米ビルボード、ロック＆オルタナティブ・チャートの変更を発表

　2020年6月に米ビルボードの“Hot Rock & Alternative Songs”チャートが刷新され、ロックとオルタナティブ・ジャンルのランキング対象楽曲が拡大されたのに続き、今週から“Hot Rock & Alternative Songs”と同じモデルで、ロック/オルタナティブ（コアジャンルがポップ、またはその他でも）/ハード・ロックとみなされるアルバムが対象の“Top Rock & Alternative Albums”チャートが発表された（2022年7月2日付チャートより）。

　50位まで発表される“Top Rock & Alternative Albums”チャートには、コアがロックのアーティストに加え、ラナ・デル・レイ、ビリー・アイリッシュ、ボーイウィズユークといったコアがポップながらもオルタナティブ寄りのアーティストの作品も含まれるようになった。このような多様性を反映し、7月2日付の“Top Rock & Alternative Albums”チャートでは、ザック・ブライアンの『アメリカン・ハートブレイク』が首位で、モーションレス・イン・ホワイト、ケイト・ブッシュ、クイーン、フリートウッド・マックがそれぞれ2位から5位を獲得している。一方、ビリー・アイリッシュが6位と10位で、TOP10に2作品を送り込んでいる。

　米ビルボードでは、上記の最上級ロック＆オルタナティブ・チャートに加え、“Top Rock Albums”、“Top Alternative Albums”、“Top Hard Rock Albums”の各チャートも引き続き作成する。

　さらに、米ビルボードは今週から、ロックとみなされる全ての楽曲（コアのジャンルを問わず）を網羅する“Hot Rock Songs”チャートを公開している。“Hot Rock & Alternative Songs”、“Hot Alternative Songs”、“Hot Hard Rock Songs”の各チャートも引き続き発表している。

　米ビルボードによる消費ベースのアルバム・チャートと、ロック/オルタナティブ/ハード・ロックをカバーする多指標（ストリーミング、ラジオ・エアプレイ、セールス）の楽曲チャートを以下にまとめた。

• Top Rock & Alternative Albums：上記のとおり、ロック＆オルタナティブ・アルバムを週ごとの消費量でランキング。
• Top Rock Albums：ロック・アルバムを週ごとの消費量でランキング。
• Top Alternative Albums：オルタナティブ・アルバムを週ごとの消費量でランキング。
• Top Hard Rock Albums：ハード・ロック・アルバムを週ごとの消費量でランキング。
• Hot Rock & Alternative Songs：上記のとおり、週ごとのストリーミング、ラジオ、セールスを融合させた米ビルボードによる計算式に基づいてロック＆オルタナティブ楽曲をランキング。
• Hot Rock Songs：週ごとのストリーミング、ラジオ、セールスを融合させた米ビルボードによる計算式に基づいてロック楽曲をランキング。
• Hot Alternative Songs：週ごとのストリーミング、ラジオ、セールスを融合させた米ビルボードによる計算式に基づいてオルタナティブ楽曲をランキング。
• Hot Hard Rock Songs：週ごとのストリーミング、ラジオ、セールスを融合させた米ビルボードによる計算式に基づいてハード・ロック楽曲をランキング。

　同時に、米ビルボードの“Alternative Airplay”、“Mainstream Rock Airplay”、“Adult Alternative Airplay”、“Rock & Alternative Airplay”の各チャート（各フォーマットの放送局での再生に基づく）も現行通り集計され、“Rock Streaming Songs”、“Alternative Streaming Songs”、“Hard Rock Streaming Songs”、“Rock Digital Song Sales”、“Alternative Digital Song Sales”、“Hard Rock Digital Song Sales”の各チャートも継続される。

　米ビルボードの全てのロックおよびオルタナティブ・ジャンルのチャートは、公式サイトの“CHARTS”ページから“Browse All Charts”までスクロールし、ドロップダウン・メニューで“Rock”のカテゴリーを選択すると閲覧可能だ。