【深ヨミ】矢沢永吉初のバラードベストと星野源のシングルBOX セールス上の特徴とは

2020年11月1日 / 14:00

 11月2日付のBillboard JAPAN “Top Albums Sales”で、矢沢永吉『「STANDARD」~THE BALLAD BEST~』が46,044枚を売り上げ2位を、星野源『Gen Hoshino Singles Box “GRATITUDE”』が43,813枚を売り上げて3位を獲得した(集計期間2020年10月19日~2020年10月25日)。

 『「STANDARD」~THE BALLAD BEST~』は2013年と2015年に発売されたオールタイム・ベスト2作に続く3作目のベストアルバム。オールタイム・ベストに未収録の楽曲や代表曲のリメイク作品など、矢沢永吉としての45年のキャリアで初のバラード・ベスト。一方、星野源『Gen Hoshino Singles Box “GRATITUDE”』はデビュー10周年を記念し、1st Sg「くだらないの中に」から11th Sg「ドラえもん」までシングル全11作品を、初回限定盤で復刻したBOXである。

 今回はこれら2作品について、人気の地域やECサイトと実店舗の売上の比率を検証する。SoundScan Japanのセールスデータを使用して地域別の売上比率を調査した結果をグラフ1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/93819/2 )に示す。

 どちらも北海道、東北、九州の比率が全アルバムより比率が高い。両者ともに知名度が高く、どこの店舗でも購入できる状態にあることがわかる。『「STANDARD」~THE BALLAD BEST~』は関東の比率が全アルバム38.3%に対し32.8%と極端に低く、それ以外の地域では総じて全アルバムよりも高くなっている。長年にわたるライブ活動を通じて全国に赴き、各地にファンが定着していることがわかる。

 対して『Gen Hoshino Singles Box “GRATITUDE”』は前述の北海道、東北、九州に加え関東の比率が39.9%と全アルバムよりもさらに高く、北海道、東北、関東だけで50%を超えている。大都市圏を含む中部や近畿は全アルバムよりも低くなっており都市に偏重しているのではないことから、全国的に知名度が高く大型店以外でも購入できるが東日本で人気が高いと推測される。

 次にECサイトと実店舗の売上の比率を比較した結果をグラフ2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/93819/3 )に示す。『「STANDARD」~THE BALLAD BEST~』はEC41.8%、実店舗58.2%と実店舗の方が多い。販売チェーンごとに異なる特典が設定されていることもその一因と考えられる。コアなファンであれば近隣の複数の店舗を訪れた人も多いことだろう。逆に『Gen Hoshino Singles Box “GRATITUDE”』はECサイトの比率が91.4%と圧倒的に高くなっている。これは星野源のファン層の特性というよりは、この作品がBOXのため高額であること、パッケージのサイズが大きいことなどの要因が大きいと思われる。高額であれば割引のあるECサイトを利用する人が多くなるしサイズが大きく持ち運びにくいものはついで買いで購入されにくいためだ。

 両アーティストにとって節目の作品の売上が今後どのように推移するか、これからも注目していきたい。


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矢沢永吉

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