【ブリット・アワード】ノミネーション発表、ザ・キッド・ラロイが語る“兄”の最期、マライアが今年も首位:今週の洋楽まとめニュース

2021年12月25日 / 11:00

 今週の洋楽まとめニュースは、【ブリット・アワード2022】に関する話題から。現地時間2021年12月18日、【ブリット・アワード2022】のノミネーションが英ITVとITV Hubにて放送された1時間の特番『The Brits Are Coming』にて発表され、アデル、エド・シーラン、デイヴ、リトル・シムズが最多となる4部門にノミネートされた。授賞式は、2022年2月8日に英ロンドンのO2アリーナにて開催される。2022年の【ブリット・アワード】は、<ブリティッシュ・ソロ・アーティスト>と<インターナショナル・ソロ・アーティスト>で男女別部門が廃止されてから初の授賞式となる。それぞれ5組のアーティストが候補に挙げられ、<ブリティッシュ・アーティスト>ではアデルとリトル・シムズの2組、<インターナショナル・アーティスト>ではビリー・アイリッシュ、ドージャ・キャット、オリヴィア・ロドリゴ、テイラー・スウィフトの4組の女性アーティストがノミネートされた。【ブリット・アワード】によると、2022年は過去最多となる18組の女性アーティストがノミネートされているが、依然と男性アーティストが優勢となっている。

【ブリット・アワード2022】ノミネーション発表、アデル/エド・シーラン/デイヴ/リトル・シムズが最多4部門の候補に

 ザ・キッド・ラロイが、故ジュース・ワールドの最新ドキュメンタリー作品『Juice WRLD: Into the Abyss』の中で、当時21歳だったジュースが地元である米シカゴのミッドウェー空港にて発作を起した直後に亡くなった時の状況を初めて語った。米HBO Maxにて2021年12月16日に配信されたトミー・オリヴァー監督によるドキュメンタリーの中で、18歳のザ・キッド・ラロイは、時々言葉を詰まらせながら神妙な面持ちで、亡き先輩で“兄”のような存在だったジュース・ワールドの最期や飛行機に同乗していたスタッフの間に走った衝撃や混乱を振り返った。「(飛行機を)降りるとき、窓から警察の姿が見えて、“どうなってるんだ?”って思ったのを覚えてる」とザ・キッド・ラロイは話し、「彼らに“全員パスポートを出してください”と言われた。俺は座っていて、ジュースはその向かいに座っていた……(ジュース・ワールドのクルーの一員の)Gマネーはそこに座っていた。ジュースとGマネーが握手したのを覚えている」と続けた。

ザ・キッド・ラロイ、兄のように慕っていた故ジュース・ワールドの最期について初めて語る

 12月18日に米ロサンゼルスのミュージック・フェスティバルで、ラッパーのドレイコ・ザ・ルーラー(Drakeo the Ruler)が刺殺された事件を受け、同フェスに出演予定だったスヌープ・ドッグがSNSに追悼コメントを投稿した。彼はインスタグラムに、「昨夜【ワンス・アポン・ア・タイム・イン・LA】フェスティバルで起きた出来事を悲しんでいます。ドレイコ・ザ・ルーラーの家族や愛する人たちに哀悼の意を表します。俺はネガティブなことには賛同していませんし、多くのパフォーマーの一人として、自分の街LAにポジティブなバイブスだけを広めるために参加していました」と綴った。そして、「昨夜楽屋にいた時に事件のことを知らされ、すぐにフェスティバル会場を離れることにしました。悲劇に影響を受けている皆様に心よりお見舞い申し上げます。どうか気をつけて、互いに愛し合い、安全でいてほしい。ヒップホップの平和を祈っています」と続けた。28歳のドレイコ・ザ・ルーラーが、フェスで複数回刺されて死亡したことを、彼の代理人が米ビルボードに認めた。米ロサンゼルスのサウス・セントラル地区出身の新進ラッパーだった彼は、ウェスト・コースト・ラップの偉人たちの系譜に自らの居場所を設けるような長期的なレガシーを生み出す可能性を秘めていた。

スヌープ・ドッグ、ドレイコ・ザ・ルーラーの刺殺事件を受けてSNSで追悼「ヒップホップの平和を祈っている」

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」が約1年ぶりに返り咲き、通算6週目の首位を獲得した。ホリデー・シーズンに入ってから今年も順調にランクアップし、12月11日付チャートで3位、そして先週(18日)の2位からトップに立った「恋人たちのクリスマス」。これまでには、2019年12月21日、28日、2020年1月4日、2020年12月19日、2021年1月2日付チャートの計5週、3年間にわたり首位を獲得した初のタイトルという快挙を達成していて、今週で累計6週目に記録を塗り替えた。首位を獲得したのは2019年が初めてだが、2012年以降9年連続でチャートインしている。これを受け、マライアは文字通り喜びの声をTwitterに投稿した。彼女はボイス・メッセージで、「やったー!何て言ったらいいのか分からないよ」などと嬉しそうに語り、「こういうニュースってね、決して“あらまあ、もう飽きちゃった”とはならないのよ。ビルボードの“Hot 100”(で1位)を手にする、しかも自分にとって思い入れのある楽曲で……もうね、もう……本当に何を言えばいいのか分からない」と続けた。

【米ビルボード・ソング・チャート】マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」通算6週目の首位、ワム!「ラスト・クリスマス」TOP10入り
マライア・キャリー、「恋人たちのクリスマス」が今年も全米No.1獲得に喜びのボイス・メッセージ

 そしてアルバム・チャートでは、アデルの『30』が4週目の1位を獲得した。1位に初登場した12月4日付チャートから、今週で4週連続首位をキープした『30』。2021年にリリースされたアルバムで初登場から4週連続を記録したのは、1月23日から3月27日付チャートまで10週をマークしたモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』以来2作目の快挙で、女性アーティストの作品では、昨年の8月8日から9月12日付チャートまで6週(通算記録は8週)を記録した、テイラー・スウィフトの『フォークロア』以来となる。『30』が今週獲得したユニット数は183,000で、そのうちアルバム・セールスが146,500(2%減少)、アルバム・ストリーミング(SEA)が35,000(19%減少)、トラックごとのユニット(TEA)が1,500(15%減少)だった。週間ストリーミングは4,730万回を記録している。登場4週目で18万ユニットを超えたのは、2018年8月4日付チャートでドレイクの『スコーピオン』が打ち出した184,000以来、約3年4か月ぶりで、過去3年間での最高記録を更新した。続いて2位には、故ジュース・ワールドの遺作第二弾『ファイティング・ディーモンズ』が初登場。初動ユニットは119,000で、そのうちアルバム・ストリーミングが110,000、トラックごとのユニットが5,000、アルバム・セールスはわずか4,000だった。週間ストリーミングは、全18曲で1億5,549万回を記録している。

【米ビルボード・アルバム・チャート】アデル『30』4週連続首位、ジュース・ワールド遺作第二弾が2位に続く

 

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