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追悼・USロックンロールのアイコン、トム・ペティが残した名曲5曲

ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲 (okmusic UP's)

10月2日にこの世を去ったトム・ペティ。偉大なアメリカのロックンロールのアイコン逝去のニュースは瞬く間に世界をかけめぐり、多くのファンを悲しませています。しかしながら、ここ日本では来日公演も少なく、全盛期を知る洋楽世代の根強いロックファン以外の、特に若い音楽ファンにはあまり知られていないのが現状でしょう。そこで今回は、トム・ペティの残した楽曲の中から選りすぐりの5曲を多くの人に触れて欲しいと願いを込めてご紹介します。
1. 「American Girl」(’77) /Tom Petty and The Heartbreakers

胸を高鳴らせるギターのリフが印象的なイントロから始まるカラっと乾いたこれぞアメリカン・ロックの王道と言えるサウンドに、作家としての才能が高く評価されている歌い出しの歌詞が続くトムの代名詞的な不朽の名作。トム・ペティの作品の中で最も愛されているのはきっとこの曲だろう。聴く者に勇気や希望を与えるポジティブさと開放感がたまらない「American Girl」は、今から41年前にトムのソロ活動としてのファースト・アルバムとしてリリースされた『Tom Petty and The Heartbreakers』に収録されているのだが、この曲のヒットによって、アルバムも後から評価されるようになったとのこと。心地好い秋晴れの日に、ドライブしながら聴きたい名曲だ。

https://www.youtube.com/watch?v=gqYZLNMDVJc2. 「I Won’t Back Down」(’89) /Tom Petty

トム・ペティのソロ名義作品から最初にご紹介するのは、アルバム『Full Moon Fever』に収録されている「Won’t Back Down」。プロデューサーとして名高いジェフ・リンとの共作であるこの楽曲は、タイトル通りの一歩も引かない男気溢れるパワフルなメッセージ・ソングである。歌詞の中で主人公は《You can stand me up at the gates of hell/But I won’t back down(地獄の入り口に立たされようとも屈しない)》と高らかに宣言し、諦めや逃げを拒否して断固戦う姿勢と決意がこれでもかといわんばかりに全面に押し出されたこの作品は、本国アメリカが見舞われた9.11の悲劇後にラジオで多くかけられた楽曲のひとつだったという。リリースから30年近く経過してもなお人々の背中を押し続けてくれている。

https://www.youtube.com/watch?v=nvlTJrNJ5lA3. 「Free Fallin’」(’89) /Tom Petty

続いてご紹介するのは、こちらも前述の「I Won’t Back Down」と同じアルバム『Full Moon Fever』に収録されている「Free Fallin’」。たった2日で書き上げられたという逸話を持つ楽曲でありながら、1996年のアカデミー賞を受賞した映画『Jerry Maguire(邦題『ザ・エージェント』)』の劇中において、主演のトム・クルーズが車を運転するシーンでサビを熱唱したことで人気が再燃し、トム史上、最も長くチャートインした楽曲である。自由になりたい男の歌は、少しも悪ぶれることなく前だけを向いているようにも聞こえるが、若干男性にしかわからない美学的なものを感じさせられるような気もなきにしもあらず。何にせよ、トム・クルーズばりに大声で歌えば気分は晴れそう!

https://www.youtube.com/watch?v=1lWJXDG2i0A4. 「Refugee」(’80) /Tom Petty and The Heartbreakers

闘争、反抗、奮起。その時代の象徴的なキーワードが散りばめられたトムの初期作品のひとつである「Refugee」。何度も繰り返されるフレーズ《you don’t have to live like a refugee(逃亡者のように生きる必要はないんだ)》が印象的な彼の代表曲のひとつであるこの作品が収録された大ヒット・アルバム『Damn the Torpedoes』は、トラブルを抱えたトムが当時の音楽業界に対して書いたとされている一方で、その作品性の高さにより、ロック界のみならず、メリッサ・エザーリッジらさまざまなジャンルのミュージシャンに影響を及ぼす作品となった。自由を手に入れるためには戦わなきゃいけないときもあるというのはいつの時代にも消えないはず。自分を奮起したいときに聴くと力をもらえる色褪せない名曲のひとつ。

https://www.youtube.com/watch?v=fFnOfpIJL0M5. 「Learning to Fly」(’91) /Tom Petty and The Heartbreakers

最後の楽曲は、四半世紀前にリリースされたアルバム『Into the Great Wide Open』に収録された「Learning to Fly」。これまでご紹介した楽曲のようにドラマチックな展開はなく、4つのコードのみで描かれたこの作品は、淡々と、実に軽快に演奏され、歌われている。そうしたシンプルな音の世界でのみ、生み出すことのできる究極の美しさが際立つこの作品は、多くの作品をともにしたジェフ・リンとのコラボレーション・ワークにおける最高傑作と謳われていることも付け加えておこう。聴く者が笑みも涙もこぼすという作品は世の中にそれほど存在しない。アメリカを代表するトム・ペティが長年のキャリアで多くのファンに愛された世界観のひとつをこの曲を聴いてぜひ感じてほしい。

https://www.youtube.com/watch?v=s5BJXwNeKsQTEXT:早乙女‘dorami’ゆうこ

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