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2022年5月初旬にツアーを終えたばかりのリナ・サワヤマが、高い評価を受けた『SAWAYAMA』に続くニュー・アルバム『ホールド・ザ・ガール』をリリースすると明らかにした。彼女は5月31日に公開された英版ローリング・ストーン誌のインタビューに応じ、ニュー・アルバムやその制作にテイラー・スウィフトが与えたインスピレーションなどについて詳しく語っている。
リナはニュー・アルバムのレコーディングに先立ち、未解決のトラウマに向き合うためセラピーに通い始め、その痛みを音楽に注ぎ込むことができるのかとしばしば悩んだと同誌に語っている。だがその時に彼女はテイラーのことを思い出したという。
彼女は、「テイラー・スウィフトが“フォークロア”をリリースしたとき、“このb***h(すごい女)はフェイクの作り事を書いて、アルバム一枚分も書きあげた。彼女にできるのなら、私もやらなきゃ”って思ったことを覚えています」と同誌に語っている。
心の傷と向かい合いながらできたのが『ホールド・ザ・ガール』で、彼女が私生活で敏感になっている題材を扱っているものの、心の準備が整うまでその出来事について詳しく話すことはないと説明している。「私にとっては、リスナーがそういった背景を知らずに、まずはポップ・レコードとして聴いて、それについての自分の感情を作ってもらうことが重要なんです」と彼女は説明しており、「そして(いつか心の)準備ができたら、実際の内容について話すことができると思います」と語っている。
31歳の彼女は、このアルバムをどのようなサウンドにしたいかについて、とても具体的なアイディアを持っており、プロデューサーのスチュアート・プライスに写真を見せて自身のヴィジョンを具体化することまでしたそうだ。「崖の端で瞑想している人、カモメ、桟橋にいる人、アイルランドの海岸線、打ち寄せる波。そして彼はそれを見事にやってのけて、そのとおりのサウンドにしてくれました」と彼女は述べている。
最近のシングル「ディス・ヘル」でも影響が感じられるが、ニュー・アルバムではカントリー・ミュージックも大きなインスピレーションのもとになっている。英国育ちのリナがこのジャンルに挑戦するのは型破りな選択かもしれないが、彼女は、「カントリー・ミュージックが持つ逃避的な感覚にとても魅了されているんです」と述べており、「とても居心地の良い音楽ですが、イギリス人にとっては西部劇のように聴こえるんです。日本にルーツを持つ英国のアーティストがカントリー・ミュージックを作るというのはかなり普通ではないですが、私はそういうことを気にしません。ただ、楽しみたいだけなんです」と話している。
『ホールド・ザ・ガール』は2022年9月2日にリリース予定だ。
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