ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズが、12月7日・8日にソロとしては初の来日公演を開催した。2018年5月にはさらに規模を拡大したツアーで再び日本に帰ってくる。
「日本と東京が大好きだからここでツアーを終えたかった」。そう語ってオーディエンスを湧かせたハリー・スタイルズは、9月に始まった初のソロ・ツアーの第一部最終公演を12月8日、東京のEX THEATER ROPPPONGIで敢行。ファースト・アルバム『ハリー・スタイルズ』の全収録曲にフリートウッド・マックなどのカバーを加えた、計15曲を披露した。
ワン・ダイレクション時代は考えられなかった小さな会場とあって、興奮し切ったファンの前に、深紅のグッチのスーツをまとい、ギターを抱えて登場した彼。4人編成のバンドを従えて、アップビートな曲ではミック・ジャガーを思わせる挑発的な身のこなしを見せ、歌声も以前よりタフに響かせて、存在感満々のロックンローラーに変身を遂げていた。ワン・ダイレクションの『ストックホルム・シンドローム』と『ホワット・メイクス・ユー・ビューティフル』も、思い切りロックにアレンジして聴かせるが、あちこちで日本語のMCを挿んだりと(『ニホンニスミタイ! カエリタクナイ!』などなど)、サービス精神の旺盛さは相変わらずだ。
サービス精神と言えば、アンコールでもこの日だけの素敵なサプライズを用意していた。いきなりフロアを見下ろすバルコニーに現れたハリーは、マイクも使わずに、アコギの弾き語りでリトル・ビッグ・タウンの『Girl Crush』を歌ってくれたのである。その後、大ヒット曲『サイン・オブ・ザ・タイムズ』でショウを締め括ると、お馴染みの「ガンバリマース!」の掛け声をキメて、たくさんの投げキスを送りながらステージをあとにした。
Text by 新谷洋子
【セットリスト】
Ever Since New York
Two Ghosts
Carolina
Sweet Creature
Only Angel
Woman
Meet Me In The Hallway
Just a Little Bit of Your Heart (アリアナ・グランデ カバー)
Stockholm Syndrome (ワン・ダイレクション)
What Makes You Beautiful (ワン・ダイレクション)
Kiwi
<アンコール>
Girl Crush (リトル・ビッグ・タウン カバー)
From The Dining Table
The Chain (フリートウッド・マック カバー)
Sign of the Times
アルバム『ハリー・スタイルズ』
発売中
¥2,400+税
※解説・歌詞・対訳付き
<収録曲>
01. Meet Me in the Hallway ミート・ミー・イン・ザ・ホールウェイ
02. Sign of the Times サイン・オブ・ザ・タイムズ
03. Carolina カロライナ
04. Two Ghosts トゥー・ゴースツ
05. Sweet Creature スウィート・クリーチャー
06. Only Angel オンリー・エンジェル
07. Kiwi キウイ
08. Ever Since New York エヴァー・シンス・ニュー・ヨーク
09. Woman ウーマン
10. From the Dining Table フロム・ザ・ダイニング・テーブル
【2018年 来日公演情報】
5月10日(木) 神戸ワールド記念ホール
5月12日(土) 幕張メッセ
https://www.creativeman.co.jp/artist/2018/05harry/