祝・サブスク解禁! いつだってカッコ良い、とんねるずの5曲

2020年3月2日 / 18:00

祝・サブスク解禁! いつだってカッコ良い、とんねるずの5曲 (okmusic UP's)

嵐、サザンオールスターズ、aikoなど、多くのビッグアーティストがサブスクでの配信を解禁して話題になっている昨今。個人的に嬉しかったのが、とんねるずのサブスク解禁! お笑い芸人として活躍しながら、歌手としてもヒット曲を連発。野猿、矢島美容室などたくさんの音楽ユニットでも活躍し、現在も木梨憲武がソロ、石橋貴明がB Pressureとして活動している彼ら。決して片手間でない本気の音楽活動を長きに渡って続け、多くの名曲を生み出してきたとんねるずの楽曲と関連曲を5曲セレクト。とんねるずはいつだってカッコ良い!
「一気!」(’84)/とんねるず

『オールナイトフジ』のテレビカメラ転倒事件、一気コールの大流行で“居酒屋での一気飲み禁止”の社会現象を起こすなど、とんねるずの存在とヤンチャぶりを知らしめたこの曲。作詞に秋元 康が初起用され、その後多くの名曲を生み出す最強タッグの誕生となった曲でもある。発売時、まだ小学生だった僕は、学ラン姿で大暴れするふたりに衝撃を受けて、“こんなカッコ良い大人がいるんだ!”とひたすら憧れたのを覚えてる。今思うとだけど、一番最初に食らったパンクの衝撃はブルーハーツでもピストルズでもなく、とんねるずだったのかもしれない…と、ここまで書いて「一気!」はビクター時代の楽曲のため、配信されていないことが発覚。ギャフン! 「一気!」収録の『成増』と、僕が初めてカセットテープで買った『仏滅そだち』の配信を切望!!
「情けねえ」(’91)/とんねるず

「雨の西麻布」「迷惑でしょうが」といった演歌/歌謡曲調の曲から、「嵐のマッチョマン」などディスコ調の曲、「ガラガラヘビがやってくる」「がじゃいも」などコミックソング調の曲とさまざまなスタイルに挑戦し、どれも大ヒットさせてきたとんねるず。湾岸戦争が勃発した91年に発表したこの曲は社会を風刺したメッセージソングで、ふたりのシリアスな歌声にドキッとしたし、こういう曲も歌えてしまうところが彼らのすごさ。とんねるずは同年、この曲で『紅白歌合戦』に初出場となったが、そこはやはりお笑い芸人。パンイチに全身白塗り&赤塗り、アフロヘアーという格好で登場し、最後は背中に書いた“受信料を払おう”のメッセージを残すパフォーマンスで強烈なインパクトを残した。やることがいちいちカッコ良い!
「Be cool!」(’99)/野猿

98年、テレビ『とんねるずのみなさんのおかげでした』で生まれた、とんねるずと番組スタッフによるヴォーカル&ダンス・ユニット。エイベックスから「Get down」でデビューし、シングル11枚とアルバム3枚をリリース。内輪ネタで始まったユニットながら、楽曲の良さと本格的なダンスでどれも大ヒット作となり、99年リリースの4thシングル「Be cool!」で同年、紅白歌合戦に出場。フジテレビのスタッフがNHKの紅白に歌手として出演するというだけで面白いが、91年のとんねるず出演時同様、パンイチに全身白塗り(ひとり赤塗り)、アフロヘアーという格好で登場し、最後は髪の毛を剃って描いた“髪文字”でメッセージを残すパフォーマンスで再び衝撃を与えた。
「ニホンノミカタ -ネバダカラキマシタ-」(’08) /矢島美容室

とんねるず、DJ OZMAプロデュースによる、とんねるず&OZMAに酷似したアメリカ・ネバダ州から来た、ヤジマ3姉妹によるユニットが、08年に「ニホンノミカタ -ネバダカラキマシタ-」でデビューした。当初はビザが切れるため、年内で解散する予定だったが「ニホンノミカタ」が大ヒット曲となり、解散を撤回。シングル5枚とアルバム1枚をリリース。2010年には映画『矢島美容室 THE MOVIE ~夢をつかまネバダ~』も公開された。映画『ドリームガールズ』を彷彿させる80sテイストの世界観、楽曲と演奏の素晴らしさは、テレビの企画モノを超えたクオリティーの高さ! ノリで始まった企画ユニットは多数存在するが、その全てで結果を出しているところがものすごい。
「GG STAND UP!!(feat.松本孝弘)」 (’19)/木梨憲武

昨年、ソロ名義で音楽活動を始めたノリさんの1stEP『木梨ファンク ~NORI NORI NO-RI~』に収録。ギターに松本孝弘を迎えた、グルービーなディスコナンバーとなっている。《ジジイどもGet up! Stand up!》と同世代にエールを送るこの曲は、元来の歌の上手さに歳を重ねたからこその説得力も加わり、文句なしのカッコ良さ。57歳でソロデビューという新しい挑戦に挑む姿勢もカッコ良すぎて、小学生だった僕が“こんなカッコ良い大人がいるんだ”と憧れたように、“こんなカッコ良いジジイがいるんだ”と憧れさせてくれる。タカさんも昨年、野猿のメンバーだった平山晃哉、神波憲人とともにB Pressureを結成し、小さなライヴハウスから活動をスタートさせている。やっぱり、とんねるずはいつだってカッコ良い!
TEXT:フジジュン(おばけえんとつ)

フジジュン プロフィール:1975年、長野県生まれ。『イカ天』の影響でロックに目覚めて、雑誌『宝島』を教科書に育った、ロックとお笑い好きのおもしろライター。オリコン株式会社や『インディーズマガジン』を経て、00年よりライター、編集者、デザイナー、ラジオDJ、漫画原作者として活動。12年に(株)FUJIJUN WORKSを立ち上げ、バカ社長(クレイジーSKB公認)に就任。メジャー、インディーズ問わず、邦楽ロックが得意分野だが、EBiDANなど若い男の子も大好き。笑いやバカの要素を含むバンドは大好物。


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