【米ビルボード・ソング・チャート】ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバー「ステイ」通算7週目の首位、ウィズキッドTOP10入り

2021年10月12日 / 09:00

 ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバーの「ステイ」が、通算7週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 先週、コールドプレイ&BTSの「My Universe」が1位に初登場したことで一旦その座を明け渡したが、安定したポイントを維持してトップに返り咲いた「ステイ」。週間ダウンロードは7,400(14%減少)、ストリーミングは2,320万回(6%減少)にどちらも若干数減少しているが、ラジオ・エアプレイは8,640万回(4%増加)に上昇し、エアプレイ・チャートで4週目の1位をキープした。また、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートでも今週1位に上昇し、ザ・キッド・ラロイは2曲目、ジャスティン・ビーバーは4曲目のNo.1タイトルを獲得した。

 男性ソロ・アーティストが2人以上クレジットされたコラボレーション・ソングとしては、16週を記録したルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキーの「デスパシートfeat.ジャスティン・ビーバー」(2017年)に続く史上2番目に長い首位獲得記録で、同7週をマークしたポール・マッカートニー&スティーヴィー・ワンダーの「エボニー・アンド・アイボリー」(1982年)に並んだ。

 「ステイ」に続き、リル・ナズ・X&ジャック・ハーロウの「インダストリー・ベイビー」も先週の3位から2位に繰り上がり、再び最高位に到達した。週間2,340万回(7%減少)を記録して、ストリーミング・ソング・チャートでも同2位をキープ。エアプレイ・チャートでは、前週から15%増加の5,810万回を記録して6位から5位にTOP5入りした。R&B/ヒップホップ・ソング・チャート、ラップ・ソング・チャートでは、それぞれ7週目の1位を獲得している。

 3位は、ウォーカー・ヘイズの「ファンシー・ライク」が先週の5位から上昇し、最高位を更新した。ジャンルをクロスオーバーしてヒットしている同曲は、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートで13位、ポップ・エアプレイ・チャートで16位、アダルト・コンテンポラリー・チャートで21位にそれぞれ上昇し、カントリー・エアプレイ・チャートで4位、カントリー・ソング・チャートでは通算13週目の1位をキープしている。

 カントリー・ソング・チャートで1位を獲得した曲がHot 100でTOP3入り(3位以上)したのは、以下のタイトルに続く史上5曲目で、そのうち「フォーエバー・アフター・オール」以外の4曲はポップ・ラジオにクロスオーバーしてヒットした。

テイラー・スウィフト「ウィ・アー・ネヴァー・エヴァー・ゲッティング・バック・トゥゲザー」(2012年)最高1位
ビービー・レクサ&フロリダ・ジョージア・ライン「メント・トゥ・ビー」(2017年から2018年)最高2位
ルーク・コムズ「フォーエバー・アフター・オール」(2020年から2021年)最高2位
ギャビー・バレット「アイ・ホープ feat.チャーリー・プース」(2020年から2021年)最高3位
ウォーカー・ヘイズ「ファンシー・ライク」(2021年から2021年)最高3位

 4位は、先週に続きドレイクの「Way 2 Sexy feat.フューチャー&ヤング・サグ」がキープ。週間2,340万回(15%減少)を記録して、ストリーミング・チャートでは5週目の首位を獲得した。以下、エド・シーランの「バッド・ハビッツ」が6位から5位、オリヴィア・ロドリゴの「good 4 u」は7位から6位、ドージャ・キャットの「キス・ミー・モアfeat.シザ」が8位から7位に、それぞれワンランクアップしている。

 8位は、デュア・リパの「レヴィテイティング」が先週の10位から再浮上し、TOP10滞在記録を38週目に更新した。歴代トップは、今年記録を57週に更新したザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」(2020年)で、39週を記録したポスト・マローンの「サークルズ」(2020年)に続く3番目のロングランとなる。

 9位にドレイクの「Knife Talk feat. 21サヴェージ&プロジェクト・パット」を挟み、10位にはナイジェリア・ラゴス出身のシンガー=ウィズキッドの「エッセンス feat.テムズ&ジャスティン・ビーバー」がランクインした。セールス・チャートでは17位から24位にダウンしたが、ストリーミング・チャートでは26位から21位に上昇(1,120万回)。エアプレイ・チャートでは7位から9位に順位を下げたが、ラジオの総回数は5%増加の4,890万回に伸びている。

 ウィズキッドは、10週間のNo.1をマークしたドレイクの「ワン・ダンスfeat.ウィズキッド&カイラ」(2016年)以来約5年ぶり、2曲目のTOP10入りで、同ナイジェリア出身の女性シンガー=テムズは初のランクインとなる。これまでの最高位は、9月18日付チャートで26位に初登場したドレイクの「Fountains feat.テムズ」だった。

 リミックスのゲストとして参加した ジャスティン・ビーバーは、これでTOP10ヒットを25曲目に更新し、エルヴィス・プレスリー、リル・ウェインと並ぶ歴代9位タイに浮上した。

54曲 ドレイク
38曲 マドンナ
34曲 ザ・ビートルズ
31曲 リアーナ
30曲 マイケル・ジャクソン
28曲 マライア・キャリー
29曲 テイラー・スウィフト
28曲 スティーヴィー・ワンダー
27曲 ジャネット・ジャクソン
27曲 エルトン・ジョン
25曲 リル・ウェイン
25曲 エルヴィス・プレスリー
25曲 ジャスティン・ビーバー

 先週1位に初登場した前述の「My Universe」は、今週TOP10圏外の12位に急落した。ストリーミング・チャートでも21位から32位に大きく順位を下げたが、セールス・チャート、ロック&オルタナティブ・ソング・チャート、オルタナティブ・ソング・チャートの3つのチャートでは、2週目の首位をキープしている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは10月15日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「ステイ」ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバー
2位「インダストリー・ベイビー」リル・ナズ・X&ジャック・ハーロウ
3位「ファンシー・ライク」ウォーカー・ヘイズ
4位「Way 2 Sexy」ドレイクfeat.フューチャー&ヤング・サグ
5位「バッド・ハビッツ」エド・シーラン
6位「good 4 u」オリヴィア・ロドリゴ
7位「キス・ミー・モア」ドージャ・キャットfeat.シザ
8位「レヴィテイティング」デュア・リパ
9位「Knife Talk」ドレイクfeat.21サヴェージ&プロジェクト・パット
10位「エッセンス」ウィズキッドfeat.テムズ&ジャスティン・ビーバー


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