第1作目の撮影開始から10年の時を経て、遂に完結する『るろうに剣心 最終章 The Final／The Beginning』が、それぞれ2021年4月23日、6月4日より2作連続で公開される。
2012年8月25日に『るろうに剣心』が公開され、2014年8月1日に第2作目『るろうに剣心 京都大火編』、同年9月13日に第3作目『るろうに剣心 伝説の最期編』が公開された。シリーズ累計興行収入は120億円を超え、観客動員数は980万人を突破と、圧倒的な超高速アクションと心を揺さぶるエモーションな人間ドラマが融合したエンターテイメントに、日本だけでなく世界中が熱狂し、北米、イギリス、香港、韓国、台湾、フィリピンなどヨーロッパ・アジア諸国を含む世界100か国以上で配給、世界50以上の国際映画祭に出品され絶賛された。
その映画『るろうに剣心』シリーズの最終章となる『The Final』の公開まで、いよいよ残り1週間。本作を語るポイントは幾つもあるが、その中でも映画が終わった後に流れてくる主題歌は鑑賞後の余韻を大きく左右する重要な要素と言えるだろう。映画『るろうに剣心』シリーズにおいて一貫してONE OK ROCKがその役目を担っており、シリーズと共に10年を駆け抜けてきた。
1作目の主題歌「The Beginning」では、人斬りとしてではなく、“るろうに”として生きる緋村剣心という一人の人間の旅の始まり、『るろうに剣心』シリーズの始まりなど、文字通り全ての始まりを力強く歌い上げた。2作目『京都大火編』の「Mighty Long Fall」では、怒涛の展開を見せる映画本編と同様に、失意、希望、再起と全ての要素をひとつの曲にまとめ、3作目『伝説の最期編』の「Heartache」では最狂の敵・志々雄真実との闘いで心身ともに満身創痍な剣心を壮大なバラードで優しく包みこんだ。
そして遂に音源解禁となった『The Final』の主題歌「Renegades」は、ONE OK ROCKが新たに掲げるテーマでもある“Renegades＝反逆者達”を代表して、作り上げられてきた既存のシステムに疑問を呈するメッセージを力強く表現する。新時代のために戦いに身を投じた剣心の生き方や、日本映画の限界に挑み続けてきたシリーズそのもののテーマとしても捉えることができ、楽曲の完成度もさることながら、『The Final』の主題歌としてこれ以上ない楽曲に仕上がっている。
今回の主題歌もさることながら、ONE OK ROCKの楽曲は映画とのシンクロ率が高い楽曲ばかり。しかし『るろうに剣心』シリーズの主題歌を制作する際、シリーズ全てでメガホンをとった大友監督からは特に注文はなかったという。大友監督は『るろうに剣心』シリーズとONE OK ROCKの関係について「僕は音楽の話をする時に彼らと一緒に試写室で作品を観るんですね。彼らが観ている背中を僕は後ろから見てるんです。スタッフ以外で初めてのお客さんでもあるので、何て言ってくれるか聞きたいし、どういう曲をイメージしているのか聞きたいんだけど、観終わった彼らの顔を見ると特に話すことはなくなるんですよね。彼らはアーティストだから、彼らが映画を観て芽生えたものを作品として作り上げてくれるので、全く心配していないんです。そして毎回『すげぇ曲来ちゃったな！』と思うんです。毎回絶妙な針の穴を通してくる感じ。彼らとは揺るぎない信頼関係が築けているのかなと思います。『るろうに剣心』という作品の大切な一部だし、大切なパートナーで、それも変えることなく続けられたのは素晴らしく幸せなことでしたね」と語っており、監督や映画側から細かな注文は一切なかったことを明かした。
ONE OK ROCKと『るろうに剣心』が10年間で築き上げた揺るぎない信頼関係、その全てが詰まった「Renegades」と『The Final』。今回は『The Final』と『The Beginning』の両作品で、シリーズ初のIMAX上映が決まっており、最高の空間で本編、そして楽曲を体感することが出来る。まだ見ぬ『The Beginning』の主題歌にも期待しつつ、まずはシリーズ究極のクライマックス『The Final』を劇場で。
◎公開情報
『るろうに剣心 最終章 The Final』
2021年4月23日（金）より、全国公開
『るろうに剣心 最終章 The Beginning』
2021年6月4日（金）より、全国公開
監督：大友啓史
キャスト：佐藤健、武井咲、新田真剣佑、青木崇高、蒼井優、伊勢谷友介、土屋太鳳、有村架純、江口洋介
制作プロダクション・配給：ワーナー・ブラザース映画
（C）和月伸宏／集英社 （C）2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会