エンターテインメント・ウェブマガジン
バッド・バニーの『Un Verano Sin Ti』が3週連続、通算5週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
前週から5%減少したが、今週も105,000ユニットと高水準を維持して通算5週目の首位を獲得した『Un Verano Sin Ti』。これで、1位に初登場した5月21日付から今週(7月23日付)までの10週間、すべての週で10万ユニットを突破し、初登場からの連続記録としては、2016年5月21日付から7月23日付までの同10週で10万ユニットを突破したドレイクの『ヴューズ』以来、約6年ぶりの記録を更新した。
5月21日 1位(274,000ユニット)
5月28日 2位(182,000ユニット)
6月4日 2位(155,000ユニット)
6月11日 2位(141,500ユニット)
6月18日 1位(137,000ユニット)
6月25日 2位(129,000ユニット)
7月2日 2位(121,000ユニット)
7月9日 1位(115,000ユニット)
7月19日 1位(110,000ユニット)
7月23日 1位(105,000ユニット)
初登場から10週連続でTOP2をキープしたのは、2021年1月23日付から3月27日付まで10週連続で1位を獲得したモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』以来の快挙で、過去1年間で首位獲得週が5週を上回ったのは、その『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(10週)、オリヴィア・ロドリゴの『サワー』(5週)、ドレイクの『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』(5週)、アデルの『30』(6週)、映画『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラック(9週)に続く6作目、2022年にリリースされたアルバムとしては初となる。
『Un Verano Sin Ti』が今週獲得した105,000ユニットの内訳、104,000(5%減少)がアルバム・ストリーミングで、セールスとトラックによるユニットはわずかだった。アルバムの週間再生数は、1億4,683万5,421万回を記録している。
続いて2位には、米メリーランド州出身のR&Bシンガー=ブレント・ファイヤズの新作『ウェイストランド』がデビューし、自身初のTOP10入りを果たした。2020年にリリースしたEP『ファック・ザ・ワールド』は、R&Bアルバム・チャートで2位、Billboard 200で最高20位を記録しているが、TOP10入りは逃している。
『ウェイストランド』の初動ユニットは88,000で、そのうちアルバム・ストリーミングが81,000、アルバム・セールスが6,000、トラックによるユニットは残りのわずかだった。初週の再生数は、全19曲で1億748万回を記録している。なお、前述の『ファック・ザ・ワールド』(全10曲)がこれまで約2年間で獲得した総ユニット数は684,000、総再生数は9億3,581万回で、比較すると『ウェイストランド』の注目度の高さがうかがえる。
本作からは、先行シングルとしてリリースしたDJダヒとのコラボレーション「Gravity feat. タイラー・ザ・クリエイター」や「Wasting Time feat. ドレイク」がヒットし、アルバムのプロモーションに繋げた。その他、「Wasting」をプロデュースしたザ・ネプチューンズや、「Ghetto Gatsby」にクレジットされたアリシア・キーズなどが参加している。
3位に初登場した韓国の女性ユニット=aespaのミニ・アルバム『Girls: The 2nd Mini Album』もBillboard 200でのランクインは初めてで、グループ初のTOP10入りを果たした。初動ユニット56,000の内訳、53,000がアルバム・セールス、3,000がアルバム・ストリーミング(434万回)、トラックによるユニットは残りわずかで、全体の9割以上をセールスが占めた。
今週のベスト・セラー・アルバムに輝いた『Girls: The 2nd Mini Album』は、K-POPのリリース形態になぞり複数のバージョン(Target限定を含む計12種)で発売されたCDが売上全体の98%を占めている。なお、現時点ではアナログ盤(LP)とカセットテープはリリースされていない。
TOP3に2作が初登場したことで、ハリー・スタイルズの『ハリーズ・ハウス』(53,000ユニット / 3%減少)は先週の2位から4位、モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(49,000ユニット / 2%減少)が4位から5位、ドレイクの『オネストリー、ネヴァーマインド』(42,000ユニット / 19%減少)も3位から6位にそれぞれダウン。フューチャーの『アイ・ネヴァー・ライクド・ユー』 (37,000ユニット / 8%減少)は7位をキープして、リル・ダークの『7220』は(35,000ユニット / 16%減少)は6位から8位にランクダウンした。
先週52位から9位にジャンプアップしたザ・ウィークエンドのベスト盤『ザ・ハイライツ』は、今週も同位をキープ。週間ユニットも3%増加の35,000に上昇している。一方、2週前4位に初登場したクリス・ブラウンの新作『ブリージー』は、前週から6%減少の33,000にユニット数を落とし、8位から10位にランクダウンしている。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは7月22日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『Un Verano Sin Ti』バッド・バニー
2位『ウェイストランド』ブレント・ファイヤズ
3位『Girls: The 2nd Mini Album』aespa
4位『ハリーズ・ハウス』ハリー・スタイルズ
5位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
6位『オネストリー、ネヴァーマインド』ドレイク
7位『アイ・ネヴァー・ライクド・ユー』フューチャー
8位『7220』リル・ダーク
9位『ザ・ハイライツ』ザ・ウィークエンド
10位『ブリージー』クリス・ブラウン
J-POP2024年5月4日
Travis Japanの新曲「Sweetest Tune」と、テレビ朝日系オシドラサタデー『東京タワー』のコラボMVが期間限定公開された。 本ドラマは、2001年に刊行された江國香織の同名小説が原作で、永瀬廉(King & P … 続きを読む
J-POP2024年5月4日
King & Princeのニューシングルとベスト盤の収録曲が、CDデビュー6周年を迎える2024年5月23日にサブスク解禁される。 配信の対象となる作品は、5月23日にリリースとなる15枚目のシングル『halfmoon / m … 続きを読む
J-POP2024年5月4日
川西拓実(JO1)と桜田ひよりが主演を務める映画『バジーノイズ』のメイキング写真が公開された。 2024年5月3日に公開となった本映画の原作は、むつき潤による同名漫画。DTM(デスクトップミュージック)を題材にしており、『週刊ビッグコミ … 続きを読む
J-POP2024年5月4日
OWVが、2024年6月12日にリリースとなるニューシングル『LOVE BANDITZ』のFC限定盤に収録されるライブ映像のダイジェストを公開した。 FC限定盤の付属Blu-rayには、今年1月14日に東京・片柳アリーナで開催された【O … 続きを読む
J-POP2024年5月4日
昨年、デビュー5周年を迎えたシンガー、halcaがビルボードライブに初登場する。 2013年にボカロ・アニソン特化型オーディション『ウタカツ!オーディション』で準グランプリを獲得し、2018年にはTVアニメ『ヲタクに恋は難しい』エンディ … 続きを読む