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【米ビルボード・アルバム・チャート】ロディ・リッチ首位返り咲き、ロッド・ウェーブ初TOP10入り

 ロディ・リッチの『プリーズ・エクスキューズ・ミー・フォー・ビーイング・アンチソーシャル』が返り咲きの首位獲得を果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 本作『プリーズ・エクスキューズ・ミー・フォー・ビーイング・アンチソーシャル』は、2019年12月21日付チャートで初登場1位を記録し、3週のブランクを経て今週2週目となる1位を獲得。週間ユニット数は97,000で、そのうちアルバムの純粋な売上枚数はたった1,000枚、ストリーミングによるユニット数が94,000と、視聴回数がそのほとんどを占めた。

 高ストリーミングを記録した理由としては、本作収録の「ザ・ボックス」によるヒットが大きい。同曲は、週間6,820万視聴を記録し、今週のソング・チャート“Hot 100”で自身初のNo.1獲得を果たしている。同時に、 ストリーミング・チャート、R&B/ヒップホップ・ソング・チャート、ラップ・ソング・チャートの3冠も達成した。

 先週に引き続き、今週も大型の新譜リリースがなかったため、TOP10はほぼ先週と同じ作品で構成されている。2位は、「サークルズ」が大ヒットを記録しているポスト・マローンの『ハリウッズ・ブリーディング』。週間65,000ユニットを記録し、前週の3位からワンランク・アップした。年をまたいで2週連続のトップを維持したハリー・スタイルズの『ファイン・ライン』も、週間49,000ユニットを記録し4位から3位にTOP3復帰している。

 先週No.1デビューを果たしたトラヴィス・スコット率いるコンピレーション・アルバム『ジャックボーイズ』は4位に転落。公式サイトでのグッズによる売り上げが一気に落ちたことが原因で、前週から70%もポイントダウンしている(週間47,000ユニット)。

 映画『アナと雪の女王2』のサウンドトラックは、引き続き5位をキープ。週間42,000ユニットと安定したポイントを獲得しているが、前作の勢いに比べると大ヒットとは言い難い。先週TOP10復帰したダベイビーの『カーク』は、13%増の41,000ユニットを記録して8位から6位に上昇。ビリー・アイリッシュの『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』(38,000ユニット)は、先週の6位から7位にダウンしているが、昨年4月のデビューから約8か月、TOP10に居座り続けている。ヤング・サグの『ソー・マッチ・ファン』(35,000ユニット)も、7位から8位に下降したが滞在週は長い。9位には、サマー・ウォーカーの『オーバー・イット』がランクインしている。

 今週10位に上昇したのは、米フロリダ出身のラッパー/シンガーのロッド・ウェーブによるデビューEP『ゲットー・ゴスペル』。シングル「ハート・オン・アイス」(今週59位)がスマッシュ・ヒットを記録したことで人気が上昇し、週間27,000ユニットを記録して、前週の17位から10位に自身初のTOP10入りを果たした。

 今週のチャートから集計法が変更され、動画共有サービスYouTubeのオンデマンド・ビデオ/オーディオ・ストリーミング数に加えて、Apple、Spotify、Tidal、Vevoの公式ビデオ・コンテンツの再生回数が、アルバムのユニット数として加算されることになった。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、1月17日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『プリーズ・エクスキューズ・ミー・フォー・ビーイング・アンチソーシャル』ロディ・リッチ
2位『ハリウッズ・ブリーディング』ポスト・マローン
3位『ファイン・ライン』ハリー・スタイルズ
4位『ジャックボーイズ』ジャックボーイズ
5位『アナと雪の女王2』サウンドトラック
6位『カーク』ダベイビー
7位『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』ビリー・アイリッシュ
8位『ソー・マッチ・ファン』ヤング・サグ
9位『オーヴァー・イット』サマー・ウォーカー
10位『ゲットー・ゴスペル』ロッド・ウェーブ

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