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現地時間2021年10月31日の午後、カニエ・ウェストが久しぶりに【サンデー・サービス】を開催した。会場は一般に明かさなかったが、屋上と思われる開放的な場所で行われ、TrillerとFite TVのアプリにて10ドル(約1,100円)でライブ配信された。
先日、法廷に名前をYe(イェ)に変更したカニエがファンのためにライブ配信を行うのは、今年8月の最新アルバム『Donda』リリース以来となった。この日、カニエとサンデー・サービス・クワイアはお揃いの白いローブを纏っており、カニエの背後のクワイアの一員としてジャスティン・ビーバーやロディ・リッチの姿も確認できた。
『Donda』に収録されている「No Child Left Behind」のゴスペル・バージョンとともに、午後4時頃にキックオフしたパフォーマンスでは、アルバムから「Hurricane」や「Moon」、ロディ・リッチが参加した「Pure Souls」などが披露された。また、カニエがヴォーカルの中心となった華々しい「Come to Life」では、途中歌詞を忘れてしまったことを謝罪していた。
さらには、子供達のクワイアがお揃いの白いローブ姿で登場するというサプライズもあり、同アルバムから「Jesus Lord」に加え、カニエによる2007年のヒット「Can’t Tell Me Nothing」を宗教的なサウンドに再構築した。その後、サンデー・サービス・クワイアは、ローリン・ヒルをサンプリングした「Believe What I Say」や「New Again」の喜びに満ちた歌唱で会場を盛り上げた。約1時間に及ぶ公演は、まるで参加者や視聴者の心を浄化するかのような、「24」の心地よいパフォーマンスで締めくくられ、カニエは終了と同時にステージを去っていった。
今回のライブ配信には、『Donda』の収録曲「Jail」にヴォーカルを提供したマリリン・マンソンも出席していた。数々の性的虐待疑惑が浮上している彼は、米シカゴにて8月に開催された同アルバムのリスニング・パーティーにも登場していた。また、つい先日、カニエのレーベル<G.O.O.D. Music>から去ることを発表したビッグ・ショーンやラファエル・サディークらも来場していた。
元々は、カニエとサンデー・サービス・クワイアによるゴスペル・アルバム『ジーザス・イズ・キング』時代に立ち上げられた【サンデー・サービス】だが、新たな時代に突入した今後もどうやら引き続き開催されていくようだ。
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