山下達郎、名曲「さよなら夏の日」MV公開　藍にいな制作の全編アニメーション

　山下達郎が、2021年8月18日にリリースとなったアルバム『ARTISAN』のリマスター盤より、収録曲「さよなら夏の日」のミュージックビデオを公開した。

　1991年に発売されたアルバム『ARTISAN』は、10作目のオリジナルアルバム。音作りや演奏の殆どを山下達郎一人でこなし、オリジナリティあふれる自由な音世界を求めた作品となっている。その中の楽曲「さよなら夏の日」は、ガールフレンドと遊園地のプールに行った際、夕立に遭ったという、高校時代の山下達郎の実際の思い出を元に作られた夏を代表する名曲。夏（青春）が終わって、少年少女は大人になっていくという、10代への憧憬や感傷的な思いの中に未来への小さな希望が込められている。

　今回MV制作にあたり、スタッフはこの楽曲を現代の若いリスナーにも届けるために、YOASOBI、米津玄師、オリビア・ロドリゴなど様々なアーティストのMVを手掛けている新進のアーティスト、藍にいなに制作をオファー。全編アニメーションで、「時間」という少年少女が抱える普遍のテーマを主題に、青春時代の危うさや儚さを巧みに表現している。また、当時のシングルのジャケットに登場した犬と線路のオマージュなど、旧来のファンがおもわずニヤリとする演出も入れられている。

◎映像
「さよなら夏の日」ミュージック・ビデオ
YouTubeにて公開
https://youtu.be/_paXh_LgwmM

◎藍にいな　コメント
「さよなら夏の日」に映像をつける機会を頂けたこと、とても光栄です。このお話を頂いた時、嬉しい反面、既に沢山の方に愛されている楽曲に映像をつけることにプレッシャーもありました。山下達郎さんご本人の思い出の曲であると同時に、楽曲を愛しているすべての人の思い出を背負うこの曲にどう映像をつけるかと考えた時に、少年少女が抱える普遍的なテーマ、「時間」を描こうと決めました。あの頃の時間にはやっぱり不思議な力がある、完成した映像を見ながら改めてそんなことを考えました。楽曲の力をお借りしながら、彼らが抱える時間の危うさや儚さを表現出来たんじゃないかと思います。楽しんで頂けたら幸いです。

◎リリース情報
アルバム『ARTISAN （30th Anniversary Edition）』
2021/08/18 RELEASE
＜CD＞
WPCL-13305 / 2,200円（tax out）
＜LP＞
WPJL-10143/44 / 4,000円（tax out）