ショートムービー・プラットフォーム“TikTok”における再生回数や影響力などを総合的に判断して生成された国内週間楽曲ランキング“TikTok HOT SONG Weekly Ranking”。2021年4月5日～2021年4月11日を集計期間とした今回は、Chinozo「グッバイ宣言」が前週から引き続き首位を獲得した。
「グッバイ宣言」は、Chinozoが2020年4月に発表した楽曲で、歌唱はボーカロイドのv flowerが担っている。インフルエンサー発信のフィンガー・ダンスがバズのきっかけとなり、現在はコスプレやメイク、グルメやペット系など、幅広い動画で使用されるようになった。当ランキングにおける首位獲得は通算5度目となる。
続く2位はLizz Robinett「Renai Circulation (English Cover) [TV Size]」、3位はBLOOM VASE「Bluma to Lunch」、4位はElyOtto「Sugarcrash!」がそれぞれマークしており、上位4曲が前週から維持となった。そんな中、前週10位でトップ20デビューしたMom「あかるいみらい」は、さらに順位を上げて5位に。2020年7月8日リリースのアルバム『21st Century Cultboi Ride a Sk8board』の収録曲で、TikTokではファッション・コーディネートやおすすめの音楽を紹介する動画でよく使われているほか、フィンガー・ダンスもミーム化し始めている。
続く6位は、ヒップホップクルーのYENTOWNにも所属するラッパー、kZmが4月22日にリリースした2ndアルバム『DISTORTION』収録の「TEENAGE VIBE」で、当週がトップ20デビューとなった。同じくラッパーのTohjiをフィーチャーした楽曲で、TikTokではダンス動画が定番化。Billboard JAPANの新人チャート“Heatseekers Songs”では、4月14日付で14位に初登場しており、すでにプラットフォームを横断したバイラル・ヒットを起こし始めている。
また、10位のP丸様。「シル・ヴ・プレジデント」もトップ20デビュー。P丸様。は、自作のイラスト動画をTikTokやYouTubeに投稿しているクリエイターで、3月17日にはななもり。（すとぷり）プロデュースによる1stフルアルバム『Sunny!!』をリリース。「シル・ヴ・プレジデント」は同アルバムに収録されており、こちらもTikTokでダンスが流行中だ。
そのほか当週トップ20デビューを果たしたのは、12位のBTS「Film out」、15位のNiziU「Take a picture」。BTSは「Dynamite」が、NiziUは「Make you happy」がそれぞれダンス動画がTikTokで大流行したが、今回の2曲はより汎用性の高い使われ方をしており、今後さらにミームやチャレンジに派生することで大きな広がりを見せていく展開になるかもしれない。
◎トップ20
1位「グッバイ宣言」Chinozo
2位「Renai Circulation (English Cover) [TV Size]」Lizz Robinett
3位「Bluma to Lunch」BLOOM VASE
4位「Sugarcrash!」ElyOtto
5位「あかるいみらい」Mom
6位「TEENAGE VIBE」kZm & Tohji
7位「クラシックメドレー２０１９」ピアニカの魔術師
8位「Dynamite」BTS
9位「イージーゲーム」和ぬか
10位「シル・ヴ・プレジデント」P丸様。
11位「Storeulv 2016 (feat. Moberg)」Bek & Wallin
12位「Film out」BTS
13位「Salsa Tequila」Anders Nilsen
14位「F Boy」Ander Huang & DJ Kuromi
15位「Take a picture」NiziU
16位「青い春に」tonun
17位「Unlock It (Ctrl Superlove)」Roy Kk
18位「hazama」4na
19位「勿忘」Awesome City Club
20位「Oh No」Kreepa
集計期間：2021年4月5日～2021年4月11日