セレイナ・アン、新たな旅立ちへ! 1stアルバム『Departures』掲げたワンマンライブも大盛況で「ちょー嬉しい! セレイナのC!」

2018年6月10日 / 19:40

 セレイナ・アンが、今年3月にリリースした1stフルアルバム『Departures』を引っさげ、5月26日 東京・代官山UNIT、6月1日 大阪・梅田ジーラにてワンマンライブ【Departures LIVE! 2018】を開催した。

 新しい一歩を踏み出すことも多くなる春という季節、そんな旅立ちを応援するように「出発/出航」といった意味も込められたアルバム『Departures』。“旅”というテーマは『ZIP!』のコーナー「あおぞらキャラバン」を担当し注目されたセレイナ・アンにとっては縁深く、またメジャー1stアルバムという音楽活動にとっても新たなスタートを感じさせることから、今回のワンマンライブでは皆で新たな旅立ちを祝福するかのような暖かな雰囲気に包まれていた。またここでは代官山UNIT公演の模様を紹介、セレイナが音楽活動へ本格的に歩を進めるきっかけとなったエド・シーランのカバーも本公演では披露された。

 「出航しまーす!」セーラー風の衣装と満面の笑みで元気よく登場したセレイナは、旅立ちのオープニングにふさわしい陽気なカントリーナンバー「Pancake Club House」でライブをスタートさせる。ゆったりとカラダを揺らし、ワクワクしている様子の場内にセレイナも嬉しい気持ちを「セレイナのC!」という持ちネタで表現。こうしてオーディエンスを盛り上げるも、このあとはしっとりとバラード3曲「Kiss on November」「Morning Coffee」「Piece of Me」を披露していった。続いて、カバーを3曲。「新たな私をみせるためにも、力強く歌って見ました」と、海外ドラマ『glee』でエイミー・ワインハウスが歌唱する一曲をピアノ弾き語りでお届け、これまでの彼女のイメージよりも大人しくかつ、心の奥の感情が溢れてくるような力強い歌声を響かせる。また、彼女の世界一大好きなミュージシャンであるエド・シーランの「レゴハウス」、そしてこのパートラストは『リトル・マーメイド』より「アンダー・ザ・シー」で盛り上がりを見せた。

 ここに居合わせた各々がこのライブの思い出をそれぞれ紡ぐようにセレイナは、同会場で数年前に見たライブの思い出を振り返る。この日、彼女にとって代官山UNITに来るのは人生で二回目だったという。その一回目が「シンガーソングライターになろうと決心した」瞬間、エド・シーランのライブだった。今回の自分の新たなスタートとも言えるライブがこの代官山UNITで行えたことを「本当に運命なんじゃないかな?って思った」と語る。今回のテーマとなっている『Departures』、旅立ちや出発の原点には必ず心突き動かされたキッカケがあるだろう。彼女にとっての音楽的原点であるエドをリスペクトしているのは、そのギター弾き語りで歌う姿からも、その歌声のクセからも、そして今回の“旅”をテーマに取り入れたアルバムやこれまで作ってきた音楽からも十分に感じることができる。そして、自分の経験を共有するように「チャレンジすることを恐れないでほしい」と、より多くの皆の背中を押せるようなミュージシャンになるため引き続き努力していく姿勢を示していた。

 ライブも終盤、「That’s OK」で再びアルバム曲を中心に披露していく。「ちょー嬉しい! セレイナのC!」と心一つになっていく場内へ、「初心を忘れちゃいけないでしょ?」とMatt Cabと初めて制作し自身が“はじめてアーティストとして認められた”と感じた一曲「By My Side」を披露。そして、「なんて幸せなんだ! 本当に本当にありがとうございます!」と「Good Day」で本編を終了。また、アンコールでは「この曲がなきゃ終わらないでしょ!?」と「19」、「We Are One」で大合唱をうみだし、アルバム・リード曲「Don’t Call Me Baby」を届け、最後まで明るいセレイナ節で会場に笑顔を振りまき、初のアルバムを引っさげたワンマンライブを締めくくった。

 心情的な旅立ちの瞬間というのは、人それぞれ大小もあり境遇も異なるものだが、一つ皆共通するものをあげるとするならば、大雑把に自分がそうありたいと思う気持ちだろうし、今後なりたい自分に向かっていく人には見えてくるセレイナ・アンの挑戦的な姿勢が、この日のライブでは随所に感じられた。また、環境が変わり挑戦することを強いられる日々を送る人にとっては、彼女の歌がストレートに気持ちが切り替わるアイテムになり得よう。セレイナの歌も笑顔も、きっと皆のポジティブな感情を呼び起こす後押しをしてくれる、そんな感情が湧いたワンマンライブ【Departures LIVE! 2018】であった。

◎リリース情報
アルバム『Departures』
2018/3/28 RELEASE
TYCT-60114 3,400円(tax in.)
収録曲:
01.Pancake Club House
02.Don’t Call Me Baby ※リードソング
03.Good Day
04.Love & Sweet ※『ACUVUER DEFINER』キャンペーンCMソング
05.500 miles
06.Morning Coffee feat. Matt Cab
07.All I Need
08.Begin
09.Kiss on November
10.Goodbye My Dear
11.Forever
12.Piece of Me
13.We Are One (2.0 ver.)
http://celeinaann.com/

文:古川泰佑


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