今年発売30周年!を迎えた名盤5選

2021年8月2日 / 18:00

今年発売30周年!を迎えた名盤5選 (okmusic UP's)

8月に入り、連日猛暑が続きますね。夏気分を味わいたい!と思う人も多いかもしれませんが、都内は感染拡大どころか、増加する一方で緊張状態が続いています。オリンピックを自宅で観たりなど、ステイ・ホームの生活を続けている方も増えているのではないでしょうか。今回は今年記念すべきリリース30周年(1991年発表作品)を迎えた名盤たちを、改めて紹介したいと思います。個人的にも当時聴き込んだ作品群ばかりであり、「えっ、もう30年経ったの!?」という気持ちでいっぱいです。まだ未聴という方は、ぜひともこれを機に聴いてください。
「My Final Day」(’91)/OUTRAGE

名古屋の重鎮メタルバンドと言えば、OUTRAGEだ。彼らの結成は遡ること1982年となり、デビューEP『OUTRAGE』を自主レーベルから1987年に発表した。NWOBHM(ニュー・ウェイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル)に触発された音楽性に加え、パンクやハードコアからも影響を受け、それらを加味した上で「OUTRAGEがOUTRAGEになった瞬間!」と言いたくなるほど強烈なオリジナリティーを突きつけたのが、この4thアルバム『The Final Day』だ。冒頭を飾る「My Final Day」のインパクトは凄まじく、続く「Madness」の疾走感といい、矢継ぎ早にキラーチューンを浴びせる奇跡の名盤と言っていい。全曲捨て曲ナシ!
「To Be With You」(’91)/Mr. Big

“ビッグ・イン・ジャパン”という言葉が生まれるほど、ここ日本で絶大な人気を誇ったMr.Big。ポール・ギルバート(Gu)、ビリー・シーン(Ba)と名プレイヤー擁する4人組として結成。当時はスーパー・グループ的なポジションで、デビュー前から話題を呼んでいた。僕もセルフタイトルを冠した1stアルバム(1989年発表)を発売日にCDショップに買いに走り、ソウルフルなエリック・マーティン(Vo)の艶やかな歌声に魅了されながら、楽曲の良さにも強く心を惹かれた。そして、2ndアルバム『Lean Into It』を発表。ここで「Daddy,Brother,Lover,Little Boy」、「Green-Tinted Sixties Mind」などキャッチーさに磨きをかけた楽曲が勢揃い。とりわけ「To Be With You」は全米チャート1位を獲得し、彼らの名を一躍世界に知らしめた。
「Enter Sandman」(’91)/Metallica

通称“ブラック・アルバム”と呼ばれるセルフタイトルを冠した5thアルバム。本作はメタリカ初となる全米チャート1位、これまで全世界で3000万枚以上のセールスを記録したモンスターアルバムとなった。時代的にも90年代に入ると、グランジ/オルタナティブロックの勢いが増し、メタルカもそうした時代の空気を吸い込み、テンポを落としたグルーブ重視の曲調へとシフト。ジェイムズ・ヘッドフィールド(Vo&Gu)の歌唱力も向上したこともあり、腰を据えて聴かせる楽曲も増えてきた。特にこの曲はアリーナメタルの決定打的な一曲であり、大合唱が巻き起こるアンセムナンバー。
「November Rain」(’91) /Guns N’ Roses

当時、『USE YOUR ILLUSION I』、『USE YOUR ILLUSION II』とフルアルバム二枚同時リリースでシーンに衝撃を与えたガンズ。ファンの間でも賛否両論が沸き起こり、楽曲を厳選して一枚にまとめたほうが良かったのではという意見もあった。個人的にはに枚同時発売には大賛成。一曲でも多く彼らの楽曲を聴きたいという欲望のほうが勝ち、ガンズというバンドの底知れない音楽センスに驚かされた。今でもこの二枚のアルバムは自分にとって愛着のある特別な作品だ。特にこの曲はクオリティーもさることながら、MVがとにかく素晴らしく、ロック史に残る名MVのひとつだと思う。
「Smells Like Teen Spirit」(’91) /Nirvana

高校生の頃に喫茶店でアルバイトをしたことがあり、有線で当時この曲がひっきりなしに流れていたことを思い出す。シアトル発のニルヴァーナは2ndアルバム『NEVERMIND』で全米チャート1位を奪り、シーンを席巻する存在へと上り詰めた。今やロックファンならば、彼らの名前を知らない人はいないのではないか。残念なことにカート・コバーン(Vo&Gu)は1994年にシアトルの自宅にて、ショットガンで自らの頭を撃ち抜いて自殺。その自宅は今も残っており、海を臨むきれいな場所に家はひっそりと佇んでいる。その家の近くには木製のベンチがあり、そこに世界中のファンがたくさんメッセージを書き込んでいる。僕も一度訪れたことがあるけれど、ファンならば行く価値はあるだろう。もちろん脳内にはこの曲がずっと流れていた。
TEXT:荒金良介

荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。


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