X


ビッケブランカ、ツアーファイナルでシングルリリース&ワンマン公演開催をサプライズ発表

2月10日(日)@東京・Zepp Tokyo photo by 星野健太 (okmusic UP's)

ビッケブランカが2月10日(日)、Zepp Tokyoで『WIZARD TOUR 2019』のファイナル公演を行なった。このツアーが発表されたのは昨年6月29日にSHIBUYA TSUTAYA O-EASTで行なわれた『ULALA TOUR 2018』の最終公演。キャパシティ的にZepp TokyoはO-EASTの倍以上であるからして、この約半年でどれだけビッケの認知度と人気が高まったかがわかるというもの。

だが、インディーズ時代からライブを観続けてきた筆者からすると、ようやく会場のキャパシティがビッケのパフォーマンスのスケール感に追いついたという印象がある。カラダも歌声も動きも大きなビッケには今までのライブハウスはむしろ小さすぎたんじゃないかと、改めてそう思ったほど、Zepp Tokyoの広いステージで彼とバンドは縦横無尽に生き生きと動きながらダイナミックなパフォーマンスを繰り広げた。

 

ライブは徐々に“アゲて”いくのではなく、序盤からいきなりフル回転。シルエットで映されたビッケが2ndアルバム『wizard』の表題曲を(アルバムはピアノ曲だったが)ギターの音に乗せて歌い、このツアーのために用意された声優・佐久間レイの語りが被さったあとで紗幕が落ちると、勢いよく始まったのは「まっしろ」以前の最大のヒット曲「ウララ」だった。

続いて「ファビュラス」「アシカダンス」「Moon Ride」と、盛り上がり度の高いアップナンバーを矢継ぎ早に演奏。以前のツアーならライブ後半に持ってきていたこれらの曲を出し惜しみせず序盤から繰り出すあたりに強い自信と大胆不敵さを感じたが、攻めの姿勢はそれだけにあらず。「Moon Ride」ではピアノから離れて自らギターを弾きながら歌い、続いてのローファイなロック曲「Buntline Special」ではなんとキーボードのにしのえみも前に出てきてギターをプレイ。ビッケ、にしのえみ、そしてギタリストの井手上誠の3人が横並びになってエレキギターをかき鳴らす様は絵的にも面白く、興奮させられた。続いてビッケ史上最もハードなギター曲「Black Rover」へ。ここまでの7曲をMCはさまず一気に畳みかけた故、まだ前半だというのに会場の温度は相当の高さに。

ここでようやく“みなさんも楽しみにしてくれていたと思いますが、これだけは言い切れます。絶対に僕のほうが今日を楽しみにしてました!”などとMCをはさみ、ミディアム曲「Wednesday」などを落ち着いたトーンで演奏。そして、アニメ映画『詩季織々』の主題歌になった「WALK」をピアノ弾き語りで聴かせ、続いて現在もヒット中の名バラード「まっしろ」を情感込めてじっくりと歌い上げた。

 

だが、後半戦は後半戦でまた新たなる驚きのコーナーが用意されていた。ステージ後方にブースが出現し、ビッケ、にしの(Key)、若山(Dr)の3人がそこに並んでのDJセットがスタートしたのだ。クラブのようにミラーボールが回り出し、EDM的なトラックに乗せてビッケが歌ったのは「夏の夢」「Smash(Right This Way)」「キロン」の3曲。観客もハンズアップしながらカラダを揺らし、かくしてZepp Tokyoは大箱のクラブと化した。

 

そして井手上(Gt)がブライアン・メイばりのギターを鳴り響かせると、ビッケはフレディ・マーキュリーのように腕を何度も突き上げ(そういえば序盤でも彼はフレディよろしく“エーオ!”のコール&レスポンスを行なっていた)、そこからクイーン的なフレーズも満載の「Slave of Love」へ。さらに「Winter Beat」で会場全体を多幸感で満たすと、本編最後はスケール豊かなアンセム「Great Squall」にて大団円。

アンコール時にはニューシングルの発売とレコ発ワンマン(6月14日・新木場STUDIO COASTにて)も発表された。

 

初めて観る人にも、ずっと観続けてきた人にも、実に大胆な構成のエンターテインメント・ショーで驚きと喜びをたくさん与えたビッケブランカ。次は果たして何を見せてくれるのか、今からもう楽しみだ。

Text by 内本順一

Photo by 星野健太
【セットリスト】

00. Wizard

01. ウララ

02. ファビュラス

03. アシカダンス

04. Moon Ride

05. Buntline Special

06. Black Rover

07. Wednesday

08. Speech

09. Lights Out

10. WALK

11. まっしろ

12. 夏の夢リミックス

13. Smash (Right This Way)

14. キロン

15. Slave of Love

16. Winter Beat

17. Great Squall

ENCORE. Wake up sweetheart

■プレイリスト配信ページ

※ライブ音源ではございません

https://avex.lnk.to/vickeblanka-wizardtour2019
『Voom Voom Room』

6月14日(金) 東京 新木場STUDIO COAST

時間:開場17:30/開演18:30

チケット:all standing ¥4,500(税込)※ドリンク代別

<オフィシャル先行受付>

受付期間:2019年2月10日(日)21:00~2019年2月24日(日)23:59

※抽選受付となります。

https://eplus.jp/vickeblanka0614-hp/

音楽ニュースMUSIC NEWS

乃紫、新曲「初恋キラー」配信リリース 2ndワンマンのファンクラブ先行受付も開始

J-POP2024年5月8日

 乃紫が、新曲「初恋キラー」を年5月8日に配信リリースした。  「初恋キラー」は、3月のデモ公開以降、10万件に迫るUGCがTikTokで投稿され、注目を集めている楽曲。デモとは一味違う予想外の展開や、中毒性のあるサウンドに仕上がっていると … 続きを読む

Official髭男dism、7/24にメジャー3rdアルバム『Rejoice』発売&9月よりアリーナツアー開催へ

J-POP2024年5月7日

 Official髭男dismの約3年ぶりのフルアルバム『Rejoice』が7月24日に発売される。  本作にはTVアニメ『SPY×FAMILY』のオープニング主題歌「ミックスナッツ」や、フジテレビ系木曜劇場『silent』の主題歌で、20 … 続きを読む

長谷川白紙、新アーティスト写真で顔出し

J-POP2024年5月7日

 長谷川白紙が、自身の顔を写したアーティスト写真を公開した。  これまでイラストによるアーティスト写真を使用し、メディア上では顔の露出を行っていなかった長谷川白紙が、今回初めて実像をアーティスト写真にするという試みを決心。撮影とディレクショ … 続きを読む

マカロニえんぴつ、新曲「忘レナ唄」 MVメイキング映像を公開

J-POP2024年5月7日

 マカロニえんぴつが、新曲「忘レナ唄」のMVメイキング映像を公開した。  新曲「忘レナ唄」は、TVアニメ『忘却バッテリー』のエンディングテーマ。メイキング映像ではインタビュー映像と合わせ、制服姿のメンバーが演奏するシーンや、高校生たちと一緒 … 続きを読む

MUCC、ニューシングル『愛の唄』ジャケット公開 アーティスト写真も新たに

J-POP2024年5月7日

 MUCCが6月4日にリリースするメジャー移籍第1弾シングル『愛の唄』のジャケット写真を公開した。  今作のジャケット写真は初回限定盤、通常盤と2パターンの絵柄があり、初回限定盤は赤い薔薇に髑髏のデザイン、通常盤は赤い薔薇にハートのデザイン … 続きを読む