カノエラナが7月30日に代官山UNITにて、3枚目のミニアルバム『カノエ暴走。』のリリースパーティーとして『今日もわやわや vol.4649 〜カノエ厨学夏休みの巻〜』を開校した。カノエ先生による終業式終了のアナウンスの後、校歌を斉唱。「私立カノエ厨学校校歌」というなんともカノエらしい1曲を歌い上げ、本日も勇者たちをカノエワールドに引き込んでいく。
今回のアルバムのリード曲となっている「たのしいバストの数え歌」では“あなたが好きなの何カップ?”と斬新な問いかけから始まり、巨乳に対する嫉妬が表現されていたりと面白い一曲。「谷間なんてできたことがねぇ!!!」という歌詞の部分では、やけくそになっているように見えて思わず笑ってしまった。MCでは地元である佐賀・唐津弁を使い、歌っている時のかっこよさとは全く違う雰囲気で急に可愛さが増す。方言は地方出身の強みだと私は思う。そして、身長の小さい彼女は同じく身長の小さい子をいつも気遣う。その優しさも好きになる理由の一つ。背中に刺繍で“鹿江暴走”と書かれた黒い特攻服を羽織って出てきたが、次の曲のために特攻服は脱ぎ捨て“かわいこちゃんズ”と名付けたダンサー二人とレッツトライだダイエットー!ということで、会場中みんなでエクササイズを開始。一息ついて、「SNS」「沼に落ちて」とアルバムの中から二曲続けて演奏し「恋する地縛霊」「ヒトミシリ」と大人気の二曲を続けて披露。3回まわってワン!と鳴き、会場の空気が最高潮になったところで第一部が終了した。
第二部では隠れた名曲「あなたとわたし、あかねいろ」をピアノで弾き語るところからスタート。一部とはガラッと雰囲気の違うステージに勇者たちは酔いしれる。そこからは「大事にしてもらえよ」「恋とか愛とかそーいうの」と恋愛ソングが続く…と思いきや「鉄壁スカート」と爆弾をぶち込む! タイトルも歌詞もぶっ飛んでいるが、本人曰くこの曲が一番口ずさんでいる人が多かったらしく、カノエファンは変態が多いのかと笑っていた。その後、本編最後に持ってきたのは未発表曲「セミ」。グッとくる歌詞と彼女らしい表現で感情が揺さぶられた。
一瞬にして過ぎ去った本編だったが、“カノエラナがゆっくりな曲で終わるわけがないんですよ! さぁ、ぶち上がって行きましょう!”とアンコールが始まった。ライヴで盛り上がる3曲をぶち込んできたカノエに対し、勇者たちも負けじと騒ぎ倒す。アンコール含む全17曲、約2時間のステージがとても短く感じたが、今秋のワンマンツアー(東名阪福札の全5公演)も発表された今後のカノエの進化に期待だ!
text by かっちゃん
photo by 木村篤史
セットリスト
<第一部>
1.私立カノエ厨学校校歌
2.カノエラナです。
3.たのしいバストの数え歌
4.トーキョー
5.ダイエットのうた
6.SNS
7.沼に落ちて
8.恋する地縛霊
9.ヒトミシリ
<第二部>
1.あなたとわたし、あかねいろ
2.大事にしてもらえよ
3.恋とか愛とかそーいうの
4.鉄壁スカート
5.セミ(新曲)
<ENCORE>
1.シャトルラン
2.真夏に片想い?
3.夏の祭りのわっしょい歌
【カノエラナ ワンマンツアー】
11月16日(木) 北海道・cube garden
11月22日(水) 愛知・名古屋CLUB QUATTRO
11月24日(金) 福岡・イムズホール
12月01日(金) 大阪・umeda TRAD
12月04日(月) 東京・恵比寿リキッドルーム