カニエ・ウェスト、ニューALの一部をプライベート・リスニング・イベントで披露か

　カニエ・ウェストが、2021年7月18日に米ラスベガスで行われたプライベートなリスニング・セッションで、待望のニュー・アルバムの一部をプレビューしたようだ。

　イベント参加者のアカウントには、フード/マスクで顔を覆っているカニエと思わしき人物がDJブースで頭を振っている、パーティーで撮影されたとみられる映像が投稿されているが、音声が不鮮明で正確な内容は分からない。まばらなビートの上をカニエがラップしている約30秒の動画や、クワイア・アレンジに合わせてフィーチャー・アーティストのBaby Keemが早口でラップをし、後半は歌声がヘリウムを吸ったかのような高音に加工されている動画がなども投稿されている。

　Revolt TVの司会者Justin Laboyは、「昨夜ベガスで俺と@KDTrey5のためにカニエがニュー・アルバムをプレイしてくれた。おい、聞けよ！プロダクションは時代を何光年も先取りしているし、小節は彼が文無しでハングリーでまたどこかと契約されたいって頑張っているかのように聞こえる。近くリリースを予定しているアーティストは延期した方がいいぞ」と絶賛した。Def Jamも20日に、「YZY SZN」（カニエの季節）とだけツイートしている。

　また、最近カニエはタイラー・ザ・クリエイターと一緒にスタジオにいるところも目撃されている。公開された動画では、手前で積極的に頭を降っているタイラーと、ここでもフードと布で顔を完全に隠しているカニエと思わしき人物（カニエは最近のビジュアルで、このように顔を完全に隠した状態で通している）が、スタジオのコンピューターで一緒にトラックを選んでいる。奥のホワイトボードにはトラックリストとみられる言葉が並んでいる。

　カニエは、2018年の『Ye』以降、2019年の『Jesus Is King』と『Jesus Is Born』など、主にゴスペル・ミュージックに特化したアルバムしか出していない。亡くなった母の名前を付けた10thアルバム『DONDA』は、2020年7月24日にリリース予定だったが、何も動きがないまま今に至る。