過去最高の全米アナログ盤年間売上、リル・ナズ・Xが史上最高の“14xプラチナ”、テイラーがアルバム首位返り咲き:今週の洋楽まとめニュース

2021年1月16日 / 11:00

 今週の洋楽まとめニュースは、アナログ・レコードに関する話題から。MRCデータによると、過去30年間における売上調査の中で、昨年アナログ・レコードが過去最高の年間売上を記録した。これを後押したのは、2020年1月3日から12月31日までの集計期間で最も売れたハリー・スタイルズの最新アルバム『ファイン・ライン』で、そのセールス枚数は23万2,000枚だった。2020年のアナログ・レコードの総売上は2,754万枚で、2019年と比較して46.2%増加した。2020年は15年連続でアナログ・レコードの年間売上が伸びた年となり、1991年にMRCデータが売上調査を開始して以来、アナログ・レコードが過去最高の年間売上を記録した年となった。また、2020年12月24日までの1週間で184万枚の売上を記録し、史上最高の週間セールスを記録した。驚くことに、2020年はすべてのフォーマット(CD、デジタル・アルバム、アナログ・レコード、カセットなど)を含むアルバム全体の総売上が、2015年以来最小の減少を記録した。

2020年の全米でのアナログ盤年間売上が過去最高を記録、最も売れたのはハリー・スタイルズ

 リル・ナズ・Xの「オールド・タウン・ロード feat. ビリー・レイ・サイラス」が、アメリカレコード協会(RIAA)により認定された楽曲の最高ユニット記録を更新し、米国内において“14xプラチナ”に認定された。これは楽曲換算ユニットの合計が1,400万ユニットに到達したことを意味する。RIAAによると、1換算ユニットは、1ダウンロード、またはオーディオ/ビデオ・ストリーミングで150再生に相当する。リル・ナズ・XはSNSでこのニュースに反応し、「“オールド・タウン・ロード”が正式に14xプラチナになった!これまでのどの楽曲より多いプラチナだ!レッツ・ゴー!」と興奮気味に全て大文字でツイート。インスタグラムの投稿にいち早く反応したシザは、「BRUH!!!大爆笑、ダイアモンドより高いものって何!?????宝石は思いつかないから、誰か彼にラジオ(電波)をあげて」とお祝いコメントを残し、多くのユーザーが“いいね”した。この楽曲でコラボしたビリー・レイ・サイラスも、「信じられない。言葉もない。#OTRは今や14xプラチナで、音楽史上最も多く認定された楽曲になった。Thank YOU!」とSNSで感謝している。

リル・ナズ・X、「オールド・タウン・ロード」が米国で史上最高の“14xプラチナ”認定

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、24kGoldnの「ムード feat.イアン・ディオール」が8週目の1位をキープした。先週のチャートで4週ぶりに首位復帰を果たした「ムード」は、 ストリーミング・ソング・チャートでも先週の5位から1位に返り咲き、エアプレイ・チャートでは11週目、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートでは各19週、ラップ・ソング・チャートでは13週目の1位をそれぞれキープした。そして4位は先週に続き、ジャスティン・ビーバーの「HOLY feat.チャンス・ザ・ラッパー」がキープ。ジャスティンは、1月1日にリリースした新曲「Anyone」も今週6位に初登場させ、TOP10に2曲を送り込んでいる。両曲の間、5位にはクリス・ブラウン&ヤング・サグのコラボレーション・ソング「ゴー・クレイジー」が先週の6位から上昇し、TOP5入りを果たした。初のランクインからTOP5までに要した期間は35週となる。

【米ビルボード・ソング・チャート】24kGoldn&イアン・ディオール通算8週目のNo.1、ジャスティン新曲初登場6位

 そしてアルバム・チャートでは、テイラー・スウィフトの『エヴァーモア』が返り咲き、3週目の1位を獲得した。先週、プレイボーイ・カルティの『Whole Lotta Red』が1位にデビューしたことで、2位にダウンした『エヴァーモア』だが、週間セールスが16,000、ストリーミングは38,000ユニット(5,043万再生)とそれぞれ大幅に減少させることなく、今週首位復帰を果たした。その『Whole Lotta Red』は、前週から66%もユニット数を落として5位にランクダウンしている。とはいえ、『エヴァーモア』が今週獲得したユニット数は56,000で、1位を獲得したアルバムの平均値からみると少なく、前週からも22%減少している。続いて2位には、先週46位から3位にジャンプアップしたリル・ダークの『ザ・ボイス』が上昇し、最高位を更新した。これまでの自己最高位は、2020年7月11日付チャートで前作『Just Cause Y’all Waited 2』が記録した2位で、同位に並んだ。先週から28%減少しているが、週間ユニットは48,000を獲得している。

【米ビルボード・アルバム・チャート】テイラー・スウィフト『エヴァーモア』首位返り咲き、通算3週目のNo.1獲得

 また、テイラー・スウィフトが、最新の米ビルボード・アーティスト・チャート“Artist 100”(2021年1月16日付)で45週目の首位を獲得し、自身が持つ最長記録を更新した。2014年に発足した“Artist 100”は、アルバムや楽曲のセールス、ラジオ、ストリーミング、SNSにおけるファン交流の指標に基づき、米国内でのアーティスト人気を総合的にランキングしたウィークリー・チャートだ。テイラー以下は、ドレイクが31週、ザ ・ウィークエンドが20週、BTSとアリアナ・グランデが15週で続いている。テイラーは、最新アルバム『エヴァーモア』と、その前の『フォークロア』の力でアーティスト・チャートの首位を維持。『エヴァーモア』は、先述の通り米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で3週目の1位、『フォークロア』は29,000ユニットで現在11位にチャートインしている(首位は8週獲得)。

テイラー・スウィフト、米ビルボード・アーティスト・チャートで前人未到の45週目の首位獲得

 

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