【第56回NFLスーパーボウル】ドクター・ドレーらが登場、米ビルボードが新チャート、『ミラベル』快進撃続く：今週の洋楽まとめニュース

　今週の洋楽まとめニュースは、【第56回NFLスーパーボウル】に関する話題から。ドクター・ドレー、スヌープ・ドッグ、メアリー・J.ブライジ、ケンドリック・ラマー、エミネム、さらにはサプライズ・ゲストの50セントとアンダーソン・パークが、現地時間2022年2月13日に米カリフォルニア州イングルウッドのSoFiスタジアムで開催された【第56回NFLスーパーボウル】のハーフタイム・ショーで試合を盛り上げた。オープニングを飾ったのはドクター・ドレーとスヌープ・ドッグで、「The Next Episode」を巨大な白い商業施設の上で披露。「California Love」では逆さ吊りになった50セントがサプライズで登場した。ケンドリック・ラマーが、「DRE DAY」と書かれた、たすきをしたダンサーに囲まれながら、「Alright」の気迫あふれるパフォーマンスで会場のボルテージをさらに高めると、爆破とともにエミネムがステージに。そしてエミネムが片膝をつく中、ドクター・ドレーがピアノを奏でると、再びスヌープがステージに現れる。二人が「Still D.R.E.」を歌い出すと、メアリー・J.ブライジ、ケンドリック、エミネム、50セントも加わり、ヒップホップ界を代表する重鎮らによる豪華パフォーマンスは、大歓声の中フィナーレを迎えた。

【第56回NFLスーパーボウル】ドクター・ドレー率いるヒップホップ界重鎮ら、数々のヒット曲でハーフタイム・ショーを盛り上げる

　今年の【ビルボード・ミュージック・アワード】（BBMAs）は、2022年5月15日に開催され、全米で生中継されると発表された。米NBCで東部時間午後8時/太平洋時間午後5時から放送される。【BBMAs】は、パンデミックの影響で過去2年間は米ロサンゼルスで行われていたが、今年は例年どおり米ラスベガスで開催される。MGMグランド・ガーデン・アリーナからの放送は今回で18回目となる。ホストと出演者は数週間以内に発表される。【BBMAs】の受賞者は、音楽界の成功の究極の指標である米ビルボード・チャートでのパフォーマンスによって決定されるという、音楽賞の中でもユニークなものだ。年に一度の生放送では、印象的なパフォーマンス、予想外のコラボレーション、話題性のあるポップ・カルチャーの瞬間などが紹介され、記録を塗り替えたアーティストとその音楽に与えた影響を称える栄誉ある＜アイコン賞＞の授与も行われる。

【2022ビルボード・ミュージック・アワード】米ラスベガスで5/15に開催 #BBMAs

　2月14日、米ビルボードが音楽業界チャートの決定版であるウィークリー・チャートに“Hits of the World”を新設し、グローバル展開を拡大すると発表した。MRCデータが提供するストリーミング・データとデジタル・セールスに基づき、世界40か国以上のTOP25曲を可視化するもので、2月15日に解禁された。“Hits of the World”チャートは、米ビルボードのサイトに掲載され、全ての訪問者が見ることができる。このチャートは金曜日から木曜日のデータが集計され、毎週火曜日の朝（米東部時間）に更新される。新チャートは、業界随一の音楽測定・分析プラットフォームであるミュージック・コネクトに追加された新機能とランキングにより、グローバル製品を同時に拡大する。2月19日付で公開された第1週目の“Hits of the World”チャートでは、35の異なる楽曲が首位に君臨している。3曲がそれぞれ3つの新チャートでトップになっており、現在“Global Excl.U.S.”（米国を含まないデータから構成）で1位のゲイルの「abcdefu」は、オーストリア、ドイツ、ルクセンブルクのチャートでも1位を獲得している。ラウ・アレハンドロとチェンチョ・コルレオーネの「Desesperados」は、ボリビア、エクアドル、ペルーのチャートで1位となっている。

米ビルボード、世界40か国以上のTOP25曲を可視化する“Hits of the World”発足
ゲイル/グラス・アニマルズ/『ミラベルと魔法だらけの家』劇中歌など、米ビルボード“Hits of the World”チャートで首位に

　さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックから、カロリーナ・ガイタン、マウロ・カスティーリョ、アダーサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレーロ、ステファニー・ベアトリス、エンカント・キャストによる「秘密のブルーノ」が3週目の首位を獲得した。前週から5％減少したが、週間3,560万回を記録してストリーミング・ソング・チャートでも6週目の1位をキープした「秘密のブルーノ」。セールスも38％減少したが、2位以下の曲も売上が芳しくないため、デジタル・ソング・セールス・チャートでも2位を維持した。一方、エアプレイは積極的なプロモーションを行っていないにもかかわらず、前週から53％増加の550万回に上昇している。ディズニー・アニメーション映画の楽曲としては、映画『アラジン』よりピーボ・ブライソン＆レジーナ・ベルの「ホール・ニュー・ワールド」（1993年3月6日）以来29年ぶり、2曲目の首位獲得で、史上最長記録となる。続いて、今週2位には2月4日にリリースされたニッキー・ミナージュの新曲「ドゥ・ウィー・ハヴ・ア・プロブレムfeat.リル・ベイビー」が初登場している。

【米ビルボード・ソング・チャート】映画『ミラベルと魔法だらけの家』から「秘密のブルーノ」3週目のNo.1、ニッキー・ミナージュ＆リル・ベイビー初登場2位

　そしてアルバム・チャートでも、『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックが5週目の首位をキープした。前週から2％ほど減少したが、今週も110,000ユニットと高記録を保持して通算5週目のNo.1を獲得した本作。110,000のうち、91,000がアルバム・ストリーミング（SEA）、2,000がトラックごとのユニット（TEA）、17,000がアルバム・セールスで、週間ストリーミングは1億3,482万回を記録した。サウンドトラックが5週以上首位を獲得したのは、2014年に13週を記録した同ディズニー・アニメーション映画の『アナと雪の女王』以来で、過去20年間ではこの2作しか達成していない。なお、1位を獲得した歴代のサウンドトラックの最長記録は、1962年から63年に通算54週を記録した『ウエスト・サイド・ストーリー』となる。続いて2位には先週の3位からガンナの『DS4Ever』が上昇したが、週間ユニットは前週から13％減少の47,000に落ちている。今週3位に初登場したのは、米テネシー州メンフィス出身の人気ラッパー＝ヨー・ガッティの新作『CM10: Free Game』。初動ユニットは46,000で、そのうち 30,000がアルバム・ストリーミング（4,306万回）、アルバム・セールスは15,000を記録した。

【米ビルボード・アルバム・チャート】『ミラベルと魔法だらけの家』サントラ5週目の首位、ヨー・ガッティ/ミツキTOP5デビュー

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