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<ライブレポート>androp、image worldの5周年を祝福 「今日また夢が叶いました」

 andropが、3月12日にBillboard Live OSAKAで【image world -5th. Anniversary live-】を開催した。

 今年デビュー12年目を迎えたandrop。本公演は、自身のレーベル”image world”設立から5周年を記念したもの。2020年の12月13日にBillboard Live TOKYOで行われた、毎年恒例のデビュー周年記念ライブ【androp -11th Anniversary Special Live- at Billboard】を成功させた彼らにとって約3か月ぶりとなる今回のライブでは、佐藤雄大をキーボードに迎え、熟練されたバンドのサウンドをたっぷりと堪能することができた。

 開演時間になると会場の照明が暗転し、ステージに設置された電球の灯りが温かな雰囲気を作り出す。メンバーがステージに登場すると、佐藤拓也(Gt)の繊麗なアルペジオから始まる「Tonbi」でライブがスタート。内澤崇仁(Vo/Gt)の滑らかな裏声が会場全体に広がる。続いて佐藤がアコギを抱え、未発表曲「Know-how」が始まると、ループされる前田恭介(Ba)のベースラインとタイトにビートを刻む伊藤彬彦(Dr)のドラムが心地良いグルーブを生み出していった。

 「今日は来てくれてありがとうございます」と内澤が挨拶して始まった最初のMC。大阪で観客を前にしてライブを行うのは実に1年6か月ぶり。内澤は「今日は最後まで楽しんでいってください」と意気込む。そして、ちょうど10年前に発売された3枚目のアルバム『door』から「Youth」をパフォーマンス。その後も伊藤のファンキーな16ビートとは裏腹に内澤がしっとりと歌い上げる未発表曲「Moonlight」、コール&レスポンスで観客と一体となったこちらも未発表曲の「Supercar」と立て続けに披露していった。

 中盤のMCでは、内澤が「皆さんの顔を見れることがとても嬉しいです」と感謝を伝える。佐藤も「今まで当たり前だったことがこんなに幸せだったと改めて実感してます」と語っていた。その後はミディアムナンバー「Astra Nova」がスタート。内澤の歌声をたっぷりと堪能した後は最新曲の「RainMan」。前田は楽器をコントラバスにチェンジし、内澤の繊細な歌声をメンバーが放つ優しい音色がそっと包み込む。一転して、赤と紫の洒落た照明の中で、ジャジーなメロディを奏でた未発表曲の「Lonely」。ストーリーのように移り変わっていく曲を目の前にして、観客はいつの間にかandropの想像する世界へと導かれていった。

 ライブはとうとう佳境へ。「いいですね、一つのことを共有し合うのは」と改めてライブへの幸福感を感じている様子の内澤。最後のMCでは「色々と模索しながらも、音楽を届けていきたいなと思います」と前向きな言葉を投げかけた。そして、色んな思いでこの場所に集まってくれた観客に向かって「今日また夢が叶いました」と感謝を伝える。その後、「僕らの音楽はいつも寄り添えるように」という想いを込めて作られた「Hikari」を披露。”思い通りにいかない日があっても それすら「幸せ」と呼びたい”と闇に光を見出す歌詞が、昨今の状況と重なって心を揺さぶられる。そして最後を飾った楽曲は、メンバーが初めて演奏を合わせたという、バンドの原点となった「Image Word」。内澤の感情溢れる歌声が会場全体に響き渡った。

 アンコールに応えてステージに戻ってきたandropは、「Encore」で会場を再び盛り上げる。「最後はっちゃけちゃいますか」という振りから始まった「SOS!」。高揚感のあるメロディに乗りながら、途中、前田や佐藤がソロを魅せていくシーンも。ライブならではの昂揚感や感情をリスナーに伝えたパフォーマンスを終え、「また音楽で会いましょう」という言葉を残し、andropはステージを後にした。この日のライブの様子はアーカイブ配信にて、3月19日まで視聴可能だ。

Text by Tatsuya Tanami
Photo by Hoshina Ogawa

◎公演情報
【image world -5th. Anniversary live-ONLINE SHOW LIVE LOVERS from Billboard Live supported by CASIO】
大阪・Billboard Live OSAKA
配信チケット:2,800円
アーカイブ配信:2021年3月19日(金)まで
チケット購入:https://eplus.jp/androp5th-st/

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