<ライブレポート>Crossfaith、配信ライブ【SPECIES VIRTUAL WORLD TOUR ‘OPEN THE DIMENSIONS’】開催 新しい音楽の形を世界に魅せる

2020年9月17日 / 19:00

 Crossfaithが、自身初となる配信型バーチャルツアー【SPECIES VIRTUAL WORLD TOUR ‘OPEN THE DIMENSIONS’】を開催した。本配信は、世界最大のライブ・エンターテイメント企業・Live Nationが手掛けるライブ配信プログラム“TOKYO SESSIONS”によるもの。その第1弾アーティストとしてCrossfaithが登場した。また、日本だけでなく、アジア・オセアニア、ヨーロッパ、米州のファンのタイムゾーンにあった配信も決行。今回、2月に行われた【BLARE FEST. 2020】以来、約7か月ぶりとなる公演。ヘヴィーミュージック界で圧倒的な存在感を放つCrossfaithのパフォーマンスをここでは紹介していく。

 開始時間と共にメンバーが幻想的なアンサンブルを奏で始めると、そこからドラムのカウントと共に「Monolith」でライブがスタートした。今回のステージは、メンバーが対面で円を描くように演奏するスタイルだ。さらに配信サービスの高音質によって、Crossfaithの要である重低音が体の隅々にまで伝ってくる。そして5月に発売された、ニューEP『SPECIES EP』から、ライブ初披露となる「Digital Parasite」を投下。序盤から一気にライブのボルテージを上げていく。勢いが続くままに、同じくEPに収録されている「Endorphin」へ。ここではステージ中央に同楽曲のMUSIC VIDEOにも出演した女性ダンサーが登場する演出を見せ、観客を驚かせていった。

 「準備はいいか!?」とKoieのコールから始まった、パーティーソング「Jägerbomb」。各メンバーがカメラ目線で掛け声を叫び、獰猛さのあるヘドバンとブレイクダウンでステージの熱量を上げていく。ここで、ゲストボーカルとしてラッパー・Jin Doggが登場。ハードコアのニュースタイルを確立した「None of Your Business」を歌い上げると、観客からは「最高」というコメントが。Tatsuyaのドラムソロでは、激しくホワイトライトが明滅し、重厚感のあるドラムの躍動感と臨場感がびしびしと伝わってきた。そして、観客から歓喜のコメントが殺到した「Freedom」では、共作したイングランド出身のバンド・エンター・シカリのボーカル・ルー・レイノルズと映像で共演。正に配信でしかできない演出だ。ここでさらに観客を喜ばせる一曲が披露される。彼らの1stアルバム『The Artificial Theory for the Dramatic Beauty』に収録されている「K」だ。ラストパートでKoieとKazukiが対面に歌う場面が繰り広げられ、お互いが感情を爆発させるような姿が印象的だった。久しぶりとなるこのナンバーが作られた時、メンバーの平均年齢は19歳。改めてCrossfaithの音楽性の才能に度肝を抜かれる。

 終盤、Koieが配信ライブ開催への感謝を伝え、世界で起きている未曾有の出来事について「俺たちは止まらない」、「共に戦おう」と前向きな言葉を投げかける。そして一転ここでバラードトラック「Tears Fall」を届けた。「System X」から「Xeno」へと狂熱にフィナーレへと導いていき、最後は「Countdown To Hell」を炸裂。ウォール・オブ・デスしたくなった観客は自分だけではなかったはずだ。最後はメンバーが思い思いに演奏し、ステージは熱気を帯びたまま、ライブの幕が閉じた。

 ライブ終了後、JAPAN TOURの開催決定が発表された。2020年11月28日に東京・新木場STUDIO COAST、12月6日に大阪・なんばHATCHで行われる予定だ。詳細は後日発表されるとのこと。さらに2021年6月17日~20日の4日間、ベルギーで開催されるフェス【GRASPOP METAL MEETING 25th ANNIVERSARY】、そして6月16日・17日の2日間、ポルトガルで開催されるフェス【VOA HEAVY ROCK FESTIVAL】に出演することも決定。世界を股にかけて活躍するCrossfaith。彼らと直接再開する日が待ち遠しい。

Text by Tatsuya Tanami
Photo by Taichi Nishimaki

◎配信情報
【SPECIES VIRTUAL WORLD TOUR ‘OPEN THE DIMENSIONS’】
2020年9月12日(土) 生配信
<セットリスト>
1. Monolith
2. Digital Parasite
3. Endorphin
4. Hounds Of The Apocalypse
5. Jägerbomb
6. None of Your Business (feat. Jin Dogg)
7. Madness
8. Freedom (feat. Rou Reynolds from Enter Shikari)
9. K
10. Tears Fall
11. System X
12. Xeno
13. Countdown To Hell


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