スラッシュ（ガンズ）、自身のバンドでニューアルバムを来年リリース＆新曲MV公開

　スラッシュ feat. マイルス・ケネディ＆ザ・コンスピレターズが、ニューアルバム『4』を2022年2月11日にGIBSON RECORDSよりリリースする。同作から1stシングル「The River Is Rising」を公開した。
https://www.youtube.com/watch?v=LdAHctXARlY

　アルバム『4』は、スラッシュにとって5枚目のソロアルバムであり、マイルス・ケネディ (Vo)、ブレント・フィッツ (Dr)、トッド・カーン (Ba＆Vo)、フランク・シドリス(Gt＆Vo) 擁するバンドとしては4枚目の作品だ。アルバムのオープニングトラックを飾る「The River Is Rising」について、スラッシュは次のように語っている。

「このアルバムには、パンデミックの最中に書かれた曲が2、3曲あり、他の曲はすべて以前に書かれた。“The River Is Rising”は、 制作のプリプロダクションに入る前につくった曲で、とてもフレッシュで、しっかりとしたグルーヴとエネルギーを持っている。最初にレコーディングした曲であり、アルバムの中では最も新しい曲でもある。

はじめ、倍速のパートはアレンジの最後に付け加えていた。RCAスタジオにいる時に、デイブ・コブがブレイクダウンの直後にやってはどうかと提案してくれたんだ。それを受けて、私は速いパートに入ってすぐにギターソロを弾き始めた。これは、皆で模索しながらジャムっているうちに自然な流れでたどり着いたアレンジなんだ」

　一方、マイルス・ケネディはこう話す

「スラッシュからデモテープが届いた時、反射的にこうリアクションしたのを覚えている。“おい、こりゃすごいな”って。殆ど完璧だったが、コーラスのセクションが必要だった。そこで、彼のデモテープにコーラスパートを足すことにした。提案したのは粗野なギターとメロディ。今度は彼が俺のギターパートを“スラッシュナイズ”して、無駄なものを削ぎ落とし、よりクールなものに仕上げてくれた。そうして完成したのがこの“The River is Rising”だ。

一方歌詞は、人々が危険をはらむ思想に洗脳され、信じ込んでいく様子をこれでもかというくらい掘り下げている。デモを録ったら送り返すことを何度か繰り返していくうちに、アルバムのオープニングトラックとしてふさわしいものができたという自信が持てた。自分にとってとても重要な曲だ」

　スラッシュとバンドはアルバム『4』のレコーディングのため、テネシー州ナッシュヴィルを訪れ、プロデューサーのデイブ・コブの元、歴史的なRCAスタジオAでレコーディングを行なった。デイブ・コブは、ギターソロやボーカルを含め、スタジオでライブ演奏したいというバンドの希望を実現させたそうだ。

　アルバム『4』はデジタルの他、デラックスLPボックス・セット、デラックスCDボックス・セット、フル・アルバム・カセットテープ、スタンダード・レコードとCDのパッケージでリリースされる。それぞれのフォーマットの日本国内での取り扱い、また日本盤の発売は未定で、後日詳細が発表される。
http://www.slashonline.com

　アルバム『4』はアメリカを代表する楽器ブランド、ギブソンの新レーベル「GIBSON RECORDS」からリリースされる最初の歴史的アルバムとなる。グラミー賞を受賞し、ロックの殿堂入りも果たしたスラッシュとギブソンの30年にわたるパートナーシップを考えれば、同レーベルからの最初の作品となったのも当然のことだろう。

　なお、ギブソンはこれを記念し、史上初となる限定版「スラッシュ レスポール スタンダード “4” アルバム エディション」ギター・パッケージを、アルバム発売と同日2022年2月11日に発売する予定だ。同ギターは全世界250本限定で販売され、ギター・ケースにはアルバム『4』のレコードと、レコードを収納する専用ケースが付属。また、各種カラーのピックが入った『4』アルバム・ギター・ピック缶（8ピック）、サイン入りバンド集合写真、『4』アルバム・デカール・ステッカーも付属される予定だ。

　スラッシュ feat. マイルス・ケネディ＆ザ・コンスピレターズは、2月8日にオレゴン州ポートランドで北米ヘッドライナー・ツアーを開始する。ロサンゼルス、ニューヨーク、ボストン、フィラデルフィア、シカゴ、デンバー、ナッシュヴィル、ダラス、オースティン、ヒューストンなど28の主要都市を回り、3月26日にフロリダ州オーランドで締め括る予定。
https://www.slashonline.com/tour/

◎リリース情報
アルバム『4』
2020/2/11 Release

Photo : Austin Nelson