アルト・ジェイ、新曲「Hard Drive Gold」は「少し皮肉の効いた曲」

　英アート・ロック・バンド、アルト・ジェイが、2022年2月11日にInfectious Music/BMGからリリースするアルバム『The Dream』からの3曲目となる新曲「Hard Drive Gold」を公開した。

　「Hard Drive Gold」は、2014年に発表された「Left Hand Free」の後継者とも言える、真のエネルギーの爆発を展開している。曲をドライヴするグルーヴの中、ヴォーカルのジョー・ニューマンは、暗号通貨で簡単に儲けようとしている人たちに、優しく、かつ破壊的なリリックを向けている。「Don’t be afraid to make money, boy」というリフレインは、曲全体を通して力強さを増しており、祝福というよりはむしろ警告のようにも聞こえてくる。

　この曲について、バンド・メンバーのガス・アンガー・ハミルトンは「“Hard Drive Gold”は、暗号通貨のゴールドラッシュが最高潮に達していると思われる時期に書かれた、少し皮肉の効いた曲です。子供時代の究極のファンタジー、一夜にして億万長者になった少年、そして彼の人生における教師から隣人までの人々とのさまざまな交流を描いています。このメッセージをどのように皮肉に解釈するかは、あなた次第です……」とコメントしている。

　また、ジョー・ニューマンの初監督作品となる公式ビデオが公開された。バンドのキャリアを通じて、ニューマンは数々のアルト・ジェイのビデオのアイデアで関わってきたが、今回の「Hard Drive Gold」では監督を務めている。ニューマンのパートナーであり、映画やミュージック・ビデオの振り付けを担当するダーシー・ウォレスとの共同監督作品となっている。

　今回のビデオについて、ニューマンは「映画を大いに楽しんで育った僕にとって、僕たちのミュージック・ビデオは、ディレクターが純粋にストーリーを作り上げるための機会だと考えていたため、僕たちバンド・メンバーはビデオに出演してきませんでした。バンドが演奏しているカットを避けることで、見る人はインディーズ・バンドの典型的なミュージック・ビデオではなく、映像作品に注目することができると思っています」と話している。

　彼はまた「今までは、僕のアイデアをディレクターに渡して作ってもらっていましたが、ディレクターたちがそのアイデアを実行するのを見て刺激を受け、今度はそのプロセスをより深く理解し、体験したいと思いました」と語った。

　「Hard Drive Gold」は、2月11日発売予定のアルバム『The Dream』の中心的なトラックである「Get Better」、そしてオーストラリアの夏のフェスティバルに参加した際の経験を反映したトラック「U&ME」に続く新曲だ。2022年にはイギリスとアイルランドでの公演を含む大規模なワールド・ツアーを予定している。

　バンドは、ニューマンが『The Dream』のほとんどを作曲し、「Get Better」のレコーディングでも使用したギターと同じモデルのLarrivee P-05を抽選でプレゼントするキャンペーンを実施中だ。このギターにはニューマンの手書きで「Get Better」の歌詞が書かれている。抽選の収益はすべて、女の子のための永続的な平等を実現し、すべての子どもたちの権利を守るために世界70か国以上で活動している国際NGO「Plan International」に寄付される。

◎リリース情報
「Hard Drive Gold」
配信中
https://silentlink.co.jp/harddrivegold09
アルバム『The Dream』
2022/2/11 RELEASE
https://silentlink.co.jp/thedream09