今週の洋楽まとめニュースは、BTSの話題から。BTSの『Map of the Soul: Persona』が、韓国音楽史上最も売れたアルバムになったと米ビルボードが伝えた。2019年4月にリリースされた『Map of the Soul: Persona』が、セールス記録保持者だったキム・ゴンモの『間違った出会い』(1995年)の記録を上回ったことに着目した米ビルボードが【ギネス世界記録】に調査を依頼したところ、これが事実であるという回答を得た。さらに、ホールジーとのコラボ曲「Boy With Luv」が、アメリカで100万イクィヴァレント(相当)・ソング・ユニットを記録したことを受け、米レコード協会（RIAA）により6月20日にプラチナ認定された。
BTSの『Map of the Soul: Persona』が韓国音楽史上最も売れたアルバムに、米ビルボードが【ギネス世界記録】に確認
BTS＆ホールジー、コラボ曲「Boy With Luv」が米レコード協会によりプラチナ認定
2008年にユニバーサル・スタジオ・ハリウッドの大規模火災により、約50万曲分の貴重なマスター・テープが焼失していたとされる問題で、複数のアーティストやアーティストの遺産管理団体などがユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)を相手取り推定集団訴訟(putative class action lawsuit)を起こした。提訴したのはサウンドガーデン、故2パック(トゥパック・シャクール)の遺産管理団体、故トム・ペティの元妻ジェーン・ペティ、ホール、スティーヴ・アール。UMGに支払われた全ての賠償金と保険金の半分、またこれらの賠償金や保険金によって補償されなかった損失額の半分を回収することを求めている。
故2パック/故T・ペティ/サウンドガーデンなど、マスター音源の焼失を巡りユニバーサル・ミュージックを集団提訴
トム・ヨークによる最新ソロ・アルバム『ANIMA』が6月27日にダウンロード/ストリーミングで配信開始したほか、アルバム解禁に合わせて、同タイトルの“ワンリーラー(one-reeler)”も公開された。ワンリーラーとは、フィルム1巻き分の12分に満たない短編映画のことで、Netflixで限定配信されている。このワンリーラーには、アルバム『ANIMA』の収録曲3曲が使用され、監督は世界三大映画祭(ベネチア、カンヌ、ベルリン)の監督賞を全て受賞しているポール・トーマス・アンダーソンが手掛けている。監督の代表作には、最近だと『ファントム・スレッド(原題：Phantom Thread)』などが挙げられる。
トム・ヨーク、最新ソロAL『ANIMA』＆P.T.アンダーソンによる同名の短編映画の配信開始
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、リル・ナズ・Xの「オールド・タウン・ロードfeat.ビリー・レイ・サイラス」が、12週連続の1位を獲得した。Hot 100史上、通算12週以上の1位を記録したのは同曲が20曲目で、その他にはエド・シーランの「シェイプ・オブ・ユー」(2017年)やエミネムの「ルーズ・ユアセルフ」(2002年)など計9曲のタイトルが、同12週の首位をマークしている。今週は、2位にテイラー・スウィフトの新曲「ユー・ニード・トゥ・カーム・ダウン」が初登場し、1位とのポイント差をようやく1/2未満に縮めたが、それでもまだ半数弱のポイント差がある。
【米ビルボード・ソング・チャート】リル・ナズ・Xが12週目の首位死守、テイラー新曲は2位に初登場
そして、米ビルボード・アルバム・チャートでは、マドンナの新作『マダムX』が初登場1位を獲得し、同チャートでの首位獲得は、12thアルバム『MDNA』(2012年)以来7年ぶり、9作目の快挙となった。これは女性アーティストとしては、バーブラ・ストライサンドのもつ11作に次ぐ歴代2番目の記録である。またマドンナは、『マダムX』から「God Control」のミュージック・ビデオを公開した。ビデオは、マドンナが銃の危険性についてのクラブ・アンセムを最新作に収録することで伝えたかった、銃暴力はいかなる場所で、いかなる時でも起こりえる出来事で、根絶しなければならないというメッセージを体現している。
【米ビルボード・アルバム・チャート】マドンナ9作目の全米首位、B・スプリングスティーンが2位に続く
マドンナ、銃暴力に焦点を当てた「God Control」のMV公開
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