということで……今日だけのスペシャルメドレーを持ってきたんで、やっていいですか?」と松村和哉が問いかけてからは、アッパーなライブ鉄板曲をてんこ盛りにした贅沢なメドレーで、SUPER★DRAGON自慢のアグレッシブな空間を展開する。まず、獣のように衝動露わなパフォーマンスでBLUEを揺らす「LRL -Left Right Left-」では、大きく跳躍する志村を皮切りに9人でソロダンスを繋ぐアレンジでも魅せると、松村の歪んだ低音ラップが冴える情熱のラテン曲「La Vida Loca」へ。続けざま「Mada’ Mada’」に「BADASS」と、ラウドなヘヴィロック曲でオーディエンスの身体を燃やし、自身の決意を込めたセルフタイトル曲「SUPER★DRAGON」で今度は心を熱くするという流れも、グッと胸に迫るものがある。さらに、タオルを振りたくる「Dragonfly」で仲間との絆を鼓舞して、トドメの一発となったのが「Untouchable MAX」。歌詞の通り“近づいたら火傷”しそうな勢いで9人一丸となってのシンクロダンスを繰り出し、田中のヒューマンビートボックスが炸裂すれば、体感温度は明らかに急上昇の一途をたどる。

シャツの色が変わるほど汗ぐっしょりになって、口々に「やっべ!」「暑いね」「駆け抜けたね」と興奮気味に漏らしたあとは、「連続リリースの皮切りになった楽曲を披露したいと思います!」(ジャン)と振り付け講座を開催。そして始まったラストソング「Brand New Music」は、夏にピッタリの心浮き立つリズミカルなナンバーで、“さあ こっちへおいで”という歌声に誘われるまま、BLUEたちは教わったフリや指でのチェックマークを繰り出していく。スパドラ史上かつてなく晴れやかなポップチューンで新たな夏の思い出を刻みつけ、柴崎楽がMCで告げた「笑顔で帰ってください」という望みを叶えると、古川は「3年ぶりのサマステ、楽しかったです。また俺たちと遊んでくれますか?」と呼びかけ。事実、この夏は東名阪ファンクラブツアーからさまざまなイベントライブ、9月の東阪スペシャルライブまで、BLUEと遊べる場所はたっぷりと用意されているのだから見逃せない。ようやく動き始めた夏のステージを、SUPER★DRAGONはここから駆け抜けていく。

photo by 米山三郎

text by 清水素子

<セットリスト>

M1 Summer Party

M2 Cruisin’

M3 My Playlist

M4 Summer Breeze

M5 love or like (Tokyo) w/Anatomy Rabbit

M6 BLOODY LOVE

メドレー

M7 LRL -Left Right Left-

〜 M8 La Vida Loca

〜 M9  Mada’ Mada’

〜 M10 BADASS

〜 M11 SUPER★DRAGON

〜 M12 Dragonfly

〜 M13 Untouchable Max

M14 Brand New Music

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