アデル、米ヴォーグの『73 Questions』動画で好きなビヨンセのアルバムをランキング

　待望のニュー・アルバムのリリースを控えているアデルが、2021年10月21日に公開された米誌ヴォーグの『73 Questions』動画に出演し、音楽のことから個人的な好みに関するものまでさまざまな質問に答えた。

　本来は73問のはずが、アデルの勧めで大幅に上回る95問となったインタビュー・セッションでは、彼女がインタビュアーから次々と繰り出される質問に答えながら、米ロサンゼルスのゴージャスな自宅を案内している。

　2011年に発表した2ndアルバム『21』の中で、最もチャレンジングだった曲を尋ねられた彼女は、「“ドント・ユー・リメンバー」を挙げた。「この曲は、私がカントリー・ソングに挑戦したようなものでね。最初はすごく優しくてソフトに始まるけれど、私はそういうのはあまり好きじゃなくて。最終的には唸りまくっていて、そっちの方がずっと居心地がいいんだよね」と彼女は語っている。

　しかし、2011年に再発した声帯出血を止めるために喉の手術を受けてからは、しばらくの間“唸る”ことはできなかった。術後の経過については、彼女が“とても優しい人”と表現する友人のジョン・メイヤーから“黙っているように”、“我慢するように”と助言されたと回想している。その結果、“とてもクリーンでピュアな、全く新しい声”が得られたそうだ。

　アデルはまた、インタビュアーが差し出したスマホのアプリを使い、2015年に全米No.1を獲得した世界的大ヒット曲「ハロー」の一節を録音し、ヘリウムガスを吸ったような高音エフェクトをかけたり、“トンネル”や“酔っぱらい”の効果を試して遊んでいる。

　大ファンを公言するビヨンセの好きなアルバムをランキングするとなると、アデルは「“ハイヴ”（ビヨンセのファンの総称）が来て殺されるかもしれない」とジョークで前置きしながらも、『アイ・アム…サーシャ・フィアース』を1位に、『レモネード』を2位に（2017年の【グラミー賞】で、アデルの『25』と＜最優秀アルバム賞＞を競り合った）選び、『B’Day』で締めくくっている。

　11月19日に発売されるアルバム『30』からのリード・シングルであるアデルの新曲「Easy On Me」は、Spotifyで1日に最もストリーミングされた曲の記録を更新し、配信開始からたった5時間で10月23日付の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”の68位に初登場した。発売から1週間が経過した10月30日付のチャートでは、さらに上位に入る可能性が高い。