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【米ビルボード・ソング・チャート】コールドプレイ&BTSのコラボ曲「My Universe」首位デビュー

 コールドプレイとBTSのコラボレーション・シングル「My Universe」が1位に初登場した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 Hot 100史上、通算57曲目の初登場1位を獲得した「My Universe」。フィーチャリング・アーティストではなく、両者がリード・アーティストとしてクレジットされたグループの楽曲としては史上初の1位獲得で、タイトルに“ユニバース”が含まれる楽曲としても初のNo.1に輝いた。

 コールドプレイは、2008年6月28日付チャートでグループ初のNo.1に輝いた「Viva La Vida(美しき生命)」以来13年3か月ぶり、2曲目の首位獲得で、通算5曲目のTOP10入りを果たした。前回の首位獲得からのブランクとしては、シェールが「ダーク・レディ」(1974年3月)から「ビリーブ」(1999年3月)で記録した約25年が歴代最長で、グループではザ・ビーチ・ボーイズが「グッド・ヴァイブレーション」(1966年12月)から「ココモ」(1988年11月)で打ち出した21年11か月に次ぐ長期記録となる。

 コールドプレイのTOP10入りしたタイトルは以下の5曲で、コラボレーション・シングルとしてはザ・チェインスモーカーズとの「サムシング・ジャスト・ライク・ディス」に続く2曲目のランクインを果たした。

8位「スピード・オブ・サウンド」(2005年)
1位「Viva La Vida(美しき生命)」(2008年)
10位「ア・スカイ・フル・オブ・スターズ」(2014年)
3位「サムシング・ジャスト・ライク・ディス」(2017年)
1位「My Universe」(2021年)

 一方、BTSは今年の7月24日付チャートでNo.1デビューした「Permission to Dance」に続く6曲目の首位獲得で、2021年では前シングル「Butter」を含む3曲目の快挙となる。1位を獲得した以下のタイトルのうち、リミックスのゲストとして参加した「Savage Love」以外の5曲が初登場1位を記録していて、9月18日付チャートで同5曲に更新したドレイク、アリアナ・グランデと並ぶ歴代最多記録を更新した。

「Dynamite」(2020年9月5日)
「Savage Love(with ジェイソン・デルーロ&ジョーシュ685)」(2020年10月17日)
「Life Goes On」(2020年12月5日)
「Butter」(2021年6月5日)
「Permission to Dance」(2021年7月24日)
「My Universe」(2021年10月9日)

 約1年1か月の間に6曲のNo.1タイトルを更新したBTS。この記録は、1964年から66年の1年2週間で同6曲を輩出したビートルズに続く史上2番目の最速記録となる。

 「My Universe」を共同で手掛けたマックス・マーティンにとっては、ソングライターとして通算25曲目、プロデューサーとしては23曲目のの首位を獲得し、ソングライターとしてはポール・マッカートニー(32曲)、ジョン・レノン(26曲)に次ぐ歴代3位、プロデューサーとしてはジョージ・マーティン(23曲)と並ぶ歴代トップに立った。

 「My Universe」は、初週1,150万回を記録してストリーミング・ソング・チャートで21位、127,000を売り上げてデジタル・ソング・セールス・チャートではHot 100同様に1位に初登場した。セールス・チャートでの首位獲得は、コールドプレイにとって2曲目、BTSは9曲目のNo.1タイトルとなる。

 メインのエアプレイ・チャートにはまだランクインしていないが、週間550万回を記録してオルタナティブ・エアプレイ・チャートでは先週の38位から23位に上昇し、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートに29位、ポップ・エアプレイ・チャートには33位にそれぞれデビューしている。

 また、 ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートではそれぞれ1位に初登場し、コールドプレイはロック&オルタナティブ・ソング・チャートで2曲目、2020年から集計がスタートした オルタナティブ・ソング・チャートでは初のNo.1タイトルを獲得した。BTSは、いずれも初の首位獲得となる。

 9月24日に全世界同時配信された同曲は、その後インストゥルメンタル・バージョン、アコースティック・バージョン、SUPERNOVA 7 MIXが公開され、30日には公式ミュージック・ビデオが解禁となった。ビデオのストリーミングも好調で、次週のチャートでも上位ランクインが見込める。

 「My Universe」の登場により、ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバーの「ステイ」は2位にダウンしたが、週間8,140万回(2%増加)を記録してエアプレイ・チャートでは3週目の1位をキープしている。

 リル・ナズ・X&ジャック・ハーロウの「インダストリー・ベイビー」も2位から3位に順位を落としたが、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートでは、それぞれ6週目の首位を獲得。ドレイクの「Way 2 Sexy feat.フューチャー&ヤング・サグ」も3位から4位にダウンしたが、2,760万回(15%減少)を記録してストリーミング・チャートでは初登場から4週連続で首位をキープした。

 ウォーカー・ヘイズの「ファンシー・ライク」は5位をキープし、カントリー・ソング・チャートでは通算12週目のNo.1に輝いた。同曲はラジオが好調で、週間4,320万回(34%増加)を記録してエアプレイ・チャートで16位から8位にTOP10入りし、今週のAirplay Gainerも獲得した。その他、カントリー・エアプレイ・チャートで9位から4位、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートで17位から14位、ポップ・エアプレイ・チャートで20位から17位、アダルト・コンテンポラリー・チャートで28位から22位にそれぞれ上昇している。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは10月8日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「My Universe」コールドプレイ&BTS
2位「ステイ」ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバー
3位「インダストリー・ベイビー」リル・ナズ・X&ジャック・ハーロウ
4位「Way 2 Sexy」ドレイクfeat.フューチャー&ヤング・サグ
5位「ファンシー・ライク」ウォーカー・ヘイズ
6位「バッド・ハビッツ」エド・シーラン
7位「good 4 u」オリヴィア・ロドリゴ
8位「キス・ミー・モア」ドージャ・キャットfeat.シザ
9位「Knife Talk」ドレイクfeat.21サヴェージ&プロジェクト・パット
10位「レヴィテイティング」デュア・リパ

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