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BTS、ザ・ハリウッド・リポーター誌の表紙に「自分たちはベターではなく、ベストだと考えなければならない」

 長期休暇を終え再始動したBTSが、米誌ザ・ハリウッド・リポーター最新号の表紙を飾った。2019年10月2日に公開された特集記事では、彼らが初めて渡米した時の状況や、事務所との関係、今回の休暇についてなど、彼らの過去と現在がさまざまな角度から捉えられている。

 今や韓国のGDPの46.5億ドル(約4,980億円)分を生み出し、ヒュンダイやサムスンに匹敵するエコシステムに成長したBTSだが、それなりの下積み時代を経ており、たとえば2014年に初めて渡米した際には、キャパ約500人の名門ライブハウスThe Troubadourでの無料ライブに全く人が集まらず、メンバー自ら街を歩き回って集客しなければならなかった。それでも200人しか足を運んでくれなかったそうだが、5年経った今は約41,000人収容できる米ニューヨークのシティ・フィールド・スタジアムや、約90,000人収容できるカリフォルニアのローズ・ボウル・スタジアムを即日ソールドアウトするまでになった。

 「自分は(ほかのK-POPアーティストよりも)ベターではなく、ベストだと考えなければならない。あのステージに立っている時は、征服するつもりでやっている。自分たちが一番だと思っている」とRMは語っている。

 K-POP界の競争は激しい上に、アイドル・グループがたちの悪いマネージャーに騙されたりすることも残念ながら少なくない業界だが、BTSと所属事務所のBig Hitエンターテインメントの関係は良好だそうだ。記事で“もっと親切で穏やかな韓国のサイモン・コーウェル”と表現されている設立者のパン・シヒョクは、「会社を経営するにあたって、K-POP業界の慣行に歩み寄りながらも、その改善につながるような長期的なヴィジョンを示す最大限の努力をしている」とメールで回答している。

 RMはこの件について、韓国に“もルー・パールマン(のような悪徳マネージャー)が結構いるけれど”と認めつつも、「パンさんと話していると、とても敬意を払ってもらっていると感じる」と話しており、ジョングクも、「僕たちが自由にやりたいことをやれるようにしてくれている。どう言えばいいのかわからないけれど、お互いに必要としているんじゃないかな」と述べている。

 事務所とだけでなく、メンバー同士の関係も相変わらず良好だ。世界的に有名になった現在も、彼らはソウル市内で最も高価なマンションの700万ドル(約7.5億円)の一室で、寮のように二人と三人ずつで寝室をシェアしながら共同生活を送っている。駆け出しの頃から変わったことと言えば、壁にバンクシーの絵画が飾ってあることくらいだ。

 BTSは結成当初、別のグループ名も候補にあがっていた。パンによると、2012年にメンバーを揃えた際、Big KidsやYoung Nationなども検討したそうだが、最終的にはミレニアル世代の感覚と保守的な韓国社会との世代間闘争を連想させる防弾少年団(Bangtan Sonyeondan=BTS)に落ち着いた。

 韓国での調査によると、BTSのファンは83%が女性で、その45%が10代から30代だそうだ(50代は4%しかいない)。米国においてもファンは若い年齢層が占めているが、平均年齢は上がりつつある。オンライン・チケット市場サイトVivid Seatsによると、2018年と2019年を比較するとBTSのチケット・セールスは全体としては伸び、ザ・ローリング・ストーンズやイーグルスなどのレガシー・バンドを抜いたものの、2018年に50%を占めていた18歳から24歳までの女性ファンは、2019年には39%まで減っている。

 最近彼らがとった5週間の休暇については、心配するようなことでは全くないとメンバーたちは強調している。シュガは、グループが解散してしまう前兆なのではとの噂について、「そんな大げさなことじゃないよ」と述べ、RMも、「文字通りのバケーションだよ。自分はNetflixで“ストレンジャー・シングス”を観るのが好きで、食べたりビール飲んだりするのが大好きなただの若者なんだけれど……CNNとかBBCをつけると僕たちの休暇について話している。全くの別世界に生きているみたいだ」と困惑気味だ。

 Twitterで最もリツイートされた投稿TOP25に3つもランクインし、上にはバラク・オバマ元米大統領しかいないという圧倒的なSNSの王者とも言える彼らだが、今も時折“Bangtan Bombs”と呼ばれる短いホームビデオなどを投稿したり、個人的にコメントにリプライしたりしている。ジンは、「(投稿するのが)すごく好きだからしているんだよ」と話している。

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