【米ビルボード・アルバム・チャート】テイラー・スウィフト堂々の首位、ロジック/ザ・キッド・ラロイがTOP10デビュー

2020年8月3日 / 12:20

 テイラー・スウィフトの新作『フォークロア』が堂々のNo.1デビューを飾った、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 7月24日にサプライズ・リリースされた本作『フォークロア』で、自身7作目のアルバム・チャート1位を獲得したテイラー。その7作全てが首位デビューを果たし、女性アーティストとしてはビヨンセ、レディー・ガガ、マドンナ、ブリトニー・スピアーズとタイだった6作を上回る、歴代最多記録を達成した。なお、マドンナは9作が1位を獲得しているが、初登場での首位獲得作品が6作となる。すべてのアーティストを含めると、初登場首位獲得数はジェイ・Zの14作が歴代トップ。女性アーティストとして最も多く1位を獲得したのはバーブラ・ストライサンドの11作で、続いて前述のマドンナ(9作)、そしてテイラーとタイ記録のジャネット・ジャクソン(7作)が続く。首位獲得数歴代最多記録は、ビートルズの19作。

 『フォークロア』の初動ユニットは846,000で、7月25日付チャートで故ジュース・ワールドの『レジェンズ・ネヴァー・ダイ』(今週3位)が記録した497,000ユニットを大きく上回る、2020年度最大の週間ユニット数を打ち出した。そのうち、218,000がアルバム・ストリーミング(SEA)、13,000が楽曲単体によるユニット数(TEA)、615,000がアルバム・セールスで、週間セールスとしても今年最大の売り上げを達成した。

 2019年9月7日付チャートで同1位に初登場した前作『ラヴァー』(2019年)は、初週だけで679,000を売り上げているが、『ラヴァー』は数種類のCDが全ての店舗で購入可能だったのに対し、本作のパッケージは公式ウェブサイトでの販売のみで、ほぼ同等の売り上げを達成している。『フォークロア』のパッケージは、8月7日にすべての店舗で正式に販売される予定で、翌週は売上が増加し、ユニット数も上昇することが予想される。なお、本作にもCD、LP、カセットテープのパッケージ・セールスに加え、公式ウェブサイトで販売された10以上のグッズによるバンドルが含まれる。

 過去4年間の週間ユニット記録は、1位が『レピュテーション』(2017年)で1,240,000、2位が前作『ラヴァー』(2019年)で867,000、そして3位が本作『フォークロア』の846,000とテイラーがTOP3を独占。それ以前にテイラーの記録を上回ったのは、2016年5月21日付チャートでドレイクの『ヴューズ』が記録した1,040,000で、約4年間その記録は破られていない。また、テイラーはこれで首位を獲得した7作品全ての初動セールス数が50万を突破するという快挙も打ち出している。 週間セールスが50万枚以上を突破したアルバムの獲得記録としても、同6作で並んでいたエミネムを上回る歴代最多記録を更新した。

テイラー・スウィフト初動セールス数記録
『フィアレス』592,000(2008年11月29日)
『スピーク・ナウ』1,047,000 (2010年11月13日)
『レッド』1,208,000 (2012年11月10日)
『1989』1,287,000(2014年11月15日)
『レピュテーション』1,216,000(2017年12月2日)
『ラヴァー』679,000(2019年9月7日)
『フォークロア』615,000(2020年8月8日)

 また、週間ストリーミング記録としても、2020年度における女性アーティスト最大の2億8,985万再生を記録し、アリアナ・グランデの『thank u, next』(2019年2月23日)が記録した3億7,007万回に次ぐ歴代2位についた。2020年度の週間最大ストリーミングは、前述のジュース・ワールド『レジェンズ・ネヴァー・ダイ』が記録した4億2,263万再生。

2020年度 週間ストリーミング記録TOP5
ジュース・ワールド『レジェンズ・ネヴァー・ダイ』(7月25日 / 4億2,263万再生)
リル・ウージー・ヴァート『エターナル・アテイク』(3月21日 / 4億420万再生)
リル・ウージー・ヴァート『エターナル・アテイク』(3月28日 / 3億4,872万再生)
テイラー・スウィフト『フォークロア』(8月8日 / 2億8,985万再生)
ドレイク『ダーク・レーン・デモ・テープス』(5月16日 / 2億6,910万再生)

 テイラーには大きく差をつけられたが、初動221,000ユニットと好記録を打ち出して2位にデビューしたのは、ロジックの『ノー・プレッシャー』。221,000ユニットのうち、172,000がアルバム・セールス、48,000がアルバム・ストリーミングと、ラッパーの作品としては珍しくセールスがストリーミングを大きく上回った。売上には、公式ウェブサイトで販売されたグッズによるバンドルが含まれている。また、ロジックは本作で引退を公言していて、そういった話題性もユニット数に反映したと思われる。

 本作『ノー・プレッシャー』は、昨年の3月25日付チャートで1位に初登場した前作『コンフェッション・オブ・ア・デンジャラス・マインド』から約1年、6作目となるスタジオ・アルバムで、最高位4位を記録したデビュー・アルバム『アンダー・プレッシャー』(2014年)からは全てのアルバムがTOP5入りを果たしている。首位獲得は『コンフェッション・オブ・ア・デンジャラス・マインド』と、3rdアルバム『エヴリバディ』(2017年)、そして2018年に1位をマークしたミックステープ『ボビー・タランティーノII』の3作がある。

 先週の21位から6位に浮上したガンナの『ワンナ』は、7月24日に8曲が追加されたデラックス・エディションがリリースされ、それらの楽曲によるストリーミングが上昇し、前週から205%増加の67,000ユニットを記録し再TOP10入りを果たした。本作をはじめ、2020年はこの手法により再ランクインするアーティストが続出している。なお、本作『ワンナ』は6月6日付チャートで首位デビューを果たしたばかり。

 今週8位に初登場したのは、オーストラリア出身の若手ラッパー/シンガー=ザ・キッド・ラロイのデビュー・アルバム『Fuck Love』。初動ユニットは40,000で、33,000がアルバム・ストリーミング、7,000がアルバム・セールスという内訳だった。初週の視聴回数は4,939万再生を記録している。アイルランドで10位、ニュージーランドで5位、そして本国オーストラリアでは3位をマークし、いずれも自己最高位を更新した。

 本作からは、ジュース・ワールドとコラボレーションしたリード・シングル「Go」が、ソング・チャート“Hot 100”で初のランクインとなる52位をマークし、ゲストとして参加したジュースの「Hate the Other Side」が10位に初登場(7月25日付チャート)するなど、シングル曲のヒットを本作のプロモーションに繋げている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、8月7日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『フォークロア』テイラー・スウィフト
2位『ノー・プレッシャー』ロジック
3位『レジェンズ・ネヴァー・ダイ』ジュース・ワールド
4位『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』ポップ・スモーク
5位『ハミルトン:アン・アメリカン・ミュージカル』サウンドトラック
6位『ワンナ』ガンナ
7位『マイ・ターン』リル・ベイビー
8位『Fuck Love』ザ・キッド・ラロイ
9位『ハリウッズ・ブリーディング』ポスト・マローン
10位『ファイン・ライン』ハリー・スタイルズ


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