これぞフェスの醍醐味!『コーチェラ2022』でビリー・アイリッシュが魅せたコラボソング5選

2022年5月16日 / 18:00

これぞフェスの醍醐味! 『コーチェラ2022』でビリー・アイリッシュが魅せたコラボソング5選 (okmusic UP's)

4月にアメリカのコーチェラ・ヴァレーで開催された世界屈指の野外音楽フェスティバル『コーチェラ』。2年振りの開催に世界から注目される中、宇多田ヒカル、きゃりーぱみゅぱみゅらの参加によって国内でも大きな話題になりました。そこで今回は、コーチェラ史上最年少ヘッドライナーでありながら、フェスの醍醐味と言うべき尊く美しい音楽空間で世界を魅了したビリー・アイリッシュのハイライトシーンから5曲をご紹介します。
「Getting Older」(’21) /Billie Eilish

コラボレーションをあまりしないビリーが、歳を重ねていくことをとうとうと歌いながら呼び込んだのは、デーモン・アルバーン! 『コーチェラ』という大舞台で本人とオーディエンス、そして世界で配信を見つめる万人を前に「この人が私の人生を変えた」と断言する。これは地球上で可能な最大限の音楽的リスペクトの表現方法であり、流れる時とともに音楽の魂もまた脈々と次世代へと繋がっていることを人々に伝える、とても芸術的なシーンでした。単なるフェスの醍醐味にとどまらず、コロナ禍で忘れかけていたエンターテインメントや音楽の偉大さ、そしてビリーがなぜ人々に支持されるのかを理解するには十分すぎた今回のコラボ。圧巻でした。
「Feel Good Inc.」(’05) /Gorillaz

先の「Getting Older」に続き、デーモン・アルバーンを招いたステージからビリーがオーディエンスに“Do You Feel Good?”と呼びかけて始まったのは、ゴリラズを代表する曲のひとつ、「フィール・グッド・インク」でした。デ・ラ ・ソウルのフィーチャー曲ということもあり、デ・ラ ・ソウルのポスも登場して大盛り上がりのパフォーマンスでした。ゴリラズの2ndアルバム『Demon Days』に収録されているこの作品はアルバムが発売された05年当時、iPod+iTunesのCMソングに起用されたことで人気を博し、翌年のグラミーでは「ベストポップコラボレーションwithヴォーカル」を受賞。ゴリラズ、ブラーを知らない方は、この機会にビリーが敬愛する音楽を掘り下げてみてはいかがでしょうか。
lovely」(’18) /Billie Eilish, Khalid

ウィークエンド1、2を通して、デーモン・アルバーン、デ・ラ ・ソウルのポス、ヘイリー・ウィリアムス、兄のフィニアス、そしてカリードをゲストに迎えたビリー。今回、彼女にとって2度目の『コーチェラ』でしたが、カリードは前回の『コーチェラ』でも共演しており、親交の深さが垣間見えます。今回もふたりが披露したのは18年に発表したコラボ曲「lovely」。ビリーは20歳、カリードは24歳。若きふたつの才能がステージ上で融合し、より深く、より高らかに心を動かす新たな音楽を創り出してオーディエンスを包み込む様は見事です。なお、今作のMV再生数は15億回を突破。それぞれの将来はもちろんのこと、ふたりのコラボに今後も注目です。
「Misery Business」(’07) /Paramore

ウィークエンド2のゲストとしてビリーに呼び込まれ登場したのはパラモアのヘイリー・ウィリアムス。ヘイリーが登場すると、「キャー!」と叫んだビリー。その姿は音楽好きなふつうの女の子で、なんとも可愛いらしいものでした。ヘイリーが「私にとって初コーチェラよ」とサラッと話したのもつかの間、兄のフィニアスがアコギを刻み始めたイントロはパラモアの最大ヒット曲「ミザリー・ビジネス」。アルバム『ライオット!』に収録され、シングルリリースもされたオリジナルはヘイリーのシャウトが響くロックサウンド。でも、今回はアコースティック・バージョンを披露。とはいえ、オーディエンスも大合唱するほど完全にロックを感じるひと幕でした。
「Happier Than Ever」(’21) /Billie Eilish

ウィークエンド1、2両日のラストを飾ったのは最新タイトル曲。ウィークエンド1のラストも圧巻でしたが、ウィークエンド2では前述のヘイリー・ウィリアムスが共演。激しく呼応するふたりをストロボが鮮やかに照らし、背後のスクリーンでは巨大な稲妻が縦横無尽に走りぬけるという、世界最大規模のステージを締め括るのに相応しい壮大な演出で魅せてくれました。そんなものすごいステージをやってのけた20歳は、「私がヘッドライナーをやるべきじゃないのに」や「ビヨンセじゃなくてごめんなさい」という言葉を口にしていましたが、そうした内面的な部分を含めて“ビリー・アイリッシュ”であり、現代に支持される所以なのでしょう。
TEXT:早乙女‘dorami’ゆうこ

早乙女‘dorami’ゆうこ プロフィール:栃木県佐野市出身。音楽を軸に、コンサート制作アシスタント通訳、音楽プロモーション、海外情報リサーチ、アニメや人形劇の英語監修及び翻訳、音楽情報ウェブサイトにて執筆。


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